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長野県上田市議会様と意見交換を実施。当日の様子をレポートします!

フルカイテン広報の斉藤です。弊社代表の瀬川と瀬川の妻で弊社採用広報の宮本は、2022年10月に本社を構える大阪から長野県伊那市に移住しました。(移住の経緯はこちらでご覧になれます。)

今回は、代表一家の移住をご存じになった長野県上田市議会DX推進議員連盟の皆様が弊社長野オフィス「パノラマオフィス伊那」にお越しになり、意見交換をしました。

意見交換をすることになった経緯や、当日の様子、実際にお話しした内容もご紹介します。


意見交換をすることになった経緯

2023年6月下旬、弊社のお問い合わせフォーム宛に、上田市議会DX推進議員連盟のご担当者様から以下のようなメッセージを頂きました。

貴社CEOが伊那市に在住し、伊那市において全国に事業を進められていることに大変興味があります。私ども議員連盟ではICT等を活用した未来のまちづくりを市民の方々と語り合い、提言していくことを目指しております。伊那オフィスに会社見学、さらに事業と伊那市にお越しになられたことについてお話をお聞かせ願えないでしょうか。ご検討よろしくお願いします。

2022年11月に伊那市長を表敬訪問する機会を頂いたのですが、今回も皆様のお考えや、弊社の思いを話し合う貴重な機会だと感じ、意見交換をする運びになりました。

伊那市長の表敬訪問に関してはこちらでご覧になれます。

当日の様子

お昼過ぎに10名近い上田市議会DX推進議員連盟の皆様が、弊社の伊那オフィス「パノラマオフィス伊那」に到着しました。

弊社代表・瀬川(写真右)の話を聞く上田市議会DX推進議員連盟の皆様。パノラマオフィス伊那にて

筆者は東京都在住なので、オンラインで参加しました。
宮本が筆者を画面越しに紹介すると、皆様が手を振ってくださり「なんてフレンドリーなんだ!」と感動しました。

画面越しに筆者に手を振ってくださいました

ご挨拶を済ませ、皆様が席に着いたので本題に入ります。

意見交換

皆様からの質問に代表の瀬川と採用広報の宮本がお応えする形式で意見交換をしました。当日は、皆様からの質問が止まらないほど沢山あり光栄でした!

【質問】貴社のメディア掲載を見て、社長一家の移住を知りました。大阪府に本社を残しながら、移住したのはなぜですか?

瀬川:子供の教育環境を変えたいと思い移住しました。移住前は大阪市内にある公立の小学校に通っていて、その小学校は学力が高く親からも人気でした。ですが、私たち夫婦は、子どもの可能性を勉強という物差しだけで見ているように感じ、もっと一人一人の可能性を伸ばすことができる環境で子育てをしたいと思いました。2022年に20日ほど伊那市でリモートワークをしましたが問題なく仕事ができました。弊社の社員は誰一人として「社長が大阪にいない!」と気が付かなかったです。長女が小学生なので、伊那小学校を見学した際に「子ども達がいきいきしている!」と感じ移住を決意しました。

【質問】移住することに不安はありましたか?

瀬川:土地に馴染むことができるか?という不安がありましたが、伊那市は子どもに対して寛容なので問題ないと思いました。印象的だったエピソードがあります。移住前に伊那市の透き通った水が流れる用水路に伊那市の子供たちが勢いよく入水して遊んでいました。それを見たうちの子ども達は「パパ、入っていいの?」と聞いてきました。「水に入ったら親に怒られるんじゃないか?」と考えて自分で決断できなかったのです。現在は自分で考えて行動できるようになったので、移住してよかったと思います。瀬川家としても大きな変革になりました。

【質問】移住したことで仕事に支障はありますか?

瀬川:全く問題ないです。他県への出張が大変だなと思うくらいです。私は会社員時代から今まで馬車馬のように働いてきました。でも人にはそれぞれのライフステージがあると思ったのです。若いころはがむしゃらな働き方ができるかもしれませんが、私が家族を無視してそういう働き方を続けたから私たち夫婦は何度もぶつかりました。その時に、「私は働き方に対して時間を自由に使える独身かつ体力のある20代に最適化した画一的な考え方をしてしまっていたかもしれない。」と気が付きました。人はみんな歳を重ねるごとにライフステージが変化します。そのライフステージの変化に会社での働き方が柔軟に対応できないと、優秀な社員でもパフォーマンスを出せなくなります。日本では、毎年政令指定都市くらいの人口が減っています。企業の経営者としては、これから更に採用に苦戦するだろうと感じています。人が採用できないと、会社は立ち行かなくなるので、画一的な働き方ではなく、社長である自分が自分のライフステージの変化に合わせて移住することで柔軟な働き方を体現し社員がライフステージの変化を迎えたときに迷うことなく働き方を変えられるようにしたいと思っています。

【質問】移住したことに関して、取引先や、知人の経営者からも反応はありましたか?

瀬川:好意的な反応が多いです。2023年8月中旬に、取引先のお客様が伊那にいらっしゃるので、伊那を案内したいと思います。弊社社員も定期的にパノラマオフィス伊那にワーケーションに来て、リフレッシュしながら働いています。

【質問】移住前に伊那市から誘致のアプローチがありましたか?

瀬川:ありませんでした。私は伊那市と言えば、「かんてんぱぱ」でお馴染みの伊那食品工業株式会社様を知っているくらいでした。パノラマオフィス伊那に関しては、伊那市が作成したチラシを見て申し込みました。経営者というのは会社員の時には感じたことがないプレッシャーがあります。このような自然豊かな場所でリフレッシュしながら、経営できることは大変恵まれた環境だと思います。

【質問】貴社の広報(筆者)に伺いたいです。瀬川社長が伊那に移住して、何か支障はありますか?

斉藤:ないです!普段からSlackで文字でのコミュニケーションや、オンラインで顔を見て話す機会が沢山あるので何の不安もありません。

瀬川:弊社はコスタリカにも社員がいます。お互いにどこで働いているかは、全く気にならないです。

【質問】私たちの所属には「デジタル」という言葉がついていますが、デジタル化が目的というよりも、デジタルで今困っている課題の解決の糸口になることを日々探しています。デジタル化が上手くいくケース、失敗するケースについてお考えを聞きたいです。

瀬川:デジタル化することを目的にするのではなく、課題を解決する手段として考えることが大切だと思います。もし、デジタルで全ての課題を解決できるならそうしたらよいと思いますが、できない部分は人の工夫で何とかすればよいです。なぜなら課題の解決が目的だからです。例えば、計算や集計はデジタルに任せた方が良いと思います。その方が、計算ミスは減り効率が上がるからです。ですが、集計した数値を見て示唆や改善策を考えるのは人間の頭脳が必要です。何をするにも工夫が必要で、そこが成功と失敗の分かれ道になります。

【質問】Chat GPTの存在をどう思いますか?

瀬川:的確な質問をしないと期待する回答を得ることはできないので、良い質問ができる人には有用だと思います。良い質問を考えるのはAIではなく人間の役目だと思います。こういうところにも全てをデジタル化できないという意味が垣間見えるのではないでしょうか。

【質問】移住してお子様に変化はありましたか?

宮本:子どもが自分で考えるようになりましたし、私は子どもに対して怒らなくなりました。大阪市に住んでいた時は、近所の公園で遊んでいても「静かに!」と注意されたり、自宅の屋上で遊んでいたら騒音で通報されたりしたこともありました。伊那市ではそんなことを気にせず、子供が伸び伸びと遊ぶことができます。子どもも私もお互いに大らかになったと思います。

【質問】伊那市や上田市にUターンしたり、移住する方を増やしたりするにはどのようなアピールをすればよいと思いますか?

瀬川:以前、伊那市長である白鳥市長を表敬訪問した際、「変えていくもの、変えてはいけないもの」に関するお話があり共感しました。日本人は謙虚な人が多いので、出来ていないことにフォーカスしがちですが、出来ていないことと同じぐらい出来ていることもあると思います。地域に関しても、足りているものにフォーカスしないと魅力は伝わらないと思います。そういう認識をもって、出来ていることに目を向けたら発信する内容も変わると感じました。私なら子育て中の会社員をターゲットにすると思います。幼稚園や小学校巡りのプランを計画したら、実際に移住したときのイメージがしやすいと思います。

最後は皆さんで記念撮影を行いました!
筆者はオンラインで参加していましたが、皆様が「斉藤さんも一緒に映りましょう!!」とパソコンをもって記念撮影に入れてくださったのはとても嬉しかったです。

(中央右)代表の瀬川  (中央左)採用広報の宮本。その他、上田市議会の皆様

編集後記

意見交換の中で以下のお話が印象的でした。

瀬川社長の話を聞いて、改めて情報発信の大切さを感じました。上田市は、課題を見つけるのが大変なぐらい幸せな街です。みんなホワホワしています。そういう魅力を伸ばすのはデジタルの仕事だと思います。

上田市への愛着を感じる言葉を聞いて心が温かくなると同時に、実際に上田市に行って「ホワホワ」を感じてみたいと思いました。

住む場所は自由に決めることができますが、どんな人が住んでいる場所か?というのも大切な指針になると感じました。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。


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