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#98 オーストラリアの福祉施設・福祉系企業を見学。

※2019年11月、シドニー訪問時に書いた記事をリライトし、掲載します。

シドニーで、就労支援系の施設・企業の見学を行いました。

訪れたのは4施設。

●Packforce

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主にパッキング業鵜を行う施設。
80人近くの障がいを持つ人々が登録。
フォークリフトを用いた業務も行っている。

障害の程度問わず雇用。
車椅子の従業員や高齢の従業員(利用者)が多くいることに驚き。

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●sunnyfield

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自立訓練や軽作業や簡易住居なども兼ね備えた複合施設。
軽作業は多岐にわたる。
専門の機械を用いてほぼ自動化。
100人以上の障がいを持つ人々が登録。
大きなカフェテリアがある。

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障がい者の賃金向上のために同業他社と差別化を図る・企業との直接交渉に力を入れているという言葉が印象的。

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●Fighting Chance

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FightingChanceはソーシャルカンパニー。
JIGSAW、Avenueの2つの施設を持っている。
発想や業務が革新的。
現行制度をうまく利用して、障がい者の社会参画を実現している。

ガイドをしてくれたスタッフの
「我々は、どんな人にとっても、働く力があると信じています」という言葉が力強く響く。


●JIGSAW

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登録者100人以上。
常時50人の障害を持つ人々が従事している。
スタッフ数3〜40人。
まず、そのスタッフ構成、手厚さに驚く。

受託業務は全てPC関連。
障害の程度の重い方や実習の人には、スキャン業務を担ってもらっている(大手企業と提携している)。
スキルが上がるにつれ、最低賃金以上の金額を保証した賃金を支払っている(日本円にして2000円/時)。

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就労移行・就労定着支援も行う。
利用者⇨支援員としての登用もしている。
MTG roomなども完備。まるでIT企業そのもの。

●Avenue
・Webを通じた貧困国の物品の輸入業務
・ペットの世話代行
・提携企業の製品
・フライヤーの配達業務など

多岐にわたる「実用的な」業務を障がいを持つ人々に提供。

それでいて、障害の程度が重い方も通っている。
日本でいう生活介護・B型事業所。
にも関わらず、信じられないほどビジネスライク

上記2施設とも、2011年に生まれた比較的新しい施設。
にも関わらず、空きが出ない状況が続いている。


特に、Fighting Chanceはまじで革命だった。

自分の中で電流が走った。
このとき受けた刺激を、帰国してからも忘れずにいなければ。

世界は広い!


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