- 運営しているクリエイター
#食エッセイ
「信州そば」に呪いをかけられて6年が過ぎた
他県から信州に遊びに来た人は、決まって言う。
「信州って言ったら、そばでしょ?」「本場のおそばが食べたい」
その言葉を聞くたびに、僕は少し複雑な気持ちになる。聞かされる「信州そば」への憧れが無邪気なものであればあるほど。
何が僕をそうさせるのか。なんなら、僕自身も信州に移り住む前は、同じように漠然と思っていた。本場の信州で食べるおそばは何か違うはず。
だけど、その勝手な想いは早々に覆される
畑をサラダにしたかった
そのまま食べたいなと思う。感覚的に「美味しそう!」を見つけたときに。
野菜や魚、肉なんでも。そのままっていうのは、ほんと文字どおり生のそのまま。
だけど、魚だって刺身にはするけど個体のままかぶりつくっていうのはあまりないし、生肉なんて「そのまま」かぶりついたらナースあさみさんにめっちゃ怒られると思う。ダメ、ゼッタイ。
なので野菜ぐらいは生でそのまま食べたい。
いや野菜なんてそのまま食べてる