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ミラツク 給食を考えるヒント② 料理のツクリカタ

料理を作るとき、クックパッドなどのネットレシピを検索して作ることも多いと思います。買い物はレシピを見て買う?スーパーで食材を買ってから考える?
買いすぎて余って捨ててしまうこともありますよね。

SDGsでは、目標12「つくる責任 つかう責任」達成のためにフードロスの削減を推進しています。

フードロスをなくそう

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世界で生産されている食用の農水産物のうち、 おおよそ三分の一が実際に消費されることなく、 廃棄されています。その総額は先進国では 6,800 億ドル、途上国では 3,100 億ドルに相当します。 先進国での食品ロスは数量では年間に 2.2 億トン におよびます。これはサハラ以南アフリカ地域で の年間の食糧生産量の 2.3 億トンに匹敵していま す。農水産物の中では、果実・野菜と根菜類の廃棄 率が最も高く 45%と推定されています。続いて 廃棄率が高いのは水産品の 35%、穀物の 30%と なっています。乳製品、肉類、油種種子についても 20%が廃棄されています。
出典/https://idcj.jp/sdgs/img/IDCJ_SDGs_HANDBOOK_GOAL12.pdf

日本では、食品ロスの量は年間646万トン。毎日10トントラック1,770台分を破棄しており、それは年間1人あたり51キロとなり、1人あたりの米の消費量約54キロに相当するそうです。
スーパーなどでの買い物も計画的に購入したいですね。

出典/2019消費者庁「 食品ロス削減関係参考資料」

フードマイレージって知ってますか?

“Food Miles”運動
Food Miles(食料の量×輸送距離)を意識し、 なるべく地域内で生産された食料を消費することにより 環境負荷を低減させていこうという市民運動

例えばオーストラリア産の牛肉を食べるとき、オーストラリアから日本へ空輸される飛行機から排出されるCO2が地球環境に影響を及ぼします。それを和牛にかえることで、環境に少し優しい選択をするといえます。もう少し小さい範囲で考えると、福島県福島市に住んでいる人が、人参を購入するとき、北海道産を選ぶよりも地元産を選びましょうという取り組みです。
こちらも、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」にもつながります。

出典/2019「「フード・マイレージ」について」中田哲也 (北陸農政局 企画調整室長)

食材を選ぶ

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では実際に食事を作ってみましょう。まずは、スーパーに買い物に行くかと思いますが、できるだけ地域のもの、季節の野菜などを選びましょう。
大量に山積みされている野菜と、地元の野菜コーナー、少し小さい有機野菜コーナーなどがあると思います。

オーガニック・有機野菜とは
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。
特定非営利活動法人日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会 

価格にもそれぞれ大きく幅が出てきます。でも食べてみると味の差がはっきりわかります。健康のためにオーガニック野菜を取り寄せ食べたら病状が良くなったということも聞いたことがあります。日頃の食生活で、その後の病気も防げて医療費もかからなく、オーガニック野菜の一生分の購入費は、一生分の医療費に反比例するのではないか、というのは個人的意見ですが。

地産地消なら、JAの直売所や道の駅に行ってみましょう。少し田舎のほうなら、無人販売もありますね。


この野菜は煮る?焼く?炒める?揚げる?

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大根・人参・ごぼうなどの根菜は長く火を通さないと柔らかくならないものでも、細切りや薄切りで生で食べられるものもあります。じっくり火を通してローストすると甘みが引き出されて美味しいです。
葉物の柔らかい葉はサラダで、茎などの部分は炒め物で。
とりあえず購入した野菜は、まな板で少し切って生で食べてみる癖があるのですが、人参も少し良いものを選ぶと味の違いがはっきり出て美味しい驚きを感じます。

油も、オリーブオイルやごま油と作った「チーム」で料理の方向性が変わります。ごま油とだしとしょうゆ=和風、オリーブオイルとにんにく=イタリアン、ごま油とにんにくと唐辛子=韓国風、など味付けのチームに何の野菜を仲間に入れるかを考えるだけで美味しい料理ができあがります。
マヨネーズ、ケチャップ、ソースなどの調味料も足していくと面白いですね。
もちろん彩りも大切!
ねぎや卵など後で彩りを添える食材を足したり、赤・黄・緑のバランスの取れた料理を作ってみましょう。

市販のソースは大体作れる

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麻婆豆腐やパスタのソースは市販のものを使ってますか?
実はだいたい自分で作れるんです。しかも、添加物が入っていないので安心。調味料も自然の調味料をストックしておくといいですね。

麻婆豆腐のレシピ
豆板醤・甜麺醤・にんにく・しょうが・ラー油(各小さじ2を基準に調整)などで豚ひき肉をいためて、鶏ガラスープ100ml程度を入れ、豆腐を入れ、少し煮ます。仕上げに粉山椒をかけ、ネギを入れます。
生っぽいネギが苦手な方は、ひき肉と一緒に炒めてOK。甜麺醤がない場合は、みそ+しょうゆで代用できます。


子どもがいるので、辛さを抑えるとか、塩分を控えるということも自分で作る調味料なら自由自在なんです。



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