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#127 支援者として都度振り返りたい7つの原則。

支援者の行動規範として有名なものの一つに、「バイステックの7原則」があります。

アメリカの社会福祉学者のバイステックが定義した相談援助技術の基本のことです。

今日は、その7原則について、なるべくわかりやすく発信したいと思います。

1.個別化の原則


同じ問題や課題はないということ。

支援対象者にレッテルを貼ったり、支援のパターン化に陥らないようにしましょうね、ということに気づかせてくれる原則です。

無意識の偏見や先入観に陥ってないか?という振り返りにも役立ちます。

2.意図的な感情表出の原則


支援対象者の感情表現の自由を認めましょうということ。

相手の考えを否定しないこと
支援者の価値観の押し付けをしないこと

が大切だということに気づかせてくれる原則です。

やはり、信頼関係の土台は、心理的安全性にあるのだと思います。

3.統制された情緒関与の原則

支援者自身が支援対象者の感情に呑み込まれないようにするということ。

相手に同調し過ぎない。理解の姿勢を示す。
相手に同情し過ぎない。共感の姿勢を示す。

言葉にするとシンプルですが、これが本当に難しいこと。

なぜなら人を相手にしていることだから。

自分は、常に、一人間として接するよう心がけています。

一方で、福祉専門職として接することも意識しています。

この両立、困難に感じることも。

これがうまくできる人は、本当に熟練した支援者だと思うし、自分を育ててくれたかつての上司はまさにそれができていたように思います。

自分もそうありたいものです!

4.受容の原則

否定せず、どうしてその考え方になるかを理解するということ。

なぜそう思うか、を問うことの大切さを教えてくれる原則です。

その言葉、意見の背景を知ろうとすることは、支援者としていうより、対人コミュニケーションにおいてとても重要ですよね。

5.非審判的態度の原則

支援者は、物事の良し悪しを判断する役割は持たないということ。

ついつい、良かれと思って過剰な先回り支援をしてしまうこと、かつてありました。。

支援者の役割は、選択肢を作る、あるいは選択肢を見つける/気づくようお手伝いをすること、と自分は思います。

6.自己決定の原則

あくまで判断するのは支援対象者自身ということ。

5の続き、的な原則ですね。

自己決定しやすいように、支援者はさまざま働きかけます。

7.秘密保持の原則

支援対象者の個人情報は絶対に漏らしてはいけないということ。

あらゆる専門職において言えることです。

信頼関係を築くためにも
専門職としても
組織人としても

個人情報は守りましょう!!

8.まとめ

人生の主人公は、支援対象者自身。
支援者は、あくまでその人自身の人生を彩るための補佐役。


シンプルにまとめると、そういうことなのかなと思います。

業務中、さまざまな方との関わりの中で、いろいろな感情が生まれる。

そんな時、一旦立ち止まって、この原則に立ち返ることで、専門職としての自分に立ち返ることができます。

バイステックの7原則

ぜひ、自己内省に役立てていただけたらと思います!

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