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人間は、とにかく自分の力を過信しやすい生き物であるといわれます。

そして、株式投資においては、過信というのは非常にやっかいな敵となります。

とくに、今日のような、社会が大きく変わろうとしている(AI、EX、DX、ESG、SDGs、ダイバーシティ、米中新冷戦下の国際情勢、その他)激動の時代には、このことを肝に銘じておく必要があります。

このような激動の時代に株式投資を行っていくうえでまず大切なことは、「世の中が今後どうなっていくのかは、誰にもわからない」ということをきちんと認識しておくことです。

これから向かうであろうおおよその方向性は予測できたとしても、それはあくまでも予測。

その当時の世の中の支配的な論調が現実のものとはならずに、予想外の展開を見せたというケースは、歴史を紐解いてみれば枚挙に暇がありません。

このようなことから、「調査・分析の結果、自分なりのストーリーを描く」という株式投資における根幹ともいえる作業を行う際には、自分の描くストーリーに自信は持ちつつも、その根底において「未来は誰にも分からない」という謙虚さを心に抱いておくことがとても大切だと思うのです。

そうすることによって、世の中や株価が自分の予想とは違った動きを見せたとき(投資においては日常茶飯事でしょう)、怒りや失望、落胆といったネガティブな感情に支配されることなく、気を取り直して、粛々と、淡々と目の前の現実に処していくことができます。

反対に、自分の能力を過信した人というのは、自分の予想が間違っていたと分かったとき、その現実を受け入れられずに、「間違っているのは世の中、株価のほうだ!」といったような発想に陥りがちです。

このような人は、早晩行き詰ってしまうことは避けられないように思います。

自信は持つけれども、根底においては謙虚に。

言うは易し行うは難し。

私もまだまだ修行中の身でありますが、共に身につけていきたいものですね。


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