見出し画像

「ブロックチェーン技術」ってすごい!

今回はブロックチェーン技術について筆者なりに深掘りをしたので発信していきます。

まずみなさんはビットコインをご存知ですか?
ここ数年で度々ニュースやらトレンドになっているので中身までは知らなくても名前くらいは聞いたことがあると思います。

ではブロックチェーンとビットコインにはどんな関係があるのか。
このビットコインはブロックチェーン技術が使われているのです。
大まかな概要は下記の記事にて触れているのでよければご確認下さい。

ビットコインは何のために誕生したのか

ビットコインは2008年に「サトシ・ナカモト」と呼ばれる謎の人物がネット上に投稿した「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」(ビットコイン: P2P電子通貨システム)という題名の論文を公開し2009年に誕生しました。

誕生した当初はただの送金手段でしかなかったビットコイン。
1秒間に捌くことができる件数は7件程度の処理能力で全世界の人々が一斉に使うとなるとあまり使い勝手のいいモノではないと言えるでしょう。

ただこのビットコイン何がすごいかというと
2009年1月4日3時15分5秒(日本時間)に決済システムが稼働したのですが
稼働してから現在まで一度も停止したことがないんです!

銀行だと夜間送金はメンテナンス中だったり、
最近だとみずほ銀行がシステム障害とかATMなどが使えないと騒いでいますが、ビットコインは今まで一度も稼働停止したことがないんです!
(大事なことなので2度言いました。)
これは金融システムからするとあり得ないことなんです。

では、なぜビットコインの稼働が停止しないかというと、
それは「ブロックチェーン技術」が使われているからです。

「ブロックチェーン技術」について順に紐解いていきます。(ビットコインをベースにしています)

①P2P(ピアツーピア)という仕組みが使用されている

従来のデータのやり取りはサーバーと呼ばれるコンピュータの倉庫があり
スマホやPCといった端末から必要なデータを要求されれば要求したデータがサーバーから送られてくるといった仕組みでした。

このP2Pとは不特定多数の端末(スマホやPCなど)がサーバーを介さず端末同士で直接データのやり取りができる技術のことを言います。
この端末同士でつなぎ合っている個々の端末のことを「ノード」と言います。

このP2Pを使用することによってサーバーは不要となり、不特定多数のノードを介していることで分散性が増し、一つのノードがダウンしても他のノードが稼働しているためブロックチェーン自体は停止せずに稼働するということです。

この技術が活用されているからこそ分散性かつ停止することのない決済が可能になったのです。

ノードは世界各国不特定個所で運用されており今やビットコインノードは1万個以上存在しています。
ビットコイン決済を消滅させるには全てのノードを消滅させる必要があるので地球をぶっ壊すくらいの衝撃がないとビットコインを消滅させるのは無理と言えるでしょう。

①まとめ
P2Pという技術で各ノードを分散して接続していることで半永久的に停止することのないシステムを構築しています。

②PoW(プルーフ・オブ・ワーク)というアルゴリズム

管理者がいないブロックチェーンを使った決済ですが送金をするには
誰かがその手続きをしなければいけなません。
その決済を処理する行為を「マイニング」、
マイニングを行う人を「マイナー」と呼びます。
※ブロックチェーン上のデータの単位を「ブロック」と言います。

マイニングは一定時間に発生した取引履歴をブロックに詰めて、ブロック同士を数学的に整合性が確認できる形で繋ぎ合わせる。
その処理をできればマイナーは報酬としてビットコインを貰うことができるのです。

マイナーが不正を働けば簡単にデータを改ざんすることができると思うかもしれませんがそれは限りなく不可能と言えるでしょう。
ある地点のデータを改ざんすれば今までのデータの数字と辻褄が合わなくなり、今回改ざんしたデータより前のデータも辻褄を合わせるために改ざんし直さなければならないため現実的ではないです。
また、改ざんし直す計算力が必要になるため、より多くの電力が消費される為、マイニング報酬のビットコインをもらう方が得だと言えるでしょう。

では、マイニングを個人ですればタダでビットコインを得ることができる!と思った方。すでにマイニングは個人でできるものではなくなっています。

というのも、報酬を得るには同じタイミングでマイニングをしているライバルより早く計算(決済処理)をしなければならないからです。
ビットコイン誕生期では一般パソコンでマイニングが行われていたそうですが、現在は多くの報酬を得る為にマイニング工場と呼ばれる計算能力に特化したコンピュータを沢山用意してマイニングを行なっている団体が多く存在しています。その為現段階では個人でマイニングをして報酬を得ることができるとは言い難いのです。
マイニングをして多額の電気代を支払うより取引所などで円を犠牲にしてビットコインを得た方が賢明と言えるでしょう。

②まとめ
・PoWは人が改ざんしなくなる仕組みといえる。
・マイナーは、ビットコイン決済の処理をする代わりに報酬としてビットコインをもらっている。
・個人でマイニングをするにはデメリットが大きすぎる。

ブロックチェーン技術を調べてみて

このブロックチェーン技術を知れば知るほどすごい技術だとは感じています。
決済システムが今まで一度も停止したことがないということも驚きですが、
なにより改ざんできないという点がすごいとしか言いようがないです。
世の中には改ざんしたらいけないものは多くあると思います。
生活に関わる銀行口座の額面、健康に関わる食品の成分値や病院のカルテ等
ブロックチェーン技術を活用できれば色々な業界に激震を与えることは間違えないでしょう。
また、国内外送金も365日24時間行うことができることもすごいことと言えるでしょう。

筆者が思うことはまだまだありますがまたの機会で。
今回の記事でブロックチェーン、ビットコインについて興味を持ってもらえれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?