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「大切なのは予習より復習する習慣」

前回、家庭学習での大よその学習時間の目安についてお話をしました。よくアニメや漫画などで母親が「しっかり予習、復習しなさいよ!」と子どもに渇を入れている場面を見かけることがあります。予習と復習はいつもセットのように取り扱われてしまうことがありますが、その本質は全く別物ですので、切り離して考える必要があります。そして、そのどちらが大切かと尋ねられる時、私は必ず「復習をしっかりして下さい」と言います。 

塾に通われているお子さん達の中には教師が新しい単元に入る時に「もう、塾で習ったー」「知ってるー」などと発言するお子さんも居るようです。この時、塾へ通っていないお子さん達の中に焦りや不安が生じる可能性も少なからずはあるでしょう。しかし、新しい単元を教師や友達と一緒に学び始めることが出来ることは幸せななことであり、大きな喜びの一つでもあります。また、「今日からどんなことを勉強するのかな」と適度な緊張感を持って授業を聞く姿勢も学習への理解度を高める効果があると思います。逆に先取り、先取りと塾やご家庭でどんどん学習を進めていても、いざ習う時には忘れてしまっていたり、授業自体が「つまらない」と感じて集中が出来ないようでは非常に勿体無いことです。教師にも得意、不得意がありその教え方やスキルにも差があります。なので、先取り学習を一切しない、予習は全く不要だとは言いません。しかし、学習の基本はまずしっかりと復習をすることです。そして、保護者の方から見てお子さんに余裕がある場合、その必要性を感じられた場合には予習に取組むよう助言して下さい。

【復習8割 予習2割】本当はこの割合を9:1にしてもよいかなと思いますが、復習と予習では復習により多くの学習時間を取るようにして下さい。特に小1、小2位までお子さんでしたらまずは学校に慣れ、しっかり通う事が何より最優先ですし、家庭学習の習慣を確実に身に付けたい時期です。ですから、低学年のお子さんの場合、予習はほとんど必要ないとお考えになっても構いません。

【予習のコツ】家庭学習の習慣もしっかり身に付いているお子さんの場合でしたら、中学年以降は予習を取り入れてみるのもいいでしょう。ただし、この場合も復習がしっかり出来ていることが条件です。          では、一体どのような予習をしたら良いのでしょうか。中学年以降は特に算数が難しくなっていくので、予習をする科目では算数をおすすめします。《算数の予習》次の単元に入る少し前に次はどのようなことを習うのかを教科書で確認して下さい。そして、教科書に載っている問題をいくつか解説を読みながら解いてみましょう。解けそうであれば市販のドリルの問題にも挑戦してみて下さい。ただ、どんどん進める必要はありません。「少し難しくなってきたな」と感じた頃で予習は一旦ストップするようお子さんに助言して下さい。きちんと理解しないままで先に進める必要はありませんし、お子さんが逆に「難しい!!」と自信を喪失しないよう注意して下さい。予習の目的は「次はこのようなことを学ぶんだ」という学習内容の確認や把握であり、学校で習う前に全てを解けるようにしておくことではありません。お子さんが次の単元への興味を持った上で授業を受けることでよりその理解度もアップします。また、お子さんの中には少し先に学習を進めておく方が安心出来るというタイプの子もいますので、お子さんの性格や時間的な余裕を見ながら予習を進められるといいと思います。

《国語の予習》算数に比べると国語の予習は特に必要がないと思いますが、国語においての予習はやはり教科書を読む、音読することが一番です。読書好きなお子さんであれば本人は予習のつもりがなくても「どんなお話が載っているかな」と新しい教科書が配られるとあっという間に読み始めることでしょう。読めない漢字や意味の分からない言葉が出てきた際には読み方を教えてあげたり、一緒に辞書やタブレットで調べることもおすすめです。「一緒に」と言うと何だか過保護にしているような気になるかもしれませんが、まだ予習の段階なので親が手助けをしてもいいと思います。「分からない言葉は調べておくように」と言っても大半のお子さんがそのような行動を取るとは思えません。(もちろん、言われなくてもどんどん漢字や言葉の意味を調べる自主的な学習が出来るお子さんも少なからずは居ると思いますが)また、漢字に関してはお子さん自身が好きであり、興味があるようなら新出漢字に関わらずどんどん読み書きを進めてもいいと思います。その際には学校で使用する漢字ドリルとは別のドリルを用意して進めて下さい。また、漢字を先取りで学習することは構いませんが、習った漢字は確実に読み書きが出来るよう復習は怠らないように気を付けましょう。

【休日や大型の休みを利用する】平日は宿題やその他、習い事などで忙しいお子さんも多いと思いますので、上記に例を挙げた予習に関しては休日に取組むのも一つの手です。予習と言ってもほんの少し次への興味を持たせる程度のものであれば、そう時間は掛からないはずです。また、これから迎える春休みや夏休みなど大型のお休みも次の単元の予習をするチャンスでもあります。とは言え、まずはしっかりと既に学習をした内容を復習し、取りこぼしのないようにして下さい。特に春休みは学年が変わる節目のお休みです。宿題が出る学校も少ないと思いますので、しっかり復習をして次の学年への土台作りをして下さい。各学年での学習はその内容の深さを広げつつ、次への繋がりを持っています。日々の家庭学習、復習で築き上げた土台は必ず次の学年でのお子さん達の力となり助けとなります。大型のお休みは普段とは異なるペースで動くことが出来るので、その利点を活かした生活が出来るといいですね。今年は春休みに入る前に「自分に何が必要だと思う?」「何に挑戦してみたい?」とお子さんに問いかけ、親子で計画表や目標を立ててみることをおすすめします。もちろん、その時は保護者の方も一緒に目標を立てて下さい。また、子ども達にとって大きなお休みは普段出来ないことが沢山出来る貴重な時間ですので、遊ぶ時間、好きなことに打ち込む時間を作ることも忘れないで下さい。子ども達は遊びながら学んでいます。沢山遊んだ子どもはその分、たくさん学んでいるのです。

ことのは幼児教室では現在、生徒さんを募集中です。この時期ですと春に入学を控えた幼児のお子さんには就学前学習での学習準備がおすすめです。また、小学生向けのフォローコースも開講しております。集中的に学びたいお子さんや短期で通われたお子さんにも対応しておりますので、ご相談下さい。

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