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幸福のしっぽ

まるで中学時代に戻ってしまったかのような感覚。

いつからか幸せになりたいと考えては、

転んでばかりの日々。

あのころと変わらず、「なんで僕だけ」

下北沢4階の知らないことに、

体育館の冷気。

幸せはまだかまだかと疑っては、

見えないようにしていたこの世のからくりに、

知れない出会いに、知れない別れ。

何が足りない?いったい何が足りない?

あの時と何が違うの?

それでもまだ人間でいたくて

明日もまた同じ場所へ同じ手段で行く。

言葉を発しないまるでゾンビ。

将来はこうなってしまうのかな。

誰にも興味を持たれないこと、

それがどれほどの暴力になりえるのか、

希望をもてないこと、

それがどれだけ不便なのか。

あなたたちは知らないでしょう。

きっとあなたにはわからない。

そういって部屋の中、閉じこもっては

革命を想起する。

そして君が現れた。

レコード屋に新しいギターにその笑顔に。

ようやく掴んだ幸福のしっぽ。

もう離すもんか幸福のしっぽ。

これでようやく幸せになれる。

ようやくみんなと同じになれる。

いつかのの悔しさも、悲しさも、妬ましさも、

すべて浄化しておくれ。

近づいていたつもりが、

高速ですれ違っていただけ。