まったく興味なかったラグビー観戦をした結果
どうも、にわかです。
この前、人生ではじめてラグビーというものを観戦しました。テレビでだけど。
※この記事は本当にラグビーのビの字も知らないにわかが書いてます。本気のラグビーファンの方には不穏当な表現、感覚が含まれている可能性があることをご了解の上ぬるい気持ちでお読みいただけると幸いです
ほんとまったく縁がなかった。それが信州に移り住んでからお世話になってる人たちに、ラグビー好きが多くて。そう言えば、お隣の菅平はラグビー合宿の聖地というのもありましたね。
息子さんがラガーマンで抽選に念を送って当てたワールドカップの味スタやPVに何度も親子で駆けつけたり(ビール8杯飲んだらしい)高校のときラグビー部のマネージャーをしてた人がいたり。
そんな人たちの話を聞いたり、そこまで熱くなれるものに触れてると一応気になるじゃないですか。
なので観てみたらすごかった。緑のアイルランドと黒のニュージーランド戦。
*わからないからピュアに楽しめる逆説
ほんと人生で初ラグビー観戦。テレビでだけど。野球なら、ゆるキャラ風マスコットに見守られながらの始球式、サッカーならコイントスからのキックオフというのは見てるけどラグビーがどんなふうに試合開始なのかも知らない。
とりあえず思ったより横に広がるんだなというのが新鮮。試合がはじまり観ていてわかったのが、あれ、いますごいピュアになってるということ。
まったくルールも選手のポジションとか試合展開もわからないからほぼ100%ピュアに観ている。変に知ってると「いまのプレーいいじゃん」とか、「ここはこう動いたらいいのに」なんて余計な応援分析バイアスがかかるけどそれがない。
なかなか大人になって、そんなふうに何も知らず純粋に見れるものってないからね。
ただただ「ラグビー」と呼ばれしスポーツを目の当たりにして、生まれたての小鹿が目を見開いて「Hello, World!」とその感動をスマホに打ち込むような気持ちに。
外国人が日本に来て初めて歌舞伎揚食べながら歌舞伎鑑賞するのってこんな感覚なのかもしれない。とりあえず、目立つ動きがあるたびにおおーっとなる。
たぶんよくわかってないから比喩もきっとおかしい。
*色のコントラストがいいな
たまたま観戦したのがオールブラックス(それは知ってた)と呼ばれる真っ黒な集団のニュージーランドと、緑の鮮やかなアイルランド戦だったからなのか、なんか色のコントラストがいいなと思いながら観ていた。
サッカーももちろんユニフォームの色に各国代表それぞれ違いはあるけど、そこまで観ていて「色」と思うことってない。ラグビーではなんで思うんだろう。それも不思議。
*パスが美しすぎてずっと観ていられる
そして何より気持ちをぐいぐい奪われたのがニュージーランドの完成度の高さだ。わかってないくせに、そういうことを言いたくなる。それぐらい完成度が抜けてた。
華麗にパスを繋いでいく。一本の線になったようその動きの素早さと美しさ。なんだろう。舞かな。オフロードパスというのは試合を観ながら学んだ。
一緒に観ていた妻も同じで、ラグビーまったくわからないけど、ニュージーランドのチームは特別なのはわかる、美しい。この人たち動き尋常じゃないと言ってたし。
誰かひとりとかではなくチーム全体のプレーが美しいなんてあるんだと。
とにかくパスのたびに、美しすぎてため息が出る。ずっとそればかり観ていたかった。トライしに走って行かなくていいよ。
*統率された身体の動きがバレリーナ
どっちのチームに思い入れがないというのもあったけど、試合展開とか点差より、ああラグビーって知らずに観てもいろいろ楽しめる要素の多いスポーツなんだとそっちの気持ちのほうが強かった。
試合が進めば進むほど、ルールの複雑さは噂どおりだったし、いったいいまの反則は何が何やらだし、頭に何か被ってる選手とそうでない選手の違いはいまだにわかってないし、でも思ったよりおもしろい。
とくにニュージーランド(オールブラックス)がそうなのかもしれないけど、バレエの舞台を観てるようだ。無駄のない統率された身体の動きがバレエだと思った。もしかしたらラグビーとバレエって何か共通点とかあるんだろうか。わからないけど。
という感じで、しっかりにわかを満喫した人生初ラグビー観戦。
たぶん、明日のイングランド対ニュージーランドも観るんだろうな。いや、観ます。美しいから。
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※2019.10.27追記
ラグビーの神、ニュージーランドは軍師エディ・ジョーンズ率いるイングランドにまさかの完敗。意思を持った石のようなイングランドの鬼ブロックの前に砕け散るという。でも、それもラグビーなんだなとさらに扉が開いた試合でした。