【やってみた】オーブン陶土と普通の陶芸の違い(2)「焼き」編
オープン陶土での陶芸にチャレンジ。形を作るところまでは、こちら。
次は「焼き」の作業、作ってすぐではなく、乾燥させる工程があります。
室内や屋外の風通しの良い場所に置いておけば良いとのこと。
乾燥の目安を調べたら1日〜1週間程度!?幅がありすぎやしませんか?
ネットで作例を見ると、箸置きのような小さなものから、大きめな器まで様々で、大きさと気候にもよるようです。
今回は箸置きや豆皿で、サイズは焼く前で5、6cm以内と小さめ。
作ってから曇りや雨の日が多かったので、晴れた日に窓辺に置いて、しっかり乾燥させました。
土曜昼間に作ったのを水曜の夜に焼いたので、乾燥時間は4日間程。
上の2枚の写真で、粘土一袋分です。小さい物なら沢山作れそうです。
乾燥が足りないと、焼いた時に割れやすいとのことですが。
…なんと、焼く前に2個、割りました!(後の写真参照)
乾燥して焼く前は非常に壊れやすいとの情報もあり、納得でした。
しっぽの付け根が細いのと、その近くにシマ模様を表す溝があるので、溝に沿って割れました、
ヒビが入った場合、焼く前なら「どべ」という、粘土を水で溶かして泥状にしたもので修復できる場合も多いのですが、今回は諦めました。(どべを作らず、粘土を全て使ってしまったので。次回は用意しようかと。)
ひとまず焼いてみることに。使うのは家庭用のオープン。家のは温度調節機能ありのオープンレンジです。オープンレンジの中では、比較的安価な機種です。購入時、一万円台だったような。料理用のアルミホイルを敷いて焼きます。
設定温度は160〜180°とのことで170°にしてみました。
余熱はなし、焼き時間は箸置きサイズで30分程度だそうです。
最初は試しに、箸置きより小さなアクセサリーパーツ用の部材と、箸置きを一個だけ入れて20分焼いてみました。
焦げたり、発火する可能性もゼロではないそうなので、チラチラ様子を見つつ。
20分で小さなパーツは焼けた様子で、箸置きも焦げてませんでした。
次からは、箸置きサイズは170°、30分で焼成しました。(先に焼いた方も、あとからプラス10分、合計で30分焼きました。)機種によっても違いそうです。
【焼いた結果】
・「焼き」で割れたものはありませんでした。(焼く前に割った分は含まず。)
きちんと乾かして、設定温度を守ればオープンレンジで焼成可能でした。
・(株〕ヤコ「オーブン陶土 Milk」を使用。焼き上がりは、真っ白というより、薄いグレー?ベージュのような色に見えました。
同メーカーの中では、着色に向いている「白い」粘土とのことです。
私が最近まで使っていたのが、陶芸の中でもポタリーペインティングという、絵付け用の真っ白な陶器なためか、思ったほどは白くない?と、最初は感じました。
ポタリーペインティングではない陶芸教室も2カ所行ったことがあり、そちらは、日本でよく見る焼き物用(1カ所は多治見陶器、他は詳細不明)の土で、渋いグレーのような焼き上がりの色。
そういった陶器よりは、たしかに「白い」です。
焼き上がりは、純白よりは土っぽいグレー色な分、少し色ムラもあります。
着色すれば、目立たない程度かと。
・質感は素焼きでも、一般的な土だけの陶芸よりはマット(ざらざら、カサカサ、ツヤなし)ではなくて、ややツヤありに見えます。
釉薬をかけたようなツヤツヤではないのですが、河原の小石くらいのツヤ感?
少しの色ムラも含めて、陶器らしいとも言えますし、石っぽくもあるような。
そして、焼く前よりも、細かな凹凸がすこし目立たなくなっているような?
繋ぎに樹脂が入っているからでしょうか。
完全にツルツルではないですが、樹脂で多少は滑らかになるのかも知れません。
焼き立ては熱々で、冷ます時間も必要です。
この後、着色とコーティングをしてから、また焼きます。(続きます。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?