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医療日和

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#AED

健康の結論を読んで9 AEDの課題

健康の結論を読んで9 AEDの課題

AEDの使用方法は、簡単なキットを使って30分程度で誰でも学ぶことができる。小、中、高校とで繰り返し教え、九九と同じ感覚で「心肺蘇生とAEDをすべての国民の当たり前」にすることが合理的ではないか。

また、心肺蘇生やAEDの使い方を知ってもらうのと同時に、
「数分以内にAEDが届く」仕組み作りも必要だ。

心停止から5分以内にAEDで電気ショックを行える状態にするには片道150メートルぐらいの場所

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健康の結論を読んで8 AEDの現状

健康の結論を読んで8 AEDの現状

日本においてAEDは2004年から一般の人も使えるようになった。
現在、設置台数は右肩上がりに増えており、病院や医療機関、消防機関を除いても全国の街に60万台以上が設置されていて、これは世界の中でも進んでいる。

にもかかわらず、そばにいて倒れるところを目撃された心停止のうち、AEDで電気ショックをかけるまでに至った人は4.5%しかないという。

AEDの数自体は増えているので10分弱の短い時間で

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健康の結論を読んで7 年間7万人の突然死を防ぐ方法

健康の結論を読んで7 年間7万人の突然死を防ぐ方法

驚くことに、日本では毎年約7万人が「心臓突然死」している。毎日200人、7.5分に1人という計算になる。
「突然死」とは、急に起こった何らかの症状により意識を失い、死に至ることだ。

この数字は病院外で心停止する人の数だが、年々増え続けているという。(総務省消防庁「平成28年版救急・救助の実況」)

人はこの「心停止」から数秒で意識を失い、数分で脳をはじめとしする全身の細胞が死んでいく。そして恐ろ

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