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fukuzumiren
2019年2月16日 19:58
「なるほど、そういうことだったのか」。抽象画ないしは抽象性の高い絵画を鑑賞していると、時折、このように合点がいくことがある。「抽象」という名の高邁で難解な濃霧が一気に霧消するカタルシスの瞬間に不意に襲われると言ってもいい。わたしにとって「辰野登恵子 オンペーパーズ A Retrospective 1969-2012」展(埼玉県立近代美術館、2月16日から3月31日まで名古屋市美術館へ巡回)は、その