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Episode6. 嫁アタック炸裂?


「嫁ブロック」って、いまでもあるんでしょうか。


夫が転職活動していて、内定が出たあとに

妻が転職に反対したことで、

夫は内定を辞退し、転職を中止してしまうケースですが


わが家の場合は

真逆の「嫁アタック」を少々・・・。



子どもが2歳の頃だったか、まだまだ手がかかる時期でした。


夫は当時、新卒入社した会社に勤務していましたが

お仕事でご一緒した他社さんから

「うちに来ませんか」とお誘いいただいたというのです。


でも、「断ろうかな」と。


え?


「まだ子どもも小さいし」

「生活が激変するのは妻(私)にも負担だろうし」


いやいや。


私の回答は即答でした。


「いますぐ詳しい話を聞こう!」



まず、この話に乗るか乗らないかでいくと、

絶対に乗った方がいい。


私が即、前向きに考えた方がいいと思ったのには、理由があります。


だって、口説かれてるポイントが

「あなたの能力」だから。


かつ、買われてる能力は

「あなたの強み」だから。


これに尽きます。


加えていうなら、当時所属していた会社組織では

「強み」を活かせる仕事は

これ以上は増やせなさそう(やや頭打ち)な感じがありました。


明らかに、転職して新たな会社で

「強み」を発揮して働くフィールドを得た方が

成長にもつながるし、楽しそうだと考えたのです。


条件面も、下がるわけでもなさそうだし、

(あまり覚えてないけど、上がりそうだとも思った)


世の中的には激務のイメージも強かった外資系企業ですが

「働き方改革」を打ち出していました。


当時、日本の外資系企業の動向をみるに

「働きやすさ」への配慮は、

日系の大企業よりも先に進むだろうと感じていました。


さらに、声をかけて下さった方の仕事ぶりも

案件を共にして見てきたなかで、

「この人はすごい」と尊敬できる方だというのです。


なんで迷う必要がある?

というのが、私の意見だったのですが。





なんだか先送りしそうな夫。。


毎晩、子どもが寝たあとに

お皿洗いをする隣に立って(夫に逃げ場がない状態で)

「早く返事しなよ」

「今日は話した?」


嫁アタック開始(笑)。


そうできたのは、

「意思決定やリスクテイクのタイプが自分とは異なる」

と、彼の特性を理解できていたからだと思います。


意思決定タイプには4つのパターンが考えられますが、

私が「直感型」で右脳的に決めてしまうのに対して

夫は「計画型」で、かつリスクについても複合的に加味してから

決断を下す、行動をおこすタイプ。


石橋を叩いて叩いて渡るタイプなのだから

石橋を叩いているうちに、相手が「断られた」と退いてしまわないように

プッシュしたほうがいいと思ったのです。


夫自身が「前向きに検討してみようかな」と口にするまで、

それだけでも、私からするとかなりの日数が経っていました。


「転職したほうがいい!」

「早くしろー!!」

と言い続けました。嫁アタック炸裂(笑)。



そこからは2〜3ヶ月かけて

面接、内定、採用と進んで行きましたが


現職を退社するまでに、

さらなる「嫁アタック」をかましてみました。


有休消化の期間に、

セブ島に英語短期留学に送り出したのです。


選考時に「英語力だけがネック」と言われていたことを

結構気にしていたので、

思い切って勉強してきたら?と促しました。


いくつかのスクールをネットで探して提案。

→「どこがいい?」と詰め寄る。


「この期間なら、私がワンオペ育児でも大丈夫」と提案。

→「こうすれば大丈夫」と詰め寄る。


それでも遠慮する夫に、


「絶対、行ったほうがいいよ!」

「有給で1ヶ月休めるなんてなかなかないよ」

「入社前にリフレッシュが必要だよ」

「英語学習のとっかかりだけでも作ってから入社したほうが、自信持ってスタートできるよ」


諦めないで行ったほうがよい理由を

挙げられるだけ挙げて、

あの手この手で、留学をプッシュ。


結果、2週間ほど、夫はセブ島へ。

向こうにいる間は、予習、授業、復習と

遊ぶ暇も惜しんで勉強に集中したみたいですが

それも楽しかったよう。


私もキャリアコンサルタントの資格取得のため、

約4ヶ月に渡り毎週末、家を空けていたので

その罪滅ぼし的な気持ちもあり、

また勉強は大変でも家庭から離れて没頭する心地よさを知ったので、

今度は夫のことも、気持ちよく送り出してあげたかった。


息子にも、

「お父ちゃんは英語を頑張ってるから応援しようね」

と、留守中には言い聞かせたり。


帰国日に成田空港へ息子とお迎えに行ったときの

父子再会の笑顔はいい思い出です。



家族に幸せになってもらいたいから

自分のことは二の次になる。


これって、家庭を持つとどの家庭でも

少なからず起きていますよね。


だけど、誰かが「我慢」すると

他の誰かにも「我慢」を強いるようになります。


それだと、誰も、あるいは誰かが

成長できなくなる。


「本当は強くそうしたいと思っている」

ポイントを見極めて、


家族に遠慮しないでチャレンジできるよう

挑戦を肯定する言葉のシャワーを浴びせることが


「嫁アタック」かなあと思います。


何でもかんでもOKしましょう

というのとは違うけれど。


その見極めのためにも、普段からキャリアについて話し合っておくことは重要だと思います。


日常的に息をするよう

「今日の仕事はこうだった」

「やっぱりこの仕事のここは楽しい。けどここは・・・」

と、職業人生について状況をシェアすることで、


いざという時には、相互理解が進んでいるため

適切な嫁アタックを炸裂できるはずです。


次回、「Episode.7 ァミリーキャリアのエンジンとは」

は、9月13日(火)に公開しました。


\かぞくも、じぶんも、しあわせに/

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🌷この記事を書いた人のプロフィール🌷

1978年5月生まれの牡牛座B型。
2022年現在、夫と息子と東京都内で3人暮らし。趣味は茶道。


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