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桜と日本文化 、チューリップとトルコ文化

読者の皆さん、メルハバ!

日本の文化は僕にとって興味深いものです。その1つ、桜を見る文化が非常に面白く、僕の興味を引きました。僕の感じたことをこの記事で皆さんとシェアしたいと思います。

桜と武士道


日本の歴史を見ると、哲学的な思想を持ち、死を恐れなかった武士達は、桜を日本の精神を現した高貴な花と見ていたことがわかります。現世に執着せず、義のために命を捧げる武士の生き方を象徴した花です。

桜はゆっくりと咲きますが、すぐに散ってしまいます。それは人間の誕生、そして避けられない死の象徴のようです。日本の春の到来を告げるメッセンジャーのような役割があるにも関わらず、色褪せる前にまだ美しい姿のまま枝から落ちてしまいます。人生を象徴的に表現しています。

実際、桜ほど生命の儚さや美しさ、そしてこれら2つの概念が日本の心理学に及ぼす影響を表すものはありません。美しいまま、さっと死んでいく美学の秘密は日本文化に隠されています。

第二次世界大戦で「カミカゼ」と呼ばれる自爆パイロットが歴史の舞台に登場します。特攻機の機体には満開の桜が描かれていました。彼らの信念によると自国を守るために自殺任務を終えた英雄パイロットたちは、来世の桜として生まれ変わります。

この世は仮の世界と考え、死後の世界が真の世界と考えるイスラム教徒の僕には、この世に執着せず、美しい姿のまま去っていくという美学は理解できます。しかし、自殺は悪と考えるイスラム教の観点から、特攻隊の美学を理解するのは難しいです。戦時中のイデオロギーが桜と結びつけられた悲劇だという考えがありますが、僕もこれは悲劇だと思います。

ここまで見てくると、桜の美学は咲くことよりも散ることに重点が置かれているようにみえますが、そうではありません。江戸時代の国学者の本居宣長は、日本人の精神性に関して、「死ぬ瞬間に後悔せず、誰にも恥じない生き方をしたか」ということが武士道の基本にあることを説いています。咲いている時の美しさがあるからこそ、散り際の潔さがはかなくも、咲いている時の美しさをより際立たせるということです。

桜は始まりの季節


もう一つの注目点は、この花が3月の最後の週と4月の最初の週に開花することです。日本では、この時期は始まりの時期です。学校や会社も日本では4月が始まりとされています。天気予報のあとには「桜前線」が発表されるほどです。桜が咲くこの季節が、日本が最も多くの観光客を受け入れる時期です。私の日本人の友人は、桜の花が咲くときに日本を訪れるよう僕にお勧めしてくれました。

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日本の桜、トルコのチューリップ

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