出生率の低下を考える。
わたしは不妊治療を34歳から36歳まで受けていました。親子間でのDVもあったため、男性優生思想の侵入を許してしまったところもあり、破綻しました。
不妊治療医は、34歳で不妊治療を受けさせてもらえることも夫に感謝しろと言われて驚きました。わたしは不妊治療のために退職を決めたのに、職がないことを理由にそのように言ってくる、不妊治療医に倫理的なものが備わっていないと神気取りになり、患者は宗教徒のようでした。その医師とは衝突して転院しました。元夫はすでにわたしと距離があり、私の父が話をして、自信を持つよう言われたようです。次第に上から物を言うようになり、互いの子が欲しくなくなり、離婚しました。
いまでも、不妊治療を受けられることを男性に感謝しろ、と言われたことには悔しさが残ります。離職をして離婚をしたら、不利益を被ります。まるで言いなりになって身を引いたみたいで。そのまま40になり、出産を視野には入れなくなりました。
いま、記事を見ていると、出生率が低くなっているから女性がなんとかしろと言わんばかりのものばかりです。
お金とかそういう話ではなくて、女性に生涯を保証せずに男性優生思想を押し付けてくる男性の考えが変わってからではないのか。
女性が自己の人生を守ることを選ぶなら、面従腹背で結婚するか、納得できないことよりも自分の人生を優先するか。そもそも新卒から男性の花のように生け花扱いされて仕事を評価されなかったら、男性を信用しろというのも無理ではないのか。
男性は頑張って男性優生思想を推進すればするほど、女性が相手にしなくなっていくということにいい加減、気づいたほうがいい。両性とも互いの理解が必要なら、互いにテーブルにつくための条件を整えなければ始まらない。
不妊治療の負担は?金だけじゃない。女性のメンタルヘルスや仕事の尊重。子供が生まれたら?育休が取れるの?会社は協力的?家族の介護は?夫もできるの?
会社も不妊治療の倫理も介護のことも夫の立場も妻の時間の尊重もなにもかも、結婚するためのハードルを女性に負わせすぎです。男性は偉そうにふんぞり返り働いて、養ってるんだと男性の世界から出ずに威圧するのでは…もう少し男性にも余裕が必要です。
女性はとっくに余裕がない。
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