見出し画像

ケアンズで【マズローの欲求5段階説】について考える

こんにちは。
オーストラリアに住んでいるフミです🍇
セカンドビザ(後述)が取りたくてケアンズに来ました。

でも、ケアンズは今、労働者過多。
家も仕事も、見つけるのが難しい状況です。

ワーホリ中の友人がエージェントに、
「セカンドビザが取りたいならケアンズに来るな」
と言われていたほど。


セカンドビザって何?

オーストラリアのワーホリは最長3年いられて、
2年目ビザをセカンドビザ、3年目をサードビザと呼びます。

延長のビザを取得するには条件があって、
農場や、指定地域でのホスピタリティ(接客)の仕事を
指定の期間することで申請が可能です。

ケアンズは指定地域のため、
セカンドビザを取りたい人が殺到しています。


そもそも、家がないらしい

これはケアンズに限った話ではなく、
ニュースでも報じられているオーストラリアの問題です。

家が不足していて、または高すぎて払えず、
ホームレスの人が多く出てしまっている状況。
予算内で希望地域に住むことが難しくなっています。

わたしは幸運なことに、友人のツテで、
都市部のお部屋を相場の半額ほどで紹介してもらえました。


さらに、仕事が無いらしい

去年の同じ時期にケアンズにいた方々も、
すでに仕事は少なくなり始めていたものの、
選ばなければ、まあ見つかるという感じでした。

しかし、仕事不足は加速していて、
わたしのハウスメイトも3ヶ月間仕事を探したそう。


ケアンズ最初の一週間は旅行気分で過ごそう、
と思っていたわたしも、何だか焦ってきて。

すぐにお仕事探しを始めることにしました。

英語の履歴書作り、カバーレター作り。
求人サイトを見て応募、
求人が少なすぎるから履歴書をお店に配り歩く。


自分で言うのもなんですが、
RSAというオーストラリアの酒類取扱免許も取り、
ソムリエと世界的なワインの資格(WSET)があり、
ずっと食品業界で、日本だけど現場の経験もある。
サービス業に就くための肩書きはそれなり。

1週間で50件以上トライしましたが、
「履歴書、もううんざり…」と大体拒否されます。
連絡があったのは1件だけで、その面接もドタキャン。

あろうことかエージェントが
「ケアンズ指定地域外れたよ」
なんていう誤情報を伝えてきて惑わされたりもして、
だいぶ精神を消耗しました。


お仕事探しで感じたこと

この、超・買い手市場の状況で、
自分が雇用主だったらどんな方を選びますか?

流暢に言語を話せるローカルを優先しませんか?
もしローカルの人が足りなかったとしても、
世界各地から来ている労働者から、選り好みできます。

会話という最低限のことが十分にできないと、
こんなにも無力なのだな、と感じます。

母国を離れて仕事を見つけて働いている人を、
今日から超尊敬して生きていこう…と思いました。


こんな状況なのに、妥協できない自分

仕事の選り好みをこちらがしていては、
一生仕事が見つかりそうにない、そんな中なのに、
どうしても、何でもいいと振り切れない自分もいます。

日本人ばかりの職場では、
英語を喋らない毎日になってしまう…

せっかくなら、アルコールに関わりたい…

ここまで来てマックで働くってどうなんだろう…

何だか薄暗い道だし、ご飯があまり魅力的じゃない…

最初はキラキラのローカルレストラン
orバーばかりに履歴書を配っていましたが、
次にホテルの清掃業、カウンターのカジュアルな飲食店、
オーストラリアのチェーン店などにも挑戦。

でも

全然返事はきません。
仕事探し、こんなに大変なんだな〜


マズローの欲求5段階説

それで何が言いたいんだいって話です。

もちろんセカンドビザが取りたいのですが、
社会の役に立っていないっていうことが
こんなにストレスだとは思いませんでした。

マズローの欲求5段階説をひしひしと感じます。

マズローの欲求5段階説
1 生理的欲求(食べたい、寝たい)
2 安全欲求(安全に生きたい)
3 社会的欲求(仲間や役割が欲しい)
4 承認欲求(評価されたい)
5 自己実現欲求(人生を豊かにしたい)

わたしの要約ですので正確じゃないかも

日本にいた時、わたしは自己実現欲求で
オーストラリアに来たと思うのです。
こんな人間になりたい、こんな人生にしたい。

それが今や、社会的欲求を満たしたいという
段階になっているんですよね。
自分の役割や、仲間と思えるものが欲しい。


会社員時代、自分の役割や仲間がいることで
より高次元な欲求を満たしにいっていたという事に
気づいていなかったな。

でも、日本にいたら、もしかすると
一生感じることのない階層だったかもしれない。

食べて寝て、安全に生きて、役割がある。
それから初めて評価されたいと思ったり、
自分の生きたい人生を思い描いたりできる。


壮大な話になってしまったけど、
今は「役立たず」のわたしだからこそ、
そんなことをしみじみと感じたのでした。

自己肯定感は大事だけど、
こうやって立ち返る機会もまだあって良いはず🙆‍♀️
ちょっとツラいけど、前向きに受け止めます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?