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化学者ではない自分

私は自分で自社スキンケアFORISA(フォリサ)の配合をしています。

FORISAは
ブランド名を自分でつけ、
行政書士の先生のお力を借りて
日本と米国に商品登録をし、
薬事法に泣き、
苦手なパッケージデザインも
ご厚意で無料でデザインしていただいたりと、

たくさんの方々に助けられて、6年以上かかって誕生しました。

でも私は理数系の大学を出たわけではありません。
根っからの文系です。

実家が化粧品店なので、高校卒業してから資生堂やコーセー化粧品、カシー化粧品などのセミナーで勉強させていただいたり、NYでは資生堂の営業として更に本格的に勉強させていただきましたが、

成分のプロではないのに、
何故かわからないのですが
「成分」に惹かれるです。昔から。

その中でも、どの成分がどれだけの効果があるのか? 
副作用は? 成分の背景は? 
それを考えるとただただワクワクするのです。

でも私は化学者ではありません。

化学のプロから見たら、何を偉そうにと思うでしょう。でも好きなのです。

事業をやってらっしゃる方から見たら、そんなのどうでもいいから売りやすい物や世間が求めてるもの、流行にのってるものを販売すればいいじゃないかと思うでしょう。

でも好きなんです。ものづくりが。

スキンケアってとても複雑で、
成分同士の相性(混ざりやすい、混ざりにくいとか、安定が悪くて分離してしまうとか)や、プラスイオン、マイナスイオンでどういう反応が生じるかとか、pHとかいろいろあるのです。

そしてそこまでくると、私は全くわかりません。

FORISAを研究開発しているときに、(この年で)理数系の大学に入り直そうかと思いました。
FORSAを作るにあたってそこまで知っておきたかったのです。

でも時間がもったいないと思ったのと、理数系は私の強みではないので、かなり遠回りになると判断して、大学に行くのはやめました。

その代わり、プロにゆだねて頭を借りることにしました。

自分がわかる範囲でのこだわった成分のレシピは自分で作り、イオン、pH、安定剤、防腐剤の配合や組み合わせは言語化だけして、あとは工場にいるプロに調合してもらいました。

もっとFORISAのこと書けばいいのに!と言われて書けなかったのは。。。

それは「化学のプロでもないのに、成分成分と言っている自分」に引っかかっていたのですね。

でも、私は私ができる最大限の努力をして研究開発をしているし、
工場に「ヒアルロン酸が流行だから、原価いくらで、売れそうなの作って」と丸投げはしていない。

成分のプロではないから、プロのお力を借りて、
自分に足らないところは補ってもらい、
至らないところは謙虚に認め、
常に変わりゆく成分や薬事法と向き合いながら、日々精進していこうと腹を決めました。

プロから見たら滑稽なことを、知らずについ書いてしまうかもしれません。

消費者から見たら、そこまで詳しい説明は求めてないと思うかもしれません。

ビジネスで成功している人から見たら、もどかしいかもしれません。

でもありのままの自分に蓋をすることなく、
FORISAのことを少しずつお伝えできればと思っています。

というわけで、長くなりましたが、、、
どうぞよろしくお願いします。

(原文:2017年10月25日記)