オクシモロンについて
世の中はオクシモロンで、あふれている。
この言葉を知らない方は、こいつ何を言っているの?だろう。
つい数時間前の事である。
とあるラーメン屋さんのメニューに
「ランチサービス。半ライスを大盛にできます」
と、あった。
おっ!と思う。
私は腹ペコであったが、そういう意味での「おっ!」ではない。(血糖値も気になるし)
隣の席にヤングサラリーマンが座り、即座に元気よく注文をしていた。
「味噌ラーメン。半ライス大盛で!」
店の人も元気に厨房内にオーダーを伝える。
「味噌!半、大!」
これがオクシモロンである。
その店のメニューにはこんなものもあった。
「ヘルシーラーメン。麺ぬき」
これもオクシモロンである。
私は無表情のまま笑みを浮かべた。
オクシモロンとは、矛盾の言葉で成り立っている撞着語法である。
半ライスの大盛って!
ヘルシーなラーメンって!
ラーメンの麺ぬきって!
無表情の笑みって!
どっちやねん!どないやねん!
が、オクシモロンである。
ちなみに、ラーメン屋さんでの「無表情の笑み」の理由は、ぼっち客がカウンターで笑っていたら気持ち悪いでしょ。だけど、本日のnoteのネタを見つけた喜び。それらを表現したのが「無表情の笑み」な、わけですよ。
あなたの周りにもオクシモロンはあふれていませんか?
さっきのヤングサラリーマンと同年代の頃、
私が会社の先輩に言われたオクシモロンは
「ゆっくりな。ゆっくり冷静に急いでくれ!」
どっちやねん!
「お前の企画、素晴らしいけどボツにした」
どっちやねん!
「なんという発想!ひらめき!よく考えている」
どっちやねん!
「プレゼン駄目だったよ。まぁ負けるが勝ちさ」
どっちやねん!
「お前は偉大なバカの天才!」
どっちやねん!
どっちやねん!
どっちやねーーーん!
ふと、サラリーマン時代がよみがえる。
今思うと、私を指導してくれた先輩は、
怒りん坊だったけど優しかった。
厳しい人だったけどダラシナイ人だった。
サイボーグのようにタフだけど人間味にあふれていた。
先輩、元気かな?
いま私は死んだように生きています。
これはオクシモロンではないけれど、
私が造った言葉「祭りの後の祭り」のような、
また「出口の無いトンネルの中」にいるような日々をおくっています。
それは複雑でいて実はシンプルなのかもしれない心情で、
完全フリーなだけに金銭的に縛られるという、
どうにもならない精神状態に身を投じています。
先輩、
もし夢で逢えたら、悲しい微笑みで叱ってくださいね。
本日はオクシモロンについて。
それでは、また。