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#イヤホンを変えないと出会えない音がある

「へえ〜、SONYから新しいワイヤレスイヤホンが発売されるんや……!」
その日、ガジェットYouTuberの紹介動画を眺めていた。そのとき使っていたワイヤレスイヤホンも、そのYouTuberのレビューを参考にして購入を決めたのを覚えている。充電の持ちが売りだったのも大きい。そして、コストパフォーマンスも良かったのだ。
しかし、ノイズキャンセリングが付いていなかったのである。

「ノイズキャンセリングはいいぞ!」その機能のついたものを購入した人たちは、その良さを前面に推していた。周りの音がフッと消えて音楽の良さを再確認できるという。その経験を知らない自分は、「え、どうゆうこと?」としか言えなかったのである。

昨年9月のことだった。
久しぶりに梅田のグランフロントにてガジェット好きの友人数人と焼き肉を食べる機会があった。

「今、ええ感じのワイヤレスイヤホンを探してて……」
「奇遇やね、僕もワイヤレスイヤホンを買おうかなって思っててさ……」

そのとき、ふとSONYの新しいワイヤレスイヤホンのことを思い出したのであった。カメラを趣味でやっている自分も使用しているカメラがSONYということもあり、何かとSONYには縁があった。そして梅田にはソニーストアがあるということでランチをした後、その足で向かう。ガジェット好きが集まればソニーストアはパラダイスである。

自分は、カメラのレンズを見に行き二つ目の交換レンズの候補を探しながら、自分の使っているカメラの機種との相性を確かめ、店内にある模型を撮影していた。友人と来ているのを忘れるほど夢中になっていたため、気がつくと20分ほど一人シャッターを切っていた。ハッと我にかえり、イヤホンコーナーにいる友人の場所へ戻る。
友人も「WF-1000XM4」に夢中になり聴き比べていた。

最新のテクノロジーは人を夢中にさせるのである。

友人の一人がこのあと予定があるとのことで、一度解散をするのだが、もう一人の友人が「まだ時間ある?茶屋町にあるイヤホン屋行かへん?」と、イヤホンを真剣に選んでいる姿をみていたので、「いこいこ!僕もイヤホンを見てみたくなったわ〜」と、返事をする。様々なメーカーのイヤホンを聴き比べながら、友人の気になっているメーカーはソニーであり「WF-1000XM4」が特に良かったと。それほどまでに上質な音質だったのだろう。と友人を見て思った。

そして、このときに自分が購入するとは思わなかったのである。


「イヤホンを変えないと出会えない音がある」

「Aimerの声だ……!」アーティスト本人のTwitterから流れてきたリンクに飛んでCMを何度も繰り返した。そこにはAimerだけでなく、milet、幾田りらがコラボしていた。それだけでなく話題のTHE FIRST TAKEでのワンシーンであったのもあり、より一層、興味がそそられたのである。「これは、欲しい……」動画を観ながらふとこぼしていたのだった。ボーナスが出たら買おう。そう心に決める。

9月にランチをした友人たちと動物園に行く計画をしていた。動物園の入り口で待っているときだった。「そういえば、ソニーのイヤホン買ったん?」と聞いてみた。

「買った買った。音質もええしノイキャンもハンパない!自分の求めていたイヤホンだったわ」

満足げな表情をみて、現時点で最高のイヤホンなんだということを肌で感じたのだ。

昨年の12月中旬、ボーナスが出て懐が暖かくなった財布を持って一人ソニーストアに向かった。購入するものは決まっていた。「WF-1000XM4」である。駆け足でエスカレーターに乗り店内へ入る。現物を目の前にして、ストア店員さんに「試聴したいのですが……」と声をかけた。

イヤーピースにはS、M、Lとサイズが分かれており、個人の耳に合わせた仕様になっていたのである。実際に自分の耳のサイズを測る。それだけではなかった。耳に装着をする際、しっかり装着されているのかをチェックする機能も搭載されていた。

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自分では密閉されていると思っていても少し隙間が空いていたようだ。
左耳のイヤーピースを何度か調整しているのだが、密閉状態にならなかった。
「MサイズではなくLサイズの方がよろしいかもしれませんね……」
店員の方に勧められLサイズに変えたときだった。「お、なんかいい感じ!」耳にイヤホンがしっかりとハマる感覚があった。

再度、装着状態テストをしてみた。

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ともに密閉状態になった。「お客さまのイヤーピースはLサイズですね」安心した表情の店員に軽く会釈をした。Spotifyを開き、左耳側のイヤホンをタップした。
「ノイズキャンセリング……」イヤホンから女性の声が流れ、静寂に包まれる。お気に入りの楽曲を再生した。臨場感あふれる音、別の空間から直接耳に音を届けてくれる感覚があった。

上質な音を自分の細胞に届けたい。

2月末、Aimerのライブに2年ぶりに足を運んだ。何度も延期となるお知らせがあり、チケットは取ったのだがライブに行けない日々がずっと続いていた。
ネガティブな情報というノイズに邪魔をされたくなかった。ひたすら自分にとって心地の良い音に包まれたいと願った。実際に足を運べないからこそ、音質にとことん拘ったのだろう。自宅でテレビ会議をするときも、電車の中でお気に入りのセットリストをまとめたときも、支えてくれたのは「WF-1000XM4」だった。

僕らは こうして どこにも 見せない愛で満たしてる
本当
僕らは いつの日も 見えない愛で満たしてる
本当

今年は何度ライブに足を運べるのだろうか。2年前のAimerのライブツアーの際、京都、大阪、神戸、ファイナルの東京。合計4つ参加していた。
友人とも参加した。一人でも参加した。あのときの面影が一つ一つ頭に思い浮かぶ。そして、楽しみにしていることがある。

今年の年末の紅白歌合戦は、Aimer、milet、幾田りら、Vaundyが出演するのではないだろうかと思っている。

昨年末の紅白歌合戦にmilet、幾田りら(YOASOBI)が出演していたのも記憶に新しい。各アーティストたちの楽曲が様々なところでタイアップされており、音楽番組でも多数紹介されていた。

年末にならないとわからないけど、現時点で有力候補であると思う。
想像しただけでワクワクした気持ちが溢れ出そうになっている。



milet×Aimer×幾田りら - おもかげ (produced by Vaundy) / THE FIRST TAKE

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