意識するだけで、なんとなく行っていた美術展がもっと楽しくなる2つのポイント
こんにちは。にわか美術展好き代表です。
美術展では、「この絵、好きだな~」ぐらいでまわってました。
「美術史とは、作品を通して人間を知り、自分自身を知ること」
作品を通して人間を知るのは、なんとなくわかりますが
自分自身を知ることができる??俄然、美術史に興味がわいてきませんか?
「大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる」がにわか美術展好きの導入にはぴったりだと思ったので紹介します。
結論からいうと、少し意識を変えるだけで見え方が全然変わってきます。
1、美術作品へのアプローチ方法
①精神的側面(絵の意味)
どのような意味が込められているか考察する。
②物理的側面(絵の外見)
どのような素材、技法が使われているか、あるいはどのような構図や色彩、筆致が用いられているか考察する。
2、絵画を読み解くために知っておきたい3つのサイン
美術作品を読み解くためには、そこに示されているサインの意味を理解しないといけない。
①類像(アイコン)
もとの対象と形状が似ている記号。
ex)矢をイメージした→や、実際の田の区画の形に由来している「田」の漢字。
②指標(インデックス)
対象そのものには似ていないが、因果関係を持っている記号。
ex)たんなる数字の羅列をカレンダーと認識する。
③象徴(シンボル)
もとの対象とは直接関係がなく、新たな意味を与えられた記号のこと。
音声ガイドでシンボルの話はちょくちょく出てきます。
ex)白鳩が平和の象徴と感じること。
3、美術鑑賞の楽しみ、「擬人像」「寓意画(アレゴリー)」
絵画の中で、より複雑な意味を伝えるものに「擬人像」と「寓意画(アレゴリー)」がある。
この絵が示しているものは、裁判で判決を下すとき、見た目や職業の情報に惑わされることなく、慎重に両者の言い分を比較して判断しなければならず、その決断は感情に左右されない確固としたものであるべきだというものです。
つまり、この女性像はそれ全体で「正義/公正/法律」という意味になるのです。
このように人の姿を用いて、ある抽象的な概念を表したものを「擬人像」といいます。
絵の中でシャボン玉が描かれていたら、それは「儚さ」を意味します。シャボン玉はすぐに消えてしまう特性を持っているため、そのような意味が与えられているのです。
このように、人の姿とは限らないイメージで特定の意味を表すものを「寓意画(アレゴリー)」といいます。
「擬人像」は「寓意画」に含まれます。
4、まとめ
「絵が何を伝えようとしているのか」「どのような技法や構図か」という2点を意識して、美術展に臨むと、初心者でも楽しい時間が過ごせます。
作品を通して人間を知り、自分自身を知るというのはわかりませんでしたが上級者になればわかるはず…?
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