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沈黙は金。


前回、思いつきでエッセイを書くなどと言ってしまったが、よくよく考えてみた。

私の人生を語るうえで、語り手が私では、絶対に客観的になれずに、主観的に、感情的になるのが目に見えている。
私が語ると、私は正義のように描かれてしまう。

確かにたくさん傷ついたことがある。
でも、きっとそれと同じか、もしかしたらそれ以上に、私も誰かを傷つけている。

誰かを悪し様に語るのは絶対に嫌だ。

私は別に悲劇のヒロインなどではない。
自分の人生に、自分なりに納得して、生きてきた。あの時、こうしなければなんて後悔は持ち合わせていない。それはいまここにいる自分を否定することになるだけだ。

自分が好きだと言えるほどに潔くはないけれど、自分が嫌いだと言えるほどに盲目でもいない。

言葉は凶器になる。
それを私は知っている。
だから、言葉にはしない。記さない。
誰の得にもなりはしないのだから。

やっぱり私にエッセイというジャンルは向かない。

これまでの人生は語らないが、年金申請の結果やその後の方針や、自分の考えていること、好きなもののこと、そんなことをこれから書いていきたい。そう考えている。

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