自閉スペクトラム症の人たちの恋愛事情
一気に観てしまいました。自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)の人たちの恋愛をテーマにしたネットフリックスドキュメンタリー。
「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)」は、対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つ。「ASDの人たちは恋愛についてどう思っているのか?」「恋愛相手はどうやって見つけるのか?」など素朴な疑問に答えてくれる番組です。
障害を持つ人について差別的な誤った表現をしてはいけない、という意識は大切です。それが行き過ぎると、逆に腫れ物を触るような空気から、距離感が生まれ理解が深まらない。
そんなところにズバッと踏み込んだ番組でした。
「運命の人に出会いたい」「良いパートナーに巡り会いたい」という気持ちはシングルなら多くの人が持つ感情。
「(ASDあるないに関わらず)みんな同じじゃない!」
と思う場面がたくさんありました。
番組では出会いを求める20代から40代がメインで登場。
自分のタイプに会った人を紹介してもらい、ブラインドデートに出かけるという設定。ぎこちない会話。気まずい沈黙の数々。
観ている私もとても緊張しました。
どこかで読んだのですが、
ASDの人は自分の興味のある話題に会話を寄せがち。
それは自己中心的だからではなく、予測できる会話内容だと
安心して話せるからだそうです。
ただその傾向が強く出過ぎると、
相手は全く会話を楽しめなくなってしまう。
そこを乗り越えるために、
「相手との共通点を探る会話をしましょう」
とアドバイスを受けるシーンもありました。
この番組を通して初めて知ったことは
1)自閉スペクトラム症(ASD)の人を対象にした出会い系プラットフォームが存在すること。
2)恋愛に特化したコミュニケーションスキルを教える専門家がいる、という点です。
このドキュメンタリーがいいなと思った理由
1)視聴者をよく理解している。
一般の誤った認識の一つ「ASDの人は恋愛などに興味がない」を
きちんと受け止めているところがいいなと思いました。
ASDを持つ人のインタピューや専門家の話を通して
みているうちに理解が深まりました。
2)メッセージがシンプルかつ明確。
● 自閉スペクトラム症(ASD)の人も出会いを求めている。
● ASDの人もパートナーを見つけ幸せに生きられる。
(実際に恋愛中の人や同棲中のASDカップルについても取り上げられています)
自閉スペクトラム症の人の恋愛に興味があるないにかかわらず、
素敵な番組です。
夢を追うということは時に苦しいこともある。
でも努力している人の姿はかっこいい。
それは障害があるないにかかわらず同じだと
気づかせてくれる番組でした。
良かったらご覧になってみてくださいね。
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