見出し画像

スマートホームのカオスマップはスマートホームのプロ集団X-HEMISTRYの引き出しの一端であり想いが詰まっている

スマートホームプロ集団X-HEMISTRY代表の新貝です。

昨年(2023年)、Japan Build OsakaとTokyo共にリビングテック協会の長島さんと共に登壇し、スマートホームのカオスマップ第一弾を参照しながらスマートホームトレンドについて語らせてもらった。

大阪の会場では100席以上の座席が用意されていたと思うが目視で見る限りほぼ満員状態で、東京の会場でも200席くらいあった座席が同じくほぼ満席でとても好評だったようだ。

ということで、今年も9月の大阪開催、12月の東京開催で登壇の機会を頂くことになった。

昨年同様、最新のスマートホームカオスマップ2024版を参照しながら限られた時間の中でいくつかのトピックに触れる予定。

大阪編の申し込み受付は、既に始まっているようなので、ご興味がある方は下記のサイトにリンクがあるので、是非お申し込みください。


X-HEMISTRYを創業したのは2019年秋のことだが、起業のきっかけは日本のスマートホーム産業をもっと盛り上げたい、もっとプレイヤーを増やさないとスマートホームの認知も高まらない。さもないと、日本のスマートホーム業界は世界から取り残される、と思ってのことだった。

ということで、一緒にintelligent HOMEやSpaceCoreを手がけた眞田とピボットすることにしたのが起業のきっかけだ。

はじめは共同創業者の眞田と2人で普通に少しごはんを美味しく食べられたら良いかな、と思いこぢんまりとはじめたが、立ち上げてみると、思いのほかスマートホームに取り組まなくては時代に取り残される、と考える企業が増えつつあったため、幸い多くのお仕事にも恵まれ、2024年8月時点で13名の人員を抱えるまでの体制となった(リンク先のメンバー写真は更新しないとな)。

余談だがそれでもスマートホームのプレイヤーが増えない理由(一因)は、日本のビジネスカルチャーの闇としてまとめているので、ご興味がある方はご笑覧頂きたい。

このnoteはかなりの長文にも関わらず、そして僕のnoteのほとんどがスマートホームにフォーカスしているにも関わらず、この記事はめちゃめちゃ読んでもらっていて、僕が書いたnoteの中で2番目に読まれている記事となっている(むしろもうすぐトップに躍り出る勢い)。


さて話は戻すが、サービサーとしての表舞台から、裏方に回ったことで、意識的にも裏方の人間であるという意識が自らにも染みついており、行動としても表に出ることをよしとしないまま数年間活動していた。

裏方から表に出ようと思ったのは「スマートホームはただのガジェット(B2C)であり事業として(B2B2C)成立しない」と思っている日本人が世の中にあふれていたことだ。

我々の経験値からするとお金を頂いたお仕事を通じれば、クライアントにしっかりと時間をかけて説明できると、この手の誤解を解くことができる。

しかし、なぜスマートホームが事業になるのか、これから求められるインフラになりえるのかという話は、我々のノウハウの源泉でもあるので、無料でこの手の話をするのは勿体ないという想いもずっと持っていた。

ただ、このまま正しい認知が日本企業の中でされないと、日本のスマートホームは開花しないという想いもあり逡巡する日々が続いていた。

そんな中、所属するリビングテック協会から「スマートホームのカオスマップを作りたいので協力してもらえませんか。」というご相談を頂いた。

一瞬迷ったが、これまで世の中に出ているカオスマップに納得がいっていなかったため、ありきたりにカテゴライズされたものではなく、想いを込めさせてもらえるのであれば、という条件で制作に踏み切った。

やってみるとかなりの時間泥棒で、締め切りに向けて週末の時間を何日も潰して製作する日々が続いた。

これまで10年間撮りためた写真や持っている資料を繰り返し見返し、間違いが無いように一つ一つのロゴをインターネットで調べていくという膨大な作業だったこともあり、作り上げて見ると自己満足感が非常に高かった。

そして満を持してのカオスマップの発表会。

まだ、コロナ禍が開けきった雰囲気ではない時期だったので、YouTubeライブで配信という形態だったが、見て頂いた人たちからの反応は上々だった。

その瞬間はやり遂げた甲斐あったなー、という感じではあったが、その後はカオスマップ自体の知名度が上がらず、あれだけ苦労して製作したのにちょっとさみしい、と思いながら過ごしていた。

ところが、月日が経つにつれて、カオスマップを事業検討で使わせてもらっています、うちの内部資料で使わせてもらっています、あの大作は新貝さんが作ったんですか?!という人たちが増えてきて、気づいたら日本のスマートホーム業界ではかなりの知名度になっていた。

カオスマップの発表会をきっかけに、起業前のように登壇する機会も増え、その都度都度、聴講して頂いた人に認識を改めてもらったり、スマートホームに興味を深めてもらったりといった実感を強めていった。

我々のビジネスへの貢献度は皆無なのだが、中でも一番楽しかった登壇は、香川県大手前高松中学・高校の生徒さんに向けた講演。
さぬき市のピアラーニングハブで出会った邑地(むらち)先生との出会いがきっかけでのご縁だった。

ちなみに邑地先生は、学生時代ひょっこりはんの相方だったらしく、今でも生徒さんと「二者面談」というお笑いコンビを結成し、M1グランプリの予選などにも進出しつつ、学校教育の大改革を牽引している素晴らしい先生で、メディアにも多数出演している。

中高生の前での登壇は初の経験だったが、この講演に向けて手持ちの資料を漁りまくって再構成し、大作を作り上げて臨んでみた。放課後の時間、100名を超えるの生徒さんが集まってくれたが、話していくにつれてに生徒さんたちの顔が楽しそうになっていく様を見て、テンションが勢いづいた講演だった。

こうして日本の未来を形づくっていく若者にスマートホームを知ってもらえるのは最高だと気づいた瞬間でもあり、このような講演にご興味がある教育関係者はお気軽にお問い合わせください。
スマートホームは間違いなく、これからの我々の生活のインフラになるので、なぜそうなるのかを日本の若者に伝えたいです。


そんなこんなで、いろいろなところで話して行くにつれて、知る人ぞ知るスマートホームのプロ集団だったX-HEMISTRYの知名度も少しずつ上がっていった。

しまいには、MatterやAliroなどのグローバルレベルの標準規格化で話題となっているConnectivity Standards Allianceの日本支部チェアマンという役割を賜るところまで来てしまった。

そんな最中、今年もカオスマップの打診を頂き、2024版の製作監修を受けてしまった。

あの地獄の作業が今年もやってくる、と頭をよぎったので、当初は「あまりネタもないかもしれないし、来年にしましょう」とかわしてみたが、結局取り組むことになった。

ただし、今年は強力な助っ人が嬉々として参画してくれたこともあり、新たなロゴの洗い出しや若干あった要修正点の精査自体に時間を要したものの、マップに落とし込む作業自体は助っ人の力をお借りできた。
しかし、やる気スイッチが入るのが遅く、夏休みの宿題的に締め切り間際に本気を出してしまったので、製作チームの長島さんや織田さんには多大な迷惑をかけることになってしまった(ごめんなさい🙏)

そんな強力助っ人、織田さんのカオスマップ製作秘話もnote化されているので是非見てあげて下さい。

さて、来年は2025年版を作るだけのネタがあるのか、ということだが、自分でもよくわからない。

でも、我らがX-HEMISTRYの強みは、経験値や業界におけるコネクション、そして情報収集。

毎月のように海外に出向き、一次情報として様々な展示会やカンファレンスに参加しつつ、業界関係者と情報交換を続けている。

よくそんなにしょっちゅう海外に行きますね、と聞かれるが、こうした活動は我々の「仕入れ」なんですよ、と回答すると皆さん納得して頂ける。

うちのクライアントの中には、最新の情報が常に得られるので、ということを楽しみにして顧問的な契約をして頂いている企業様も複数社いてくださる。もちろん、がっつりお仕事を頂いているクライアントにも同様の情報を提供しており、重宝頂いている。

X-HEMISTRYという会社をひと言で表現する際「日本随一のスマートホーム集団」と呼ばせて頂いてるが、創業者2名はスマートホームの事業立ち上げを何度も経験し、開発や運用や認知の苦しみも多数経験し、さらに世界を飛び回りながら常に最新の情報収集をし続けているからこそ、自らをそう呼ばせてもらっている。

うちには若手も多数いるが、X-HEMISTRYに入ると職場環境や仕事を通じてスマートホーム漬けになるため、かなりのスピード感でスマートホームのエキスパートに育ってくれる。

そんな経験値や知識を1枚にうわっと吐き出したものがスマートホームのカオスマップ、というわけである。

クライアントからの要望によりとことん時間をかけて解説をすることもあるが、3時間でも4時間でも5時間でもそれ以上でも解説できる濃厚な情報量が詰まっているのがこのカオスマップ、というわけだ。

スマートホームに取り組む企業、検討する企業は体感でも日に日に増えてきてるが、限定された情報や思い込みで迷走をしている場面を何度も見てきた。そんな悩める企業担当者の背中を押したり、頭の固い上司や経営陣に納得してもらうお手伝いを何度もしてきたので、「まさにうちのことじゃん」ということであれば、まずは池袋のオフィスに遊びに来てもらえると突破口が開けるかもしれません。

本当はカオスマップ2024版の解説noteを書こうとパソコンに向かったものの、書き始めてみたら違ったものになったので、解説noteはまた今度の機会に書いてみたい。


著者 : 新貝 文将

スマートホームに特化したコンサルティングサービスを提供するスマートホームのプロ集団X-HEMISTRY株式会社の代表取締役 & Connectivity Standard Alliance日本支部チェアマン。

2013年から東急グループでスマートホームサービスIintelligent HOMEの事業立ち上げを牽引し、Connected Design株式会社の代表取締役に就任。

2018年には株式会社アクセルラボの取締役 COO/CPOとして、SpaceCoreサービスの立ち上げを牽引。

2019年秋にX-HEMISTRY株式会社を設立。スマートホーム事業に関連するノウハウを惜しみなく提供する形で、多くの日本企業向けにスマートホーム事業のノウハウを伝授しつつ、数々のスマートホーム事業企画/立ち上げにも寄与。

リビングテック協会発行「スマートホームカオスマップ」の製作にも深く関わり、スマートホームのエキスパートとして日本のスマートホーム業界で認知されている。

X-HEMISTRYのコーポレートサイト
https://x-hemistry.com/

X-HEMISTRYのオウンドメディア「スマートホームBase」
https://x-hemistry.com/smarthome/

X-HEMISTRYの公式note : 海外のスマートホームニュースを週一で発信中
https://note.com/x_hemistry/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?