株式会社フル・プラス

所有者様には安心と未来設計を、使用者様には安全と快適をお届けする、大阪市の不動産・建設業者。土地活用や空き家活用のご提案を行っております。「空き家は大切な資産である」ということを、noteを通じてお伝えしていきます! https://www.fullplus.co.jp/

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    • 私は空き家

      空き家となってしまった住宅の悲哀と再生の物語。 「空き家」視点の小説を通じて、【株式会社フル・プラス】の空き家活用事業をご紹介いたします。 ※『私は空き家』はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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    【小説】私は空き家(さぬき市築57年)

    1 月のきれいな夜。 数日前の熱帯夜がうそのように、今晩は涼しい風が吹いている。 静かな夜である。 昔はこの庭から、ご主人様が中秋の名月を楽しんでおられた。 誰も住まなくなって2年半が経つ。 先月のお盆の時に出ていた「あの話」は、その後どうなったのであろう… 2年前、ご主人様が他界された。 奥様を先に亡くされ、一人でここに住んでおられた。 部屋の中は所々リフォームされ、足の不自由なご主人様が困らないようにと、バリアフリー化されている。 今年のお盆、大阪に住む長男と、東京

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      • ウチの会社の「おもと」のはなし

        こんにちは、株式会社フル・プラスnote編集担当です。 先日、夜にぼーっとEテレを見ていた時のこと。 「あー、今クール 『趣味どきっ!』 浮世絵の番組やってんねんな。  ほーん、江戸時代にも観葉植物ブームあったんか。  うん? おもと?  うちの会社にもあるわ!」 わが社の窓際に置かれた2鉢の観葉植物。 昔から大事に育てられているのですが、植物に疎い私にとっては 「ただの草に見えるけどな…」 と、なぜそんなに大事にされているのか、さっぱり分かりませんでした。 大きく

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        • 【小説】私は空き家(西宮市築39年)エピローグ

          エピローグ 「所有者の気持ち」と「空き家の気持ち」 「経済合理性」すなわち「損か得か」 空家対策において、その解決の鍵となるのが、この2点である事が多い。 将来の所有権者が複数になるケースが多い空き家問題。 特に問題となるのが、”誰が、どれくらい収益を得るのか、費用負担をするのか”という点だ。 デリケートな問題であるため、親族間でもなかなか本音を切り出せないものである。 本件は、室内の一部改装と外観の美装、設備の一部交換を行い、毎月5万円程度の家賃を得る構想とした。 改

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          • 【小説】私は空き家(西宮市築39年)4

            4 残暑の日差しが厳しい日曜日。 今日は朝から えみ子さん、こういちさん、きよみさんが来て、来客の準備をしている。 間もなくして、インターホンが鳴る。スーツ姿の男性と女性がやって来た。 どうやら、彼らが空き家の活用を行っている会社のスタッフらしい。 「わざわざすみません。お上がりください」 出迎えたこういちさんが、2名を家の中へと通す。 「妻のえみ子と、その妹のきよみです」 こういちさんに紹介され、2人は「宜しくお願いします」と会釈してスタッフを迎え入れた。 「はじ

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            【小説】私は空き家(西宮市築39年)3

            3 お盆も間近の暑さが厳しいある日曜日、三女のきよみさんがやって来た。きよみさんの帰省は、実に3年ぶりだ。 程なくして、次女のえみ子さんとその旦那さんもやって来た。 「きよみさん、久しぶり」 と、えみ子さんの旦那さんの“こういちさん”が挨拶する。こういちさんもえみ子さんと同様、近くの市の役所に勤めている。 えみ子さんときよみさんは日頃から連絡を取り合っており、こういちさんときよみさんも親しい間柄だ。 今日は、私――この家の将来について、一度相談しようということで、三人

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            【小説】私は空き家(西宮市築39年)2

            2 5年前の秋、ご主人様の奥様が他界された。 以降、ご主人様は元気がなく、一人暮らしの寂しい日々を過ごされていた。 次第に体調を崩し、認知症の症状もあり、老人福祉施設に入所することとなった。 3年前の春のことだ。 その年の夏、ご主人様のいない家に、お子さんたちが集まった。 例年のお盆の様子とは異なり、お孫さんたちを連れず、各々は一人で帰省してきた。 長女、次女、長男、三女。 テーブルに会した姉弟たちはいつもの元気がなく、重苦しい空気。 施設にいるご主人様のことが心配な様子

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            【小説】私は空き家(西宮市築39年)1

            1 私は、兵庫県西宮市の築39年の空き家だ。 もうすぐ梅雨が明ける。そして夏がやって来る。 今年も静かな夏なのだろうか。   2年前から、夏のお盆の時期にも、家族が集まる行事がなくなった。 3年前の春、私のご主人様が認知症を患い、体調も思わしくないことから、施設暮らしとなった。 5年前の秋、奥様が他界されて以来、元気のない様子で過ごされていたご主人様。 奥様がいらっしゃらないことが、やはり相当応えたのだろう。   私――この家には、元々、6人家族が住まわれていた。

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            なぜ企業noteで小説を書くのか

            こんにちは、株式会社フル・プラスnote編集担当です。 先日アップした『私は空き家』という記事。 空き家を取り巻く家族のあれこれを、【空き家】の視点から描いた小説となっています。 「なぜ企業noteで小説を書くのか」 その理由について、今回はご紹介したいと思います。 吾輩は猫である『私は空き家』というタイトルで、空き家の一人称小説をnoteにアップする。 という計画は、弊社が「noteのアカウントを開設するかどうか」という検討の時点で、既に構想に上がっていました。 n

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            【小説】私は空き家(豊中市築47年)エピローグ

            エピローグ【空き家のその後】4ヶ月後、まさみさん・かずおさんの実家である空き家のリフォーム工事が完了した。 工事項目は、キッチン・トイレ・浴室・洗面の各設備の入替え、玄関ドアの交換、外壁塗装、庭木の剪定、外構の洗浄、内装の壁紙貼替え、畳の交換、床の張替え、等々。 床下防蟻処理(シロアリ被害の予防)に至るまで、屋根以外は概ね手を加えた。 リフォーム費用は500万円を少し超えた額となり、まさみさんとかずおさんの二人で300万円強を、施工会社にて200万円を出資する『共同事業』とい

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            【小説】私は空き家(豊中市築47年)4

            4あれから一週間。 まさみさんが再び家にやって来た。今日は男性も一緒である。 男性はまさみさんのお兄さん、かずおさんだ。 かずおさんは久しぶりの実家を感慨深そうに見回し、換気のための窓開けを、まさみさんと一緒に行った。 程なくして、スーツ姿の2名がやって来た。一週間前と同じ2名だ。 2名とかずおさんが、お互いに挨拶を交わす。 「本日は遠いところをご足労いただき、ありがとうございます」 スーツ姿の2名が頭を下げるのに、かずおさんが穏やかに返す。 「いえ。私にとっても、大

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            【小説】私は空き家(豊中市築47年)3

            3今日は朝から雨が降っている。 昼過ぎにまさみさんがやって来た。手際よく窓を開け、空気の入替えに余念がない。 程なくして、スーツ姿の2名がやって来た。以前にも増して明るい表情に見て取れる。一方、二人を迎えたまさみさんは、緊張した面持ちだ。 世間話の後、スーツ姿の男性がわたしの今後について提案を始めた。 「リフォーム工事をして、『戸建賃貸』として運用しましょう」 「リフォーム工事、設備を交換する箇所、間取りの変更案を提案書にまとめてきました」 「工事費用は概ね500万円です

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            【小説】私は空き家(豊中市築47年)2

            2今日は朝から、何か騒がしい。 まさみさんが来て、部屋の換気に加え、掃除をしている。 程なくして、3名の比較的若い男女がやって来た。 スーツ姿の3名は、礼儀正しく、笑顔の素敵な人達だ。 男性2名が各部屋の採寸や、写真撮影を行っている。 女性1名が、居間でまさみさんと話を始めた。 どうやら、ご主人様はご高齢の影響で、老人施設に入所されているらしい。 少し認知症も患っているが、まだお元気であるとの事。 まさみさんが、ぽつりぽつりと、重い口調で言う。 「この家は使わなくなったけ

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            【小説】私は空き家(豊中市築47年)1

            1わたしは、大阪府豊中市の築47年の空き家だ。   今から3年前のある日、ガスが閉栓された。 「最近、1日中電気が点かない日がちょこちょことあるな」と感じていたが、「旅行か何かかな」と思っていた。 それがまさか、閉栓とは。   あの日以降、時折、月に一度くらいの頻度で、ご主人様の娘さん――まさみさんが昼間に来て、換気と貴重品探しをしている様子。 天気の良い昼間に来て、ため息をつきながら作業し、夕方頃に帰る、という繰り返し……。   わたしは、「売却されるのか?」「次のご主人様

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            はじめまして!株式会社フル・プラスです【ご挨拶と自社紹介】

            はじめまして、株式会社フル・プラスnote編集担当です。 私たちは大阪市中央区で不動産・建設業を営んでおり、土地活用や空き家の利活用についてのご提案を行っております。 社員10人と少しの小さな会社ですが、一級建築士事務所登録・建設業許可・宅建業免許を取得しており、プランニングから施工、賃貸管理までをワンストップでお任せいただけるのが弊社の特徴です! ご相談から建物完成後のフォローに至るまでを同じ営業社員が担当する“生涯担当制”を採用することで、お客様からは「窓口が変わらない安

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