見出し画像

「おススメしません」とススメる営業

「この商品はダイエットしたい方におススメです!」

「通信料を抑えたい方にこちらのサービスはおススメです!」

というように、商品やサービスを提供する際、扱っているものを”おススメ”として紹介することが主な営業方法だと思います。


それは何故か。

売りたいからです。お金にしたいからです。

時にやりすぎてしまい、押し売りや強要になってしまう場合もあるでしょう。

「いや、そんなに強く言われても、今求めているものとは違うから……」

と、おススメすればするほど距離を置かれてしまうことがあると思います。


では、次のような場合はどうでしょう。どんな印象を抱きますか?

「この商品はとても辛いです!激辛料理が苦手な方にはおススメしません!」

「読んだ後、スッキリした気分になりたい方には、おススメしない一冊です」

「短期間で成果を出したい方には、こちらのサービスはおススメしません!」


”おススメしない”営業の例にしました。

と言っても、言葉では”おススメしません”と、ある対象に向けていますが、別の対象にはおススメする形になっています。


それぞれ、

激辛料理が得意な方に。

読んだ後、じっくり内容を考えたい方に。

時間をかけて、自分のペースでゆっくりと成果を出したい方に。

おススメする形です。


該当する方々は、押し売りや強要されたという印象を抱かず、引くのではなく追う形で、商品やサービスに興味を持つことになるでしょう。


これは、商品やサービスを提供する側が、それらの特徴やどんな人に興味を持ってもらえるのかをきちんと把握した上で行える方法です。


また、挙げた例がBtoCでしたのでBtoBの例も挙げると、こんな”おススメしない”営業方法があると思います。

「現在、弊社とA社、B社の3社から検討されているのですね。特に大事にしているものは価格であると。おっしゃる通り、A社、B社に比べると弊社の商品は高いです。何故なら、A社とB社にはない○○という特徴があるからです。こちらは御社が必要としている○○と合致すると思います。ただ、価格はこれ以上下げられないので、価格で考えられるのであれば、弊社の商品はおススメしません」

……BtoBの例、長くなりました。


例に挙げた”おススメしない”営業のポイントは、

・自社商品の特徴を理解している

・競合商品の特徴を理解している

・顧客の状況や叶えたい将来を把握している

ということです。


特に、他と比較されている場合、

「これはおススメです!絶対弊社に発注した方が良いです!」

というような営業方法ではなく、

「今後、▲▲を叶えたいと伺いました。A社、B社の特徴は〇〇だと思います。対して、弊社の特徴は■■です。長期的にみると弊社の■■はお力になれると思いますが、目先で〇〇を大事にされるのであれば、弊社はおススメしません」

というように、自社、競合、顧客の状況を把握して、あえて”おススメしない”営業をすると「おお!?」となるはずです。

内心、おススメしているのですが。


全体的に長くなりましたが、”おススメしない”営業、いかがでしょうか。


私は、

「この本は全然面白くないので、おススメしません」

と本屋さんでPOPが掲示されていたら、逆に、買ってしまう気がしています(笑)


本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!




「ワクワクを届け続ける、オラ(私)に現きn…元気を分けてくれ!」いただいたサポートはさらなるワクワクの発信に活用させていただきます!「ワクワクすっぞ!」