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『みにくいシュレック』の段/金曜日「絵本たちのいるところ」2021.5.14/譜面合間日誌(平日)

こんにちは。
「譜面合間日誌」金曜日担当の河﨑です。

スーパーや八百屋さんで買い物をしていると、無意識に形のいいものばかり買おうとしてしまいます。
意思とは関係のない持つもの持たざるものに対しての葛藤は日々募るばかりでございます。

そんなわけで、今回紹介する作品はこちらです。

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『みにくいシュレック』
文と絵:ウィリアム・スタイグ
訳:おがわ えつこ
出版社:セーラー出版
出版年:1991年

あらすじは以下の通りです。

「醜い両親から生まれたシュレックは、両親よりもっと醜い子。年頃になると、 両親はシュレックを旅に出します。くさいにおいをまき散らし、ずんずん進んでいくシュレック。花や木がのけぞってよけるのを見てうれしくなります。や がて林の中で魔女に出会います。魔女の占いでは、「おまえは王女をめとる。 おまえよりもみにくい王女を」と。それを聞いたシュレックは大喜びで王女を 探しに向かいます。その先には数々の困難がシュレックを待ち受けているのでしたが……。」

なんとなくお気づきの方もいらっしゃると思いますが、こちらの絵本は2001年にドリームワークスが製作したCGアニメーション映画『シュレック』の原作となります。
シュレックの日本語吹き替えは浜田雅功さんでしたね。(映画版のシュレックは田舎訛りらしくその影響か関西弁のキャスティングになっています)

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映画に比べるとシュレックの見た目がごつごつしていたり(映画ではテッカテカでツッルツルですね)、何やら特殊能力のようなものを会得していたりと映画と比べて比較的えぐみのある表現が多々見受けられます。

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ストーリーは主人公がお姫様と結ばれるというよくある冒険譚です。そんなよくある物語×怪物という組み合わせが当時は新鮮だったのでしょう。

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映画版ではシュレックの見た目やお話も大幅に変更が加えられ、ストーリーにひねりができ原作よりもシニカルな要素が強い仕上がりとなっております。

私は絵本を通じて伝えられるシンプルでストレートな教訓の投げかけも映画ならではのパロディと非常にシニカルでブラックなギャグもどちらも大好きです。

また、ユニバーサル・スタジオ・テーマパークでは「シュレック 4-D アドベンチャー」としてアトラクション化もしており、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの吹き替えは浜田雅功ではなく西凛太朗が務めています。

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目から熱光線を出してご飯をあっためられる機能は人類にも標準装備で欲しいものです。

それでは。お元気で。
良い週末を。

【今週の何か】
毎年楽しみにしているビニールタッキーさんの「この映画宣伝がすごい!」の2020年版がついに出ました!
キャッツから始まりミルクボーイ無双とコロナの影響もありながら非常に盛りだくさんの内容になっています。


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