好きなデザインの話

Florie Salnotという人がPlastic Goldという作品(活動)がある.アフリカの西サハラの資源が限られた土地で,赤い土とペットボトルと塗料から作ることができる金のレース細工,及びそれを生産できる手法を提案した.

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2014年に六本木で行われていた活動のデザイン展でこれを見た。展示で驚いたのが,「現地への2度の訪問とワークショップを通じて提案された」と説明されていたことだ.赤い土をペットボトルに塗って乾燥させ着色し,かんなのような刃物で薄く削いでできた糸を素材にして編み込まれている.

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そこは砂漠の真ん中の難民キャプで,ペットボトルと砂以外は何もない場所かもしれないけど,じっくりと観察すれば綺麗なものを作れることができる.何もない場所なんてどこにもない,ということを示唆していた.作品そのものも美しかった.生産する手法を作ったことも,作品と同じぐらい美しかった.サステイナビリティという言葉が流行る以前の話だ.

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