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世界レコード

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生きることを仕事にするときに考えたこと、出会ったものたち
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2020年9月の記事一覧

差別化の穴を覗いたら見えたもの

差別化の穴を覗いたら見えたもの

ビジネスとか商いの文脈で差別化大事だよねという話をよく聞く。この言葉そのものが嫌いな人もいるけど。

あらゆるモノやサービスがコモディティ化(同質化)つまり、どれもそれなりの高いレベルになってしまって逆にどれも大差ない。そんなフラットな時代になって随分たつ。

もはや最近はコモディティという言葉すらそんなに聞かなくなった。

昔だったらスマホで動画視聴できる! っていうだけで差別化だったのが、いま

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旅と呼吸

旅と呼吸

禍の空気が覆ってから旅をしていない。

いや、生きてることは旅だから、自分が自分でいる限りどこにいて何していても旅なのだけど。

それはわかってる。でも旅がしたい。その表現は正確じゃないな。自分の中の「旅」にちゃんと呼吸させてやりたい。

場所の問題でも距離の問題でもない。

たぶん人類が誕生したときから、生きることはずっと旅だったのだろう。

旅は自分の中の知らない自分に出会わせてくれたり、眠っ

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生きるのに向いてるけど社会に向いてない

生きるのに向いてるけど社会に向いてない

いい大人なのはわかってる。それに、一応ライターという外に向いた仕事もしていて、それなのにこういうことを書いてしまうのはどうなんだ。

そんな冷静な自分もいる。だいたい常に冷静が平常運転してるけど。

まあだけど思ってしまったんだから仕方ない。自分はもしかしたら、もしかしなくても「社会に向いてない」ほうの人間なんじゃないかと。

不適合とまでは言わない。社会システムに乗ることはできる。なんだかんだそ

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根があれば再生できるから

根があれば再生できるから

短い雑記。今日も今日とて時間があっという間に溶けていく。なんなんだ。僕は時間を食べ、ヤギは草を食む。

頼まれている仕事、自分の深いところから自分が自分に頼んでる仕事、そして村の行事や事務作業、そして畑。

生きることを仕事にしてるから(完全にできてるわけではないけど)、どれが重要でどれが重要でないもなくてフラット。ただ、それは自分のアティテュードの話で、現実にはそれぞれに波はあるし想定外のことも

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文章の「いい違和感」は捨てなくていい

文章の「いい違和感」は捨てなくていい

きょうは「書くこと」についての短いメモ。最近、つらつらと考えている。違和感について。

体調とか人間関係とか、環境とかの「違和感」は結構センシティブな問題をはらんでたりするので、基本、違和感は解消すべきものとされてる。

文章もそうだ。ビジネスに近い文脈の文章、あるいは「情報」としての価値が大事になる文脈では、文章の違和感はあまりよろしくない。ときには書き手と読み手の双方に致命的なことにもなる。

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