【オススメ】日本のBLドラマ・映画感想まとめ!!【全12タイトル】【随時更新】

日本のBLドラマ・映画が最近アツい!いろいろタイトルが出ていて気になるけどどれを見ようか迷う!という方向けに、私が見たBLドラマの感想を投稿します。
こちらの記事ではなるべくネタバレなしで解説。(地雷になりうる要素は事前説明しているのでそれがネタバレにつながる可能性はあり)
完全にネタバレなしで本編を見にいきたい方はバロメーターだけご参照ください。
ネタバレあり感想を別記事で投稿している場合あり。リンクを貼っておくのでもしよかったらそちらもご覧ください!

バロメータ説明

キュンキュン   →可愛い・幸せ・萌え
切ない・辛い   →切ない・苦しい・歪・障害
感動・ほんわか  →感動・泣ける・ほんわか
コメディ・ギャグ →面白い・笑える
エロ       →エロ表現の過激度

エロ定義
☆☆☆☆☆ ハグ、手つなぎ、腕組み
★☆☆☆☆ 口以外のキス、口へのキス(口元は見せない)
★★☆☆☆ 口へのキス(ガッツリ見せる)
★★★☆☆ 愛撫、それっぽい吐息
★★★★☆ 本番行為
★★★★★ 本番行為(過激)

ケイ×ヤク ~危ない相棒~

イヌ科堅物公安×ネコ科ツンデレヤクザ
キュンキュン    ★★★☆☆
切ない・辛い    ★★★★☆
感動・ほんわか   ★☆☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★☆☆☆☆

BL要素抜きにしてもなかなかストーリーがしっかりしているバディものサスペンスだった。毎回、各話のラストに「おまけ」という5分程度のミニストーリーがあり、その話の中の物語上のオフショットというか、本編ではカットされましたがあのシーンの後にこんなやり取りがありました、というような短いストーリーが流れる。これが一番BLしている。本編でどんだけシリアス展開でも「おまけ」はキュンキュン系。なので、BLではなくバディものとして鑑賞していた人は「???」となっていたと思う。主演お二人とも演技が上手!特に犬飼さんの役はヤクザとしての迫力とぶっ飛び感はありつつも心根の優しさと愛嬌も共存するように繊細に演じられていて、さらに好きになりました…!

美しい彼

盲目崇拝いじめられっこ×ほだされ美形いじめっこ
キュンキュン    ★★☆☆☆
切ない・辛い    ★★★★☆
感動・ほんわか   ★☆☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★★☆☆

いじめられっこ×いじめっこで前半、いじめ要素が入るのでそういうの苦手な人にはお勧めできない。BL初心者も引いてしまう可能性あり。そういうのに耐性がある(いじめが発生しても恋に進展するストーリーとか共依存とかを受け入れられる)BL玄人向き。
平良が清居に恋するのは一瞬だったけどその盲目さがお話の核となっていたのでそこまで違和感はなく。逆に清居が平良に惹かれている様子が丁寧に描かれており、感情移入できるところが良かった。幸せキュンキュン要素はあまりなく、代わりに二人のすれ違いがリアルで切ないストーリー。
平良役の方も清居役の方も役にハマっていて、ビジュアルもイメージにピッタリ。お話の起伏もまさに一冊完結の商業BL漫画ぽい感じだったので、鑑賞後は「良いBLを読んだ…」と一冊漫画を読了したかのような満足感。

オールドファッションカップケーキ

仕事デキ策士部下×くたびれ鈍感上司
キュンキュン    ★★★★☆
切ない・辛い    ★★★☆☆
感動・ほんわか   ★★☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★☆☆☆

スーツ着た男性二人が仲良くスイーツを食べてる様子なんて、もうそれだけで眼福ものですわ。武田航平さん演じる野末さんは漫画の画と比べると若干男らしさが増した感じはあるが、柔らかい雰囲気や人間としての可愛らしさがどんどんにじみ出てくる。木村達成さん演じる外川は、野末さんの鈍感さに付け込んでグイグイ距離を詰めていく感じが外川ぽくて良かった。あと、外川のハムスター食いね!完成度高かったです。
4話のキスシーンは必見もの。漫画のキスシーンの再現をかなり頑張ってやっている。漫画表現を実写で再現するのってかなり難しいと思うんだけど、想像以上に出来上がりが良い!哲学チックな言い回しも原作漫画を踏襲していてかなり原作リスペクトを感じる作品。

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)

愛重め妄想癖スパダリ×愛され純朴チェリー
キュンキュン    ★★★★★
切ない・辛い    ☆☆☆☆☆
感動・ほんわか   ★★★★☆
コメディ・ギャグ  ★★☆☆☆
エロ        ★★☆☆☆

人気作。この作品の良さはいろいろあるけど、一番の魅力を挙げるとしたらキャストのハマり具合だと思う。赤楚さんは「いまいち冴えない」でも「攻めに愛されるだけの魅力がある」安達を絶妙なバランスで演じていらしたし、町田さんの黒沢には「実写のスパダリはこれだ」という正解を教えてもらった気がする。特に、ベッドに押し倒される安達(黒沢の妄想)のシーンの赤楚さん、素晴らしかった。押し倒され方のパーフェクトな回答を見た。手の演技が凄いからとにかく見て。
お二人とも、演技ではない場所でも安達、黒沢の雰囲気を纏っているので、ドラマ観た後に映画完成披露会見とか見ると「安達と黒沢じゃーん!」ってワクワクできると思う。
BLにありがちな「他者からの害」があまり降ってこず、平和な世界が築かれているのも特徴の一つ。幸せな気分にだけなりたい人向け。

おっさんずラブ

天然ヘタレ人たらし×毒舌有能嫁系後輩
キュンキュン    ★★★★★
切ない・辛い    ★★★☆☆
感動・ほんわか   ★★★★☆
コメディ・ギャグ  ★★★★☆
エロ        ★★☆☆☆

言わずと知れた、日本BLドラマ界の金字塔。社会現象を巻き起こした伝説のドラマ。
とにかく田中圭さん演じる春田創一のモテっぷりがやばい。そしてそのモテっぷりに説得力を持たせる田中圭さんの演技力が凄い。林遣都さん演じる牧凌太の献身ぶりも良い。さらに、吉田鋼太郎さん演じる黒澤部長が加わることにより、奇想天外なコメディー全振りストーリーも難なく成立しており、キュンキュンも切ない展開も笑いどころもすべて入った黄金比。
まだBLドラマが世間に浸透していない頃に作られたドラマなので「おっさん同士がガチ恋愛って面白いですよねー」というメタな揶揄が見え隠れする演出で、そこを時代錯誤に感じる層はこれから出てくるのかもしれない。しかしおっさんずラブのヒットにより「BLドラマ」の地位が確立されたので昨今の真面目で良心的なBLドラマが生み出されるようになったという経緯は覚えておきたい。とりあえず見たらいいと思う。というか見ろ。

消えた初恋

硬派天然男前×おバカピュアわんこ
キュンキュン    ★★★★★
切ない・辛い    ★☆☆☆☆
感動・ほんわか   ★★☆☆☆
コメディ・ギャグ  ★★★☆☆
エロ        ☆☆☆☆☆

少女漫画の延長のBLといった感じ。なので受けはピュアピュアで可愛くてヒロインで、攻めは受けを颯爽と助けるまさに少女漫画の王子様。友達の女の子の恋愛(NL)も同時進行で進むので青春恋愛ドラマ要素が強く、BL初心者でも見やすいと思う。
主演のお二人がジャニーズなのでとにかく顔が良い。びっくりするくらい顔が良い。女装お綺麗。
途中、同性愛に理解の無い、今ではちょっと時代錯誤な登場人物が現れるのでそこは少し辛い。BLのスパイスとしてはありがちな演出だけど。
基本キュンキュン萌え要素たっぷり、たまに切なさ・もどかしさも混じる王道ストーリー。

絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男

キュンキュン    ★★☆☆☆
切ない・辛い    ☆☆☆☆☆
感動・ほんわか   ☆☆☆☆☆
コメディ・ギャグ  ★★★★★
エロ        ★★★☆☆

ギャグ全振りBLメタドラマ。たくさんBLに触れてからこのドラマを観ると、「BLの世界では当たり前のこととされているが、よく考えたらおかしいよね?」のメタ要素に心当たりが多すぎて笑ってしまう。逆にこのドラマ観てからガチガチのBLドラマ観ると、「いま取り残されてるモブくんたちはこんなこと思ってるのだろうか…」と本作と重ねてしまうので二倍面白い。ちょっとエロが出てくるがギャグの範疇のエロ。犬飼さんの演技が自然で、BLギャグを扱ってても白けた感じが全くない。犬飼さん演じるモブはモブなので犬飼さん自身がBLするシーンはあまりない。が、少しだけある。そこの犬飼さん、とっても良きなので「ああ、犬飼さんはBLドラマをふざけて扱ってないからギャグシーンが白けないんだな」と感じた。(シーズン2はまだ見てないです。メインcpがない感じなのでcp表記なし)

きのう、何食べた?

キュンキュン    ★★★☆☆
切ない・辛い    ★★☆☆☆
感動・ほんわか   ★★★★★
コメディ・ギャグ  ★★☆☆☆
エロ        ☆☆☆☆☆

これはBLドラマと括っていいものなのか?と疑問に思ってしまう。それほど、「BL」としてのエンタメではなくただただ、ゲイカップルの日常を描いた物語。(なのでcp表記はできない。したくない…)
「食べること、そして生きること」に主軸を置いた物語なので、出てくる自炊ご飯がどれも美味しそう!飯テロドラマとして括った方が良いかもしれない。
異性愛のカップルと何ら変わらぬ生活を育んでいるシロさんとケンジなんだけど、どうしても同性愛者ということで生まれる障害がお話の中に出てくるたびにハッとさせられる。
「自分はどう生きたいか?」考えさせられるドラマ。辛い、切ないというより感動で泣いてしまうドラマ。

Life ~線上の僕ら

「普通」に囚われ系男子×電波系健気天使
キュンキュン    ★★★☆☆
切ない・辛い    ★★★★☆
感動・ほんわか   ★★☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★☆☆☆

とにかく二人の出会いがめちゃくちゃ良い。やられた!と口に出してしまいたくなるほど素敵。男×男だからこそ、白線ゲームで意気投合する感じが映えるよね。キャラクターが立っていて、役者さんの演技も良いので一話(30分)で攻めが受けに惹かれる様子が無理なく描けていると思う。1話は高校生の出会いの話、2話は大学生、3話は社会人…と、かなりハイテンポにストーリーが進んでいく。が、置いてけぼりな感じはなくて二人の人生という物語のハイライトを見ているような気分。
物語の後半、女性キャラがガッツリ関わってくるのでそういうのが苦手な人は注意が必要。人によっては攻めの行動にモヤることもあると思うので、平和で優しい世界だけ見ていたい人にはお勧めしません。BL特有ののすれ違い、切なさ、やるせなさが好きなに超おすすめ。

窮鼠はチーズの夢を見る

流されクズイケメン×メンヘラ粘着ビッチ
キュンキュン    ★★☆☆☆
切ない・辛い    ★★★★★
感動・ほんわか   ☆☆☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★★★☆

胸糞系BL。主人公CPの関係性がとにかく歪でただれている。ヒーヒー言いながら見たくなるBL。成田凌さん演じる今々瀬がとてもビッチで良かった。誘い方とか手馴れていて演技っぽくなくてすごい。
大倉忠義さん演じる大伴の、誰にでも流され関係を結び、責任はとらないクズっぷりも良かった。それでも人が寄ってくる圧倒的顔の説得力もあった。
特に秀逸だったのが大伴の元カノと今々瀬がバトるシーン。二人ともセリフの応酬がお上手で緊迫感を見事に表現しており引き込まれるシーンだった。
今々瀬と関係をつづけながら他の女性に目移りしてしまう、でも今々瀬のことを手放したくもない大伴のどうしようもなさと、大伴と一緒にいると疑心暗鬼になったり独占欲が強くなったりして自分が壊れてしまうのが分かっているが離れられない今々瀬のどうしようもなさ、二人相まって明るい未来が見えないどうしようもない話がたまらなく良かった。

性の劇薬

鬼畜変態医者×自暴自棄ノンケ
キュンキュン    ☆☆☆☆☆
切ない・辛い    ★★★★★
感動・ほんわか   ☆☆☆☆☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★★★★

エロに振り切った作品。ストーリーもあるが、エロを際立たせるための装置でしかないと思う。とにかくエロイ。調教監禁鬼畜凌辱もの。
漫画でしかみたことない拘束器具が実写で出てきたのは見ごたえあった。BLエロ漫画をそのまま実写で再現してるので、セリフがクサいところや感情の起伏が激しすぎる(無理やりすぎる)部分は確かにあり。
しかしまあBL玄人なら乗り越えることができるだろう。ぜひ立ち向かってみてもらいたい。

リスタートはただいまのあとで

ちょいひねくれノンケ×ぐぅ聖人ノンケ(リバ?)
キュンキュン    ★★★☆☆
切ない・辛い    ★☆☆☆☆
感動・ほんわか   ★★★★★
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★☆☆☆

中盤まで、BLというより、田舎に帰ってきた若者がリスタートする青春映画といった雰囲気。主人公CPもBLというより男二人の友情、ブロマンスといった感じで、このままBL要素がなくても映画として成立するだろうなと思いながら見ていた。
BLの独特な表現がなく、フラットな状態で楽しめるので初心者向き。逆にBLのクセの強さを求めている人にとっては少し物足りなく感じるかも。
竜星涼さん演じる大和がぐぅ聖人で、光臣が惹かれていくのは分かったけど、恋愛感情にする必要はあったのか?と少し感じてしまった。大和が光臣に惹かれた理由はもう少し掘り下げてほしかった。

his

寡黙傷心厭世家×子持ちミステリアス元カレ
キュンキュン    ★☆☆☆☆
切ない・辛い    ★★★☆☆
感動・ほんわか   ★★★★☆
コメディ・ギャグ  ☆☆☆☆☆
エロ        ★★☆☆☆

エンタメ系のBLではなくて、LGBTQを真面目に表現しようとした映画、といった印象。BLの感想というか映画の感想になってしまうんだが、子役の女の子の演技が自然でびっくりしてしまった。お父さん(受け)も女の子との接し方が自然で完全に「パパ」で、もうそれを見ているだけですごく癒される。
子持ちの受け、という段階でかなりキツい設定というのはお分かりいただけると思うのだがその通りでもちろん子どもの母親も出てくるので内容はかなりヘビー。心してみた方が良いかもしれない。
カミングアウトのシーンやラストの決着などは少しリアリティーに欠けるのでは?とか思っちゃったけど商業映画でLGBTQが真正面から描かれるというのは社会が良い方向に向かっていることなんだろうな。

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