漆黒の笑顔

私が彼女と知り合ったのは、介護の仕事をしているときで、彼女は介護助手として午前中だけのパートとして入ってきた。彼女は明るくて人当たりもよく、直ぐに現場にも溶け込んみ、仕事もよくできた。利用者さんたちをお風呂に入れると言う一番ハードな仕事をしているのに、いつも笑顔で楽しそうに働き、しかも丁寧に接するので、利用者さんたちも、彼女に担当して欲しい、彼女に洗ってほしいと言われるほど、彼女が来るとぱっとその場が明るくなり、彼女の周りには笑顔の花が咲く、彼女の笑顔は眩しいぐらいで、その明るさは周りに伝染するかのように、その場が笑顔で溢れてゆく、そんな人だった。彼女が来て半年も経たないうちに、流行病が万栄し、会社の方針として、パートさんを解雇することとなり、彼女は去ることになった。利用者さん達の中には彼女か辞めることを知り、涙を流し辞めないでほしいと言う人達もいたが、どうしようも無かった。それから数ヶ月して偶然彼女のインスタを発見し、そこから彼女のブログにたどり着いた。そのブログを読んで驚いた‼️彼女は相当苦労している様が書いてあった。思わず過去に遡り読み漁ってみると、生まれた時から波乱万丈で、信じられないような経験をしていたことが分かった。
あんなに明るくていつ見ても、楽しそうで、利用者さんたちからも、悩み事なんてなさそうだとか、苦労したこと無いでしょう⁉️なんて言われていた彼女が、こんなにも壮絶な人生を送っていたとは、驚きが隠せない。そんな時、彼女が新たなブログを公開し、自分の中には今も漆黒の闇と、とてつもない光が存在し、両方が紛れもなく自分自身であると綴っていた。それを読んで私は、漆黒の闇がバックにあるから、彼女の笑顔があんなにも光り輝いていたのかもしれないとそう感じていた。そして必死で生き抜いてきた彼女の強さと生き様が更に彼女を魅力的にし、人を引き付けてやまないのかもしれないとも思った。彼女の細やかな心遣いや優しさも、ありとあらゆる修羅場を乗り越えてきた彼女の自信や経験値から生まれるものなんだろう。これらのことを知り、益々私は彼女のことが好きになった。私には到底無理な人生だけれど、彼女から学ぶべきことが沢山あり、今度お茶でも誘って、彼女の口から直接聞きたくなった。そう言えば、確かLINE交換してたことを思い出した🎶早速連絡してみよう☺️

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