徒然新コロ日記 「チャイとCHAI」
チャイが流行っているらしい。
スタバのメニューにもあるみたいだし、紅茶花伝のチャイなんかもあるそうだ。
母が日本人、父がネパール人(そろそろ日本にいる時間の方が長い。ほぼ、日本人)という家族構成の我が家では、チャイは長年のスタメン選手であり、「大型助っ人選手!チャイ到来!」みたいな感じではない。
「チャイティーなんて洒落た呼び方でチャイが流行っているらしいよ。」と
父に報告すると、
「あんなの数十円で買える。」と淡泊な返事が返ってきた。
我が家の可愛いトレンド担当の父のことだから、おしゃれチャイには興味を示すかと思ったが、あまりビビッと来なかったよう。
そして今日。
そんな父が母に、「チャイって知ってる⁉」と興奮気味に話している声が聞こえた。
来るべきときが来るには早いのではないか。父はまだ45歳、ボケるにはちょっと早い。
もしや、ここ最近のストレスでおかしくなったのだろうか。
心配になって部屋から出ると、スピーカーから聴き馴染みのある音。
ゴリゴリのかっこいい音に、かわいい声。CHAIに間違いない。
「娘よ!CHAIって知ってる⁉」
おはようの前にいきなりCHAI。チャイはチャイでも、父が騒いでいいたのは飲み物ではなくバンドの方だったのだ。
知ってるどころじゃない。随分前からCDを持っているし、なんならライブにだって行こうと思っていた大好きなバンドだ。
ロックの好きな父でも、まさかCHAIを知っているとは。しかもどハマり。朝から「ボーイズ・セコ・メン」を熱唱している。
美容師 バンドマン バーテンダーにはついていくなよ
という歌詞のどこに共感したのかは、わからないがCHAIの魅力に気づいてくれたのはとても嬉しい。
流石、幼稚園児だった頃の私にレッチリを聴き込ませ、家に来たお客さんの前でエアベースを披露する子にした父である。
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