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《かわいい反抗期》勉強させたい親心

こんにちは。
ふみ/子育て×ABAへようこそ。小学生と中学生の娘がいます。どうぞよろしくお願いします♪

奥田健次氏の子育て相談講演会にて

先日、ABA(応用行動分析学)の第一人者である奥田健次氏の子育て講演会をオンライン視聴したときに、氏がおっしゃった一言。
‘’子どもに勉強しろと言った時点で親の負け‘’

さすが奥田先生!
小学2年男児/毎日の宿題(プリント一枚)が2時間かかる/という相談に対するスリリングな回答でした。

わかってはいるけれど、やっぱり言いますやん、親だもの。(奥田先生は関西の方なので)そしたらどうしますねん?の先生の回答内容だけでお腹いっぱいになのは必至なので、こちらはまたの機会に。笑      

受験生に勉強しろと言ってしまう親心

我が家の出来事。夕食も入浴も済んだ21時過ぎ。
Youtubeを見てゲラゲラ笑ってる中3の娘にブチっときた私。
「受験勉強の一つもやってからにしなよ!」
と怒ると、すかさず娘が
「は?なんで?」「なんで勉強しなきゃダメなの?」
と、頭のいい高校には行かないんだから勉強意味ないし的なことを言われ、
「勉強は自分に返ってくるでしょ?自分のためでしょ!」
と返事をしたものの、大人の階段を昇り始めた中学3年生の娘が納得して勉強するはずもなく。

「人はいくつになっても勉強するんだよ。理由は自分で考えなさい。だだし、勉強しないっていうなら、テレビスマホ禁止!」
を言い放つ母。

しかし、すでに素直に聞く気持ちのない娘は「別にいいし~」「だから何?」的な態度なので、悔しくて、母の頭を捻った末の一打。
「あ、そう。勉強しないんだったら代わりに今から自分の洗濯は自分で回しなさい。」

精一杯の母の反抗。しかも顔に出さない様に必死に冷静を装いました。
かわいいでしょ?タイトルの《かわいい反抗期》は私のことでした(笑)

いつも、子育て相談ではメリットだの褒めて育てろだの言っていても、こういう時って、まったく気の効いたことはいえない。

「もし、あなたの気が変わって30分でも勉強するなら、洗濯もしなくていいしスマホも解除してあげる」
とっさにメリットをちらつかせても、小学生じゃあるまいし。大人の階段を昇り始めた娘には通用しないわ。

敗戦が濃厚なときは潔く撤退あるのみ。母が寝室に引きこもりました。

反撃編  勉強することに価値をもたせられるか


タダで寝室に引きこもったのではありません。作戦実行です。スマホ、タブレットを手元に集め就寝時間タイマー22時だったのを21時にオフになるよう設定し直し、21時以降はできなくしました。

今後、21時になったら娘たちと何かする時間にしたいので、何かするためにプランを用意しておきます
《提案》
プランはAからEまであり
《選択方式》
表にして書き出しておきます
《可視化》
口頭で指示するよりも、受け手が、納得しやすい/繰返し確認できる/ように説明も書き出しておきます
《題して貼紙作戦!》

スペシャルタイム

プランA 
 受験勉強30分
プランB 
 受験勉強15分 自己研鑽15分
プランC
 自己研鑽15分 自立スキル15分
プランD 
 自立スキル30分
プランE
 明日に備えて30分早く就寝 22:30消灯
何のための時間なのか? 
①受験勉強
②自己研鑽
③自立スキル獲得

①受験勉強はなぜするのか?
入試本番/当日に、不安や緊張からミスすることないように、自信をもって臨むことがで出来るようにするため

②自己研鑽とは
自分自身の能力や技術を鍛えて磨くこと・知識を深めること
(例)パソコン技術の習得・料理研究・読書など

③自立スキルとは
独り立ちすることを目標とし、生活全般の作業を自分で出来るようにする
(例)食事作り・洗濯・清掃・整理整頓など

具体的な提案・方法で、確実にできるステップから始め、必ず成功体験(15分なんて楽勝だな、家族揃うと楽しいな)で終わるようにする」ことを意識するのがミソです。

さて次の日。
準備も整ったので娘たちの帰宅を待ち、早速スペシャルタイムの提案。
当然ながら、「なにこれ?」「毎日寝るでもいいわけでしょ?」な反応。「まあ試しにみんなでやってみようと思ってね」とちょっと余裕ぶってみる母。(笑)

次第に「自己研鑽ってなんて読むの?けんさんってどういう事するの?それならパソコンのタイピングやりたい!」と小学生の下の娘ものってきて「自立スキルってお手伝いじゃん。え、お皿洗いとか洗濯ものをやったら15分にカウントしてもらえるの?ふーん、まあいいんじゃん?」
と、そこそこ受け入れだした様子。
そうしたらこっちのもの♪

勉強を選択をするまで待てるか

ちょっと?娘さんたち勉強するって言い出しませんけど大丈夫なんですか?と聞かれるかもしれませんね。結論は〈今はいい〉です。

もしお子さんが全く勉強する気配がなく、本気で勉強させねばならないようなら入塾が一番手っ取り早いです。半ば強制で受験勉強をさせる時間と場所を購入すべきです。

今回、うちの問題は中3の娘が
・ダラダラとスマホで遊んでいる(親の目から見て)
・受験勉強をする意味がわかっていない
・時間があるんだから何かやってもらいたい(本音はお手伝いとか)

なのですが、学校から出される課題や自主学習は済んでいてダラダラしていました。プラスαの時間の確保という設定です。

まず、私が家事を片付け明日の準備に追われている夕食後の時間帯にダラダラしている姿を見るのは私の精神衛生上よろしくなかったので、たとえダラダラしてるなーと感じても21時にはタイマーが作動するので、しめしめ。と思うだけで怒りが収まります(笑)

子どもたちは学校の課題は済ませたうえでスマホやタブレットを使っているので、プラスαの学習時間が確保できたらラッキーといった感じです。

次に、受験勉強する目的が『いい高校に行けるように勉強する』から
行きたい高校の受験本番に安心して自信をもって望めるように勉強する』と、より明確になったので、なんで受験勉強するの?(行けるとこでいいのに)とは言わなくなりました。

毎日21時になる前に今日はどのプランにする?と聞くと、
「お手伝いしたから自立スキルだよね、残り15分は復習やる」とか、
私から「明日は部活の試合でしょ、プランEで早く寝たら?」と提案したり、その日その日に合わせて選べるのがストレスが少なく続けられていると感じます。
あとは親はただ本人が30分やると言う日を待っているわけです。

今のところ、娘はまだ部活も引退前で、高校見学にも行っていません。
まだ気持ちも受験に向かってないのが現状です。
でも、親は今のうちからやっとけばどんなにかと焦ります。
実は「今日は勉強したら?」と言ってしまい、娘に「ルール違反するならやらないよ」と言われました。

プランA〜Eを作って毎日その日やることを選ぶというルールを私が破ったら私が反則負けです。
子どもに守りなさいと言えなくなります。

ですよね。奥田先生。(最初に出てきた先生、覚えてますか?)

今のところ、中3の娘は勉強15分と自立スキル15分(調理補助で加算)を選ぶことが多く、小学生の娘は自己研鑽タイムとしてタブレットで絵を書いたりパソコンでタイピングをやったり。
私もこうやって原稿を書いたりして皆で『何かやる』は達成できています。

まず『何かやる』時間が身に付いていれば、受験の意識が高まる時期がきたら私から勉強したらと声をかけなくても自分でやるでしょう。

先程も書きましたが、全く勉強に取り組まない子なら入塾か家庭教師をお願いすることで受験勉強させることはできます。
あとは、身につくかはどうかは本人次第でしょうか。

追記  : あれからニ週間経ち、中間テストも間近となり、プラン選択は30分のテスト勉強をする日もあり、実際、取り組み始めたら一時間以上やる日もありました。
ただ、これが毎日続くわけではなく、まして苦手な科目で、わからない単元をやるときなんて、イライラしながらやっているので、こっちもつられて、「そんなテキトーにやったって時間の無駄じゃない?」と口出して口論になったりと、親も修行の日々です。

ホント、反抗期。かわいくないんだな。(笑)

最後に

勉強が好きで自分から何時間でもできる子は東大に入れます。

スポーツにおいても負けず嫌いでもっと上手くなりたい、もっと練習をやりたいと泣く子はオリンピック選手になれます。

でもそんなお子さんは一握りです。

子どもは、当然、好きなことには夢中になるし、楽しくないことはやりたがらない。ゲームは何時間でもやりたがるでしょ?
なら宿題に付加価値をつけるなり、ゲームやスマホの優先順位を下げるなり、つまり、ゲームやスマホはいつでもどこでもやれるのもから‘’ご褒美‘’の位置づけにするしかない。    

と、宿題しないと悩むお母さんたちにそんな話をすると、はぁ〜、そうですか〜。と深くため息に似た返事をされます。

確かに、お子さんの勉強させたいと思っても、年齢が上がれば上がるほど、口答えや反抗されるのよと、二の足を踏む気持ちは、よーくわかります

今回、ダラダラ時間を『何か身につく時間に』変えてみようと、私がABA実験(応用行動分析に基づく子育て実験)した話を書きました。が、親側のペアレントトレーニング反省記でもあります(汗)

ふてくされて終わると次につながりませんからね。
ま、ふてくされるのは反抗期だし当たり前か、と腹をくくって。
親業は覚悟がいるなと。。
それも成長過程だな、と思うしかないか。。。

そんな母の思いに共感してくれるとうれしいです。

長々と読んでくださいまして、真にありがとうございます!
またぜひ、Noteにてお会いしましょう♪


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