不公平な兄弟差別(短編小説)

兄は沢山沢山沢山沢山人を殺している。

殺しても殺しても罪に問われず、のうのうと暮らしている。

兄は小さい時からそうだった。

兄が虫を殺しても怒られず、僕がネコを殺すと怒られた。

兄がズボンに穴を開けても怒られず、僕が壁に穴を開けると怒られる。

同じ様なことを行っても兄は良くて僕はダメで、不公平この上ない。

兄が人を殺しても良いのなら、僕も人を殺しても良い筈だ。

一人・・二人・・三人・・・

三人殺したところで僕は捕まってしまった。

そして、、、死刑が確定してしまった。

何故、、兄は良くて、、僕はダメなのか、、

弟だから?

僕だから?

死刑執行の当日、、僕の前に兄は現れなかった。

やはり負い目があるのだろう、、

そして僕は、、

兄の同僚によって執行のボタンを押されたのだ。

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