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「東北、食の未来の担い手たち」がステキすぎて、note初投稿

はじめまして。福島が大好きで「福島おじさん」とも呼ばれる、森と申します。

東日本大震災から10年を過ぎ、福島では今や「復興」を超えて「日本の最先端」ともいえる新しい動きが、食や地域づくりなど多様に出ています。また福島県移住政策アドバイザーの立場などからも、二地域就業や新しい産業の形など、このnoteでは個人的な意見として書きたいと思います。

トランヴェールの特集記事

初のnote投稿で取り上げるのは、2021年8月号の「トランヴェール」。
JR東日本が発行する、東北新幹線など新幹線限定で見られる雑誌です。
もう9月号が出てますが(汗)(こちらも『5億年』の地球の歴史を感じられる素晴らしい記事)、「この特集記事は保存版。書かねば」という衝動にかられました。今後もゆるゆると書いていきます。

「トランヴェール」は、東北新幹線の席に座ると、前の座席のポケットに置いてあります。

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駅弁を食べながら、PC仕事の合間に、ぱらぱらと見る。移動先は、東北。
「旅の途中」にふと出会う、新たな発見、驚き、楽しみ。
旅先のワクワク感が増える、ステキな時間をいつもいただいています。

コロナでお客は少なく、まだ車内は寂しい感じですが、ネットでも見られます。

まず、表紙。
一人の若者がどーんと載っています。

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トランヴェールは、東日本の歴史・文化を紹介するもので、若者が、しかも人間がピンで表紙を飾るのは、かなり珍しい。直近では、渋沢栄一と並ぶレベル。

数年前、この鈴木智哉さんに畑を案内していただき、生のトウモロコシとナスをかじったときの鮮烈さは、ここ10年で最高クラス
あまい!トウモロコシとナスって、生で食べられるんだ!!こんなにおいしいんだ!!! 食は、五感で感じる重要さを教えていただきました。

次に、「すごいぞ、東北」と題してのリード文

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東北は食材の宝庫。そこでとれる農産物や海産物は
首都圏へと送られ、人々の食卓を支えています。
しかし、なかにはその産地に行ってこそ、
本当のおいしさを味わえる「食」があります。

私は、さきほどのように、スーパーや都内の飲食店では味わえない、「東京では絶対に食べられない野菜」があると体感しました。
なので、自分は、

その産地に行かないと、
本当の「食」のおいしさを味わえない

が正しいと思います。

生産者、シェフ、ツアー会社。食のプレーヤーが勢ぞろい

さらにページをめくって、
「郡山、美食グリーンツーリズム」。
どーんと2ページに広がる大きな写真は「鈴木農場で開催されたファームツアー『Food Camp』の様子」。

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写真の説明は、

畑にテーブルが置かれ、地元のシェフが採れたての野菜で料理を振る舞う。

郡山の「孫の手トラベル」社がビジネスとして実施していますが、単なるイベントでなく、定常のツアーとして行っているのは、日本でもまれ。
これだけでも貴重ですが、地域風土に適した野菜を作り、それを尊重するシェフが農地で日常的に会話を交わし、そして旅行会社が食の「最高の体験」を作りあげるという、生産者、料理人、そして旅行会社とバトンがわたされ、その日限りの食体験ができるのがポイント。生産者と一緒に畑で食べるかけがえのない価値は、一度体験してみてほしいと思います。ツアー一覧はこちら。

最後のページのタイトルにあるのは、「新たな食文化」。

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おそらく地元でも、この取り組みを「食文化」と思っている人はまだ少ないと思いますが、「あの」トランヴェールはそうまとめていますし(「トランヴェール見たよ!」という反響も地元でかなり多いよう)、この記事に登場するみなさんに出会って以降、自分もそう確信しています。「おお、記事でも広がってきた!」というのが感想。

最後に、加藤智樹シェフの言葉。

「郡山が食の街として知られるようになってほしい」。

「郡山が食の街」

こちらもシェフ一人が思っているだけではありません。
10年前の震災後、多くの人が「何かしなければ」とチャレンジを繰り返し、その思いが結集し、生産者、シェフ、旅行会社などの垣根を超えて、ここまできました。

来年からさらに新しい食の動きが始まります。改めて記したいと思います。

2021年8月号の特集名は「東北、食の未来の担い手たち」。
宮城のホヤもありますが、ほとんど「郡山特集」。きっと来年以降、もっとアップデートした内容で、郡山や福島の「最先端」の動きが記事になるはず。

そう思い、現時点のベンチマークにすべく、新幹線から雑誌を持ち帰り、家で「保存版」にしています。そして、noteに投稿しました。


改めまして、はじめまして。
東京出身で、福島は縁のない場所でした。しかし今では「福島は、世界で最も行くべき場所」と体感し、通い続けています。特に、中通り(県中央部)と浜通り(県東部の海岸側)の動きを中心に、150年前の福島から100年後の福島まで、いろいろ思うことを記していこうと思います。

たまに、福島以外の地域やテーマについても書いていきます。

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