一旦脇に置いておく、というスキル
今回は、以前お話した「株式投資を行う際に有利になる性格や考え方、スキル」の二つ目を取り上げたいと思います(一つ目はこちら)。
株式投資においてあるとよいもの二つ目は、「自由な思考力」です。
意識するしないは別として、私たちはみな、自分の眼鏡(フィルター)を通して現実を見ています。
私たちそれぞれの現実の見方(何が善で何が悪か。どのような状況であれば好ましく、どのような状況であれば好ましくないのか等)というのは、年齢を重ねるごとに確立され、固定化されていきます。
この固定化が強い(思考が自由ではない)と、様々な物事を判断する際に、安直な答えに飛びつきがちになってしまいます。
安直な答えが必ずしも悪だというわけではありませんが、株式投資というものは非常に複雑であり、また関わる要素も非常に多く流動的であることから、情報(現実)をより多面的に考慮・分析するほうが成功するうえで有利であるといえます。
これこれこうだから、自分はこう思う。間違いない。
それは素晴らしいことなのですが、その自分の見方を一旦脇に置いておいて、
もっと他の見方はないか? 他の可能性は考えられないだろうか?
と自問することができる。
これが「自由な思考力」です。
もちろんこれは、自分の意見を否定することを意味しているのではありません。
自分の考え、意見はしっかりと持ちつつも、同時に他の様々な角度からも現実を見つめ、考えておくことで、もし大きな変化が起こった際の対応力が格段にアップするということです。
刻々と変化してゆく現実に融通無碍に対応するためにあると大変助かるもの、それが自由な思考力であると、私は思っています。
かくいう私もまだまだ修行中の身。
みなさん、どうぞ一緒に、自由な思考力を鍛えようではありませんか。
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