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【ドラマ】離婚しようよ(ネタバレあり)

Netflixオリジナルドラマ「離婚しようよ」。

さいきんこの手の話題が多いなとは思いつつも、脚本はクドカンこと宮藤官九郎である。観るしかないと思った。

とはいえ、そこまで期待せずに観はじめたが、さすがはクドカン!
テンポのよさと役者の演技力もあって、めちゃくちゃおもしろい!!!!!

クドカン×古田新太の安定の面白さ、仲里依紗のぶっ飛び具合、松坂桃李のおバカ役。大爆笑とはいかないあの空気感が最高です。

でも本題は「離婚」。
重い話になるのかと思いきや、、、やはりならない。
明るく元気に離婚に向かっていきます!笑

まず第1話で離婚を決意した2人が、それぞれ敏腕弁護士に依頼することから話は始まる。冷戦状態、ほぼ口も聞かない2人はやはり別々の道を歩む方がいいのかとも思うほどだ。

しかし、恭二(錦戸亮)との色恋沙汰や、夫(松坂桃李)の選挙活動を通して、改めていいところに目がいったりもする。
実際、親の七光で巫女ちゃん(仲里依紗)の七光で、どうしようもないバカ男ではあるが、愛媛愛だけは人一倍あって選挙区の候補者ディスカッションは1番の見せ場であるといえるだろう。

このまま離れるのか、よりを戻すのか、どっちつかずの状態に、
ああーーーもうこなったらよりを戻して欲しい!!!
と応援したくなる気持ちが大きくなる。

でもけっきょく、2人は勢いで離婚した。
「やっぱり離婚するのやめよう」ということもできた。途中で思いとどまることもできた。
あっけなく離婚届は受理され、離婚は成立。

あ、、ほんとにしちゃうのか。より戻してハッピーエンドパターンかと思ったのに。。。

離婚した後に発覚する2人の間にできた子供。
それが離婚前にわかっていたら離婚していなかったかもしれない。

でも、2人は離婚したまま子供を育てることになる。
仲良く子育て、同じ時を共有することも多い。でもよりは戻さない。
離婚した後の方が幸せに見えるのだ。

結婚=幸せな人もいる。でも万人にとって結婚=幸せとは限らない。
彼らは彼らなりの幸せのかたちを見つけたのだ。

だからこのタイトル。

「離婚しようよ」

このタイトルはまさに秀逸だと思う。
離婚しても一緒にいたっていい。結婚していないと子供に愛情が注げないわけではない。

だから思い切って、離婚したっていいのだ。
最初、タイトルとイメージ画像が全く正反対のように見えたのはそういうことだ。

離婚=不幸ではない。
幸せのかたちは人それぞれ。周りの人もそれをとやかくいう権利はないのである。

豪華キャストのコミカルな演技を引き出すクドカンワールドを楽しみつつ、深く考えさせられるドラマだった。

ぜひ、興味が湧いたらご覧ください。

おしまい。

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