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ハードワークを選んだのは自分に自信がないからだ。

思えばいつ頃だっただろうか。
自分の周りはいつ休んでいるのかわからない人が多数いる。

その環境にいると不思議と何も結果を残していない自分は、どんどん自分に自信が持てなくなっていた。

実生活で文章を書くことを求められるわけでもなく、ただ憧れからはじまり書いている。なんとなく書いてはいるが、これといって人生が変わるようなことは起きていない。

もっと色んなことを発信するべきなのだろうか。パッとみて世界観がわかるようなものをつくるべきなのか。何度、考えても答えらしいものが見えなくなっている。

ただ真実として「仕事ができない」「中途半端な仕上がり」のようなものが見えてきた。書いていてなんか涙が出てきそうになる。

もっと仕事ができるようになれば、楽しくなるのだろうか。
周りの友達はイキイキしながら仕事をしているように見えて
「あれ、もしかして僕が楽しめてないだけ?」と頭に疑問ばかり出てきた。

4年ほど前からテキストでのコミュニケーションをする機会が格段に増えた。様々な人と交流する中で、感じたことがある。仕事のできる人はテキストから仕事ができるオーラみたいなものを感じた。

短い言葉のなかに思いが凝縮されていて、なおかつ自分もその人の言葉を信じてみたくなった。自分もそんな存在に憧れて目指した。

さて結果はどうだろうか。
相変わらず、その人に迫ることも近づくことも出来ないままである。

「まだ足りないのか。どうしたら追いつける……」
知識、経験、教養。
考えれば考えるほどわからなくなっていく。

仕事に熱中できるにはどうすればいい。エンターテイメントのようになればどんなに楽しいことだろうか。そんな妄想を考えながら、ふと自分はハマったらとことんハマるという事実がある。

大好きな漫画「スラムダンク」「ドラゴンボール」週刊少年ジャンプで連載をしていた今でも語り継がれる名作を読むときはまるで時間を忘れた時のように読みふけった。

ドラゴンボールにいたっては、Youtubeで主人公が強敵に立ち向かって戦うシーンを何度も繰り返し観て、何事にも立ち向かって強くなりたいと思うヒーロー願望が心の奥底にあるのかもしれない。

決して折ることのできないプライドなのか。ただ負けたくないだけのつまらないプライドかもしれない。
しかし、見れば見るほど戦いを楽しんでいる姿がずっと頭から離れない。

「オラ、すっげーワクワクすっぞ!」

これだ。この純粋に楽しむ気持ちが溢れている言葉が背中を押してくれるのだった。

先日、政治家の秘書の友達とご飯を食べる機会があった。

「俺、今月末で今の事務所辞めることにしてん!」

あまりにも突然の報告で驚いた。自分もなんだかんだ一緒にボランティアで手伝ったりすることがあった。働いている姿の彼は良い表情をしていて、仕事をまるでエンターテインメントのように楽しむ姿を側から見ていた。

ハードワークでありながら、働きながら弁護士資格も取得。そのチカラを思う存分発揮しながら、バリバリ働いてた。仕事を通じて国の医療制度に疑問を持ち、民間のオンライン医療企業に入って社会を変えたいと、語っていた。その目は間違いなく本気の眼差しだ。

自分は無能だ。天才になれるのならなりたかった。そんな覚悟もなく、目の前の生活で精一杯なのだ。器用に立ち振る舞えるわけでもなく、今まで生きてきて他人に誇れるような実績もない。

それでも諦めることが出来ないからもう一度立ち上がることにした。
その先は地獄かもしれないが、地獄無くして天国はないと思っているからだ。

「ちょっくら修行してくっか……!」

自分の限界点も、今の自分の能力の可視化をすることが出来るのならば、ただの凡人でも他人よりもちょっとできる凡人になっている未来を願って取り組んでいきたい。


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