スタートアップベンチャー企業にデザイナーとして寄り添うための行動
数年前「ブランディングをトータルでお願いしたい」とご依頼をいただいた。
スタートアップベンチャー企業さんのブランド構築に
約1年半くらい伴走支援を行った。
その企業さんは、開業して3年くらい経過していたが
スタッフ増員に伴い、社内のタスクフローやシステム、人員配置を大幅に整備するタイミングだった。
ブランディングを手がけるにあたり
私に求められていたものは以下だった。
大切にしていた行動
大切にしていたことは、経営陣との議論の時間だった。
経営陣が描くビジョンに対して具体的にどんな施策が必要か
誰を動かすか、何を企画するか
これらを毎週の打ち合わせで共に検討・伴走してきた。
この案件で起こした行動・経験は、今でも私を助けてくれる。
作業するだけじゃないデザイナーにシフトできたのも
この経験があってこそだった。
まっさらなスタートアップ段階にゼロから関われたこと自体が財産なのだが
最も印象的で、経験して良かったと感じることは
コミュニケーションの設計だった。
今振り返っても、とても重要だったと感じる。
1. 顧客とのコミュニケーション
経営陣から「既存のお客様を大切にしながら、新規のお客様をつかみたい」という要望があった。
2. 社内コミュニケーション
スタッフを増員するタイミングだったため、経営方針やビジョンの理解をどう促していくかが直近の課題だった。
経営陣と社員をつなぐハブのような存在を担った。
今振り返ると、普段クライアントと顧客をつなぐ役割を担っているので
それが生かされた形だったと思う。
3.パートナー企業やステークホルダーとのコミュニケーション
お客様ファーストで業務を遂行することなど
自社の価値観とパートナー企業の価値観を揃えたいと考えていた。
マニュアルはなく、終わりのない領域。
基礎は築いたつもりなので、企業独自のカラーを色濃くしていってほしい。
4. まだ見ぬ顧客とのコミュニケーション
営業のスタイルや基本的な広報活動に課題を感じていた。
SNS広告経由で新規顧客1組を獲得できた時は嬉しかった。
経営陣、そしてスタッフの皆さんと喜びを分かち合えたのがとても良かった。
自分のこと以上に、クライアントの成功体験が何よりの喜びで、励みになる。
最後に
どの領域も未完成で、仮説検証のサイクルが回し足りないものが多かった。
行動の基礎は示せたと思うので、今後は自社の中でブラッシュアップしていってほしい。
自分自身の足りない要素もよく分かった。
まっさらな初期段階のブランド構築を手がける機会をいただけたことに、改めて感謝したい。
そして、これからのクライアントへノウハウを循環していけたらと思う。
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