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Episode4. 「圧倒的な自己理解」が両立不安を解消する


キャリア迷子のまま母となった私も、

両立の難しさに直面しながら、子連れ転職4回を経て

いまは独立し、自分らしく楽しく働いています。

転機になったのは、

「圧倒的な自己理解」でした。



単なる自己理解ではなく

「圧倒的」に自分を見つめて

理解していく。


これは、一人でぼんやりと考えていても

根を詰めてウンウン唸ってみても

一定以上にはなかなか進まないものです。


糸口が掴めなければ、あんまり楽しくないし。


いろいろなやり方があると思いますが、

私の場合は

国家資格キャリアコンサルタントを取得するため

通った4ヶ月間の講座が、絶好の機会となりました。




特に印象に残っているワークはこの3つです。

・ライフラインチャート
これまでの人生を振り返って、波線のグラフに表していくチャートです。

描き方は、
まずグラフを上下に二分割するよう、真っ直ぐに横線を引き、
上側をプラス、下側をマイナスとします。

-プラスはよかったとき
嬉しかった、幸せだった、やる気に満ちていた

-マイナスはつらかったとき
困難な状況だった、つらく悲しい気持ちだった、不幸せだった

プラスの時期/イベントと
マイナスの時期/イベントを
1つの波線でつなぐことで、

どういうときに気持ちが上向くのか
どんなことを大切にしているのか、


逆に、
どういうときに困難を感じるのか
どんなことが受け入れ難いのか、


そして、
どうやってマイナスから浮き上がることができたのか、
困難から何を得たのか、

「譲れない価値観」「大切にしている想い」を明らかにしていきます。

私は、下記のようなことが分かりました。

「新たな価値観を多くの方にお届けする仕事」
が心から好き

心からやりたい仕事をできていると感じられることがすごく重要


・RIASEC
個人のパーソナリティ特性を
6つのタイプから把握することで、
「どのような職業に適性があるのか」
を考えていくという理論です。

RIASECとは
6つのタイプの頭文字をとった言葉で、
「リアセック」と読みます。

質問が書かれたカードを
「そう思う」「そうは思わない」と
主観で割り振っていくことで、

どのようなパーソナリティ特性を
強く持っているかを明らかにします。


それを見ながら、

これまでの職業人生や担った役割を振り返り、

-この仕事のこういうところが楽しかった
-この役割が向いてなかったのは、こういうパーソナリティ特性を持っているためかもしれない

というふうに、自分に適した職業を考えていきます。

またこれは、
今後の職業選択の指針にもなるでしょう。


私は、「A(Artistic)」がとても高く、
独創的な発想で、思い描くままに表現したいという特性が強いため
そうした特性が生かされる職業が向いているとわかりました。

次にずば抜けて高いのは「I(Investigate)」
数値的に、論理的に、調査や研究を深めていくという特性です。

この2つが突き抜けて高かったので
これに比べたら少し低いものの
割と高めに出たのが「S(Social)」で、
人に教えたり、助けたり、気持ちを慮るという特性でした。


・ライフロールと時間の使い方
人生において担うべき役割は
年齢に応じて変わってゆくし、
1人の人間が同時に複数の役割を担っている
という理論に基づいて、

いま、どの役割に
どれくらいの時間を割いているか
現状を可視化していきます。

人間誰しも、1日に与えられた時間は
24時間と決まっています。

どの役割に
どれくらい時間を割くのが理想的か、
そのためには何をやめて、何をやっていくか、
取捨選択がしやすくなるというわけです。


私は、職業人としての時間があまりに多く、
家庭人(特に母)としての時間が、自分の理想ほど取れていないことが
非常にストレスである、という発見がありました。

では、どの役割に割いている時間を削るか。

改めて見渡すと、
子としての役割は、親が遠方のためあまり取れていないし、
学生(大人の学び直し含む)としての役割は、あまり減らしたくない。
いろいろなやり方を考えてみて、
「仕事、特に通勤の時間を減らして子どもとの時間を増やしたい」
という結論に。

当時、パソコンとネットさえあれば、どこでもできるウェブマークティング職だったのに、
「時短勤務者はリモートワークNG」という
今考えるてみても謎ルールがあったため、
これがめちゃめちゃストレスでした。

で、子連れ転職に至るわけですが、
日々の過ごし方を客観的に捉えることで、
本当にありたい姿を思い描くことができたと思います。



こうしたワークに個別に取り組んだのち、

①他者に説明する

②分かったことを返してもらう

③フィードバックを受けてさらに深く考える、気づいたことを整理する

こうして、対話から自己理解を深めるからこそ、

「圧倒的な自己理解」を得られるのだと思います。



そして、その伴走役が

「家族」や「夫婦・パートナー」であれば、

相互理解が深まり、

お互いが「嬉しい」「必要としている」ことが何かを

阿吽の呼吸で感じ取れるようになっていくのです。


それこそ「ファミリーキャリア」の目指すところです。


こう考えるようになった原体験は、

まさにキャリアコンサルタントの資格取得を目指して

学んでいたときでした。



週末になると土日とも朝から晩まで講義で

夫にワンオペをお願いする生活が、

約4ヶ月続きました。


当時、息子はまだ2歳。

いっとき目を離しただけで命に関わる事態も考えられる

気の抜けない時期です。



がっつり協力してもらっているのだから、

学び得たことを報告したい、

それくらいしないと申し訳ない、

最初はそんな思いで話していましたが


途中から、楽しくなったのです。

自分が職業人生において、いま何を悩み、

その解決策がどこに見いだせそうだと思ったか、


「学びの報告として聞いてもらう」という理由があるのも、

話しやすかったのかもしれません。


また、夫からのフィードバックで

改めて気づくことも多く、

また職業人生のみならず

ライフ(人生)そのものについての価値観を話し合うことにもつながりました。


そこからじょじょに

「家族でキャリアを話し合う、これからを考えていくって、めちゃめちゃいいな」

と思ったのです。




こうして夫の協力も得ながら

「圧倒的な自己理解」を深めてゆくと、



キャリア迷子で、

両立にも戸惑っていた私も、

「この方向に舵を切りたい」

「こんな生活スタイルを実現したい」

と、ありたい姿を明確に描けるようになりました。



もちろん、そこから現在に至るまでには

子連れ転職も含めてさまざまな試行錯誤があったけれど、

原点はここ。


いま、両立に悩んでいる方や

将来的な両立に不安を抱えている方に

ぜひ、トライしてみていただきたいので、

実はワークのお手伝いもしています。


ご興味がある方はぜひご連絡いただければと思います。


次回、Episode5.「家族はキャリアの応援団」は、

9月6日(火)に公開しました。


\かぞくも、じぶんも、しあわせに/

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🌷この記事を書いた人のプロフィール🌷

1978年5月生まれの牡牛座B型。
2022年現在、夫と息子と東京都内で3人暮らし。趣味は茶道。


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