ユニバーサルデザインされた旅
今回、旅のよろこびのユニバーサルデザインの団体ツアーが再開されるとのことだったので、ボランティアとして参加してきました。代表の宮川さんは、私が学会長をする作業療法学会のワークショップで講演してもらう予定なんです。打ち合わせをするなかで、「是非、体験てほしい」ということで参加してきました。
旅のよろこびは、普段団体旅行では参加が難しい、障がい者や見守りや介助が必要な高齢者にも対応したまさにユニバーサルデザイン化された旅を実行している会社です。
個人旅行の支援もしていて、以前、私のクライエントも利用させてもらい。クライエントの大好きな、相撲の地方巡業に行くことができました。とても、クライエントはそのことはとても思い出に残ってるようです。
旅行とは、非日常であり思い出にもなり、持ち運びのできる税金のかからないw心の豊かさにもつながります。相撲の地方巡業もそうですけど、ライブとかイベントとかなかなか無いチャンスなどもありますしね。
◯UD(ユニバーサルデザイン)ツアーとは?
高齢者や障害者も旅がしやすいように、設計されているユニバーサルデザインされた団体旅行です。経験の豊富な代表の宮川さんが、食事だったら食事形態、車椅子の方ならその移動距離や動線、宿泊だったらシャワーチェアがあるのかなど、年齢や障害に不安のある方でも旅を楽しめるようにさまざまな調整をされて旅をコーディネートしてくれます。
今回は、天草へ団体の日帰り旅行。かかしの里や花菖蒲が見頃な公園への旅行でした。
◯ボランティアとして参加しました
この旅の特徴でもある、ボランティアスタッフとして参加しました。介助を希望する人に1人ボランティアをつけるという仕組みです。不安がある人も負担が大幅に軽減できますよね。
ボランティアスタッフは、看護師、介護士、リハ職、介護事業者、旅行業の人、今回はいなかったが学生などもボランティアで登録されていたようです。
画像の大津さんは、学会スタッフでもあるのと「病院勤務だと退院した後の人生を見る機会が少ないから」と、退院後の社会生活での楽しみ方などに動向できることを楽しみにされていました。
ボランティアは、保険代と食事がついて2000円負担でした。
旅行の行程表と、介助する担当の人の情報が連絡きます。私は全盲の方が担当でした。身体のADLと介助量、これまでの旅行の楽しみ方なども情報としていただいてイメージを膨らませます。
「車椅子の方の団体旅行というので、どんなものか?」思いましたが、想像以上に大きなバスを用意してありました。
車椅子ごとリフトで上がって、あとは座席へ移動。車椅子は、下の荷物入れのところに沢山収納できてますね。これだけの介助が必要な方を、一台でまとめていけるってのは、なかなかすごいですね。
県内では、そう無いバスだとのこと。
◯旅のチカラ
私も久しぶりに団体旅行とか参加しましたが、団体旅行はこれはこれで楽しみのある旅だなと思いました。
まず、旅の体験を共有できる時間が多い。同じ体験をバス仲間でできるので、相互交流が弾みます。また、それぞれ介助が必要な方が参加する前提のツアーでもあるので、病気の話なども弾みます。
私は全盲の方が対象でしたが、花菖蒲とかまず見えませんが、賑やかな声や、ボランティアの声の解説を聞いたりして楽しんでいるとのことでした。1人だと楽しめないことも団体だと楽しみ方が増えるそんな感想でした。
単純に、初めていく場所で美味しいご飯を一緒にご飯食べるだけでも楽しいもんですよね。
旅行を終えた帰りのバスでそれぞれ一言ずつ感想を述べるのですが、非常にみなさんの英気を養った発言や表情が印象的でした。やっぱり旅はいいですね。
介助者がいるという付加価値
このUDツアーはリピーターも多く、旅仲間という旅のよろこびを通した共通体験もここならではのコミュニティを形成してますね。
このツアーは、ボランティアが必要なので、コロナ禍はできなかったそうですが。これから積極的にツアーが組まれていくようです。コロナ禍だと、我々のような医療職のボランティア確保は大変でしょうからね。。。
しかし、UDにすることにする、付加価値をすごく感じました。
とある利用者の方が、「夫が脳卒中になって麻痺がでたあと。ここで夫婦で旅をさせてもらいました、カナダにもいったりしたのはいい思い出です」
確かに、病気などのあとに旅行するのは、非常に気をつけるポイントも多く億劫になりますよね。
高付加価値な旅はみじかにあるのだなと。
ボランティア以外でも、プランがあったりと、展開方法がありそうだなと思った旅でした。
余談ですが、自分で運転せずにいく天草は快適でした。w
自分で運転しないというのも団体旅行のいいところですね。
改めて、気がつきました。
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