初めての熊野一人旅(前夜まで)
(この記事は、熊野旅行の内容はまだ書かれておりません。)
6年ほど前の
平成29年(2017年)
9月16日(土)~18日(月・祝)に、
2泊3日で和歌山県の熊野に参拝の旅に行きました。
世界遺産でもあり、どうやら凄い神々様であられるらしいとの話を読んで、
ぜひ伺いたくなり、
さらに心からのお願い事も当時ありましたので、
願掛けの旅に行きました。
写真は数枚しかありません。
少なくとも3ヶ月以上前から計画して、予約も取っていました。
主人と婆の2名。
往復の航空機と、2泊の宿泊先、あとレンタカー。
関東在住なので、この時は行きも帰りも、【羽田⇔南紀白浜】で予約を取りました。
路線便に関して疎いので、よくわかりませんが、
この路線の便は、それほど数が多いわけではなく、
土曜出発だったし、世界遺産だし、
ですから、満席になってしまうのも心配で、
あと価格も強気?って感じがして、
早めにクレジットカード決済もしていました。
宿は、キャンセル料発生期間の規定が、何段階かありますから、
まぁ大丈夫だろうと、予約と同時クレジット決済でした。
主人も仕事的に全く問題なく、
最初の土日と、最終日の18日(月) は当然お休みになっていたはずですが、
もしかしたら、疲れていることを想定して、次の火曜日も、もう一日お休みを取っていたかもしれません。
慣れ親しんだ職場で、主人がそこで一番長く在籍ぐらいな感じで、
ものごとは、問題なく、スムーズに進んでいきました。
そんなこんなで、婆はワクワクウキウキしながら数ヶ月すごしていたら、
突然、辞令が出て、9月の初めに主人が異動になりました。
仕事の内容が変わる訳ではなかったらしく、
通う駅が、距離、方角共に大幅に変わっただけで、婆としてみれば問題ないのでは?と思いましたが、
主人は、知らない面々の新しい職場で、異動早々にすぐ旅行なんて・・・、とちょっと憂鬱そうにしていました。
が、ウキウキワクワク過ごしてきた婆としてみれば、
金額的にも距離的にも、そんなにしょっちゅう行けるものではないし、
異動なんてわからなかった段階で予約していたんだから、仕方ないじゃん。
それは言えば納得してもらえるでしょ、旅行先の場所も遠方なんだから。
というスタンスでした。
(良妻とは言えない準悪妻)
もしかしたら、疲れ休み用の火曜日の有休は、止めたかもしれません。
それでも、気が乗らない様子ながら、
異動前にいろいろ引き継ぎで、新しい職場にも顔を出していたら、
知ってる顔ぶれもあったらしく、
旅行は大丈夫👌、と明るい顔で婆に嬉しい連絡がありました。
それで、良かった~とホッとし、
その後、主人もいよいよ新職場勤務となったのですが、それから僅か1~2日ぐらいして、
「旅行の日に、『△☆◎▲#&@』( ←なんちゃらかんちゃら、という専門業務名 ) が入ったから、マジで旅行は無理になった。」
と、珍しく直でガッカリ口調の電話連絡をしてきました。
2日間に渡る業務らしく、会社外から入ってきた仕事で、自分が担当な上に、社外の人も関係するから、絶対休めない、と言うのです。
「その仕事は、キャンセルになる可能性はないの?」
と聞くと、
「絶対ない。100%ない。」
と言います。
もう婆はガッカリ⤵ して、
あと、約半月弱を残すところ、一人で行こうか、全キャンセルするか、
迷いに迷いました。
一人で参拝旅行に行ったことは、以前、別のところで一度ありました。
それで、キャンセルするにしても、航空機はすでにキャンセル料はかかりますし、宿のキャンセル料発生まで、ギリギリ待って考えようと思いました。
キャンセル料もばかにならず、暗くなりました。
そもそも一番最初は、絶対大丈夫な日!と思って前々から計画、予約していたのに・・・。
そこで、どう恨みがましいことを言ってもどうにもならないので、考える期間は考えるとしても、
これに関しては実際に手を打てることはなく、
それでも、何もしないでじっとしていることもできず、
ダメ元でも、出来ることはないかと考えた挙げ句に起こした行動は、神頼みでした。
絶対無理だとわかっていましたが、気休めと言っては本当にバチがあたりますが、心の安穏の為、と言い直して、兎にも角にもそんな心境でした。
そこで家から一番近い、『熊野』と名の付く、まちの神社を探してみたら、徒歩では無理でも、車でならそれほど遠くない所にあったので、
そこに時間がある時に何回か行って、
事情を全部説明して、
「何とか、主人が行けます様に。」と願いました。
(さすがに『祈りました』とは、この場合、書けません。)
お祭りの日以外は、ほとんど人がいない、地元の神社の境内、
初老の女性が一人たたずみ、懸命に神前で手を合わせていたら、
はたから見たら、身内の学業成就とか、安産とか、縁結びとか、
自分の身体健全とか、商売繁盛とか、そういうこと、又は利他のことを
一生懸命祈っている真摯な姿、と映るでしょう。
「主人の仕事がキャンセルになって、旅行に行けますように。」なんて、
ほんと欲の塊で、
申し訳なくてなりませんが、その時は、そんな事を正直願いました。
願掛けに行く為の願掛け。
前者の願掛けは違いますが、後者の願掛けは完全な私利私欲です。
しかも内容が…。
「主人の仕事がキャンセルになって....…」
6年前の事ではありますが、
災害のあった今、こんな時に、こんなことを書いて、
本当にごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
💧
💧
それで、自分でも信じられなかったのですが、その願いは叶いました。
しばらくして主人が
「あれは、なくなったから。」
と言ってきました。
「え?なんで?」と聞くと、
「わからないけど、むこうの事情で連絡があって、なくなった。」
と言いました。
とにかく主人は行けることになり、
婆はビックリ!!!👀信じられない気持ちと、天にも昇る心持ちで、
それを聞いた次の日早速、まちの熊野の神社にお礼に行きました。
そして出発の日を間近に待つばかりとなり、
あと気になることは、お天気のみ。
台風情報がありましたが、かなり離れていて、そのまま同じ進行方向に進み、こちら方面に来る心配は全くないと思われました。
天気予報もそんな感じでした。
👌心配懸念事項一切なし🆗
🎶 🎶 🎶~~🎵
そして・・・、
出発の前日。
(もしかしたら前々日だったか…)
主人も会社から帰ってきて、夕御飯も食べ終え、テレビをつけていた時。
婆が何の気なしに、「ほんとに行けて良かったねー!パパも行けて良かったでしょー?」
みたいなかんじで、深い意味も考えもなく、話の流れ的に言ってみたら、
「別にオレは、どっちでもいいよ。」
と言ったんです!!!
主人は、時々こういう意固地というか、格好つけのところがあって、
本心は行きたくても、こういうことを言うんです。
ほとんどの人がそうだと思いますが、皆な旅行は好きな人が多いと思うし、行けたら行きたいと思う、と思います。
主人も旅行は昔から好きです。
まして今回は、飛行機に乗って、行ったことのない遠い所へ行って、
ワクワク楽しみだと思います。
しかも世界遺産。
それで実際主人も楽しみにしていたのを婆は知っています。
それなのにその時はそういうことを言うんです💢
しかも気持ちも盛り上がる出発日の直前!
婆は今までの経緯も頭に流れながら、
ちょっと、と言うか、かなりムッとなり、
「じゃあ、わざわざお金出して行くことないのに。
今からやめたっていいよ。私は一人で行けるから。
まして、『私がお願いしたいことがある』といっても、
パパにしたって、世界遺産への旅行だよ?!
しかも日本の有数の神様の所に行くのに、そんな発言しちゃっていいの?
ちゃんと聞かれてて、わかっちゃうからね!(←神様が)」
と言ってやりました。
実際、平安時代の人達は、何ヵ月も何ヵ月もかけて!すごい距離の!奥深い山道を!ひたすら歩いてまで!詣でたぐらいです。
(これ ↑ は、婆がムッとしたこととは関係ありませんが)
すると・・・、
そのやり取りから、わずか
5~10分も経たないぐらいの時、
チャンネルを変えずにずっと流していたテレビの画面が天気予報になり、
その画面から唐突に、
「台風がつい先ほど、直角に進路を変え、日本列島を縦断する可能性」
というアナウンスが流れました。
??・・・・・、
台風が直角に急カーブ?
つい?先ほど?
テレビ画面に現れた台風の進路図は、
本当に六角レンチの如く完璧な直角、90度でした。
・・・・・、
主人は仕事の上で、台風が直撃するようなことが予めわかっているような時は、旅行には行けません。
何かあったら対応できるように、会社、もしくは自宅待機しなければなりません。
つまり、今この瞬間、また行けなくなった わけです。
「別にオレは、どっちでもいいよ。」
と言った、その直後に…。
たまたま偶然かもしれませんが、
さっきの会話とその報道の、あまりの絶妙なタイミングに、
婆は、神様が、
『本心とは裏腹でも、言葉でそう言ったのなら、来なくて良い』
と、主人を来れなくしたように感じてしまいました。
(思い込みかもしれませんが)
ほんとにその瞬間は信じられず、
呆気😲にとられました。
せっかく二転三転した挙げ句、行けるようになったのにーーー。
前述のように、
確かに何日も前から台風報道はあり、
旅行の為に、天気予報と台風情報はずっと気をつけていましたが、
南西諸島をぬけて、大陸へ向かうであろうという大方の予想でした。
今でこそ、偏西風の影響で急に直角に曲がる台風があるのは知りましたが、
婆だけかもしれませんが、当時そんな台風見たのは
初めて👀!
で、
しかもその可能性も、まだ昼の段階ではどこからも耳にしておらず、
台風に関しては大丈夫だろうと、【しんばい】の【し】の字もしていませんでした。
2017年9月 台風18号 タリム
主人は今回、熊野の神々様を参拝するというご縁がなくなった。
偶然(?)とはいえ・・・。
そして、婆も・・・?
台風がドンピシャ来るのに、どうするか?
しかも、女ひとりで。
しかも、ほとんどが山。
願掛けが本気なのか、試されているような気もする。
どうする、どうする、どうする?
そして・・・、
タイトルのように、結局ひとりで行くことに決めました。
飛行機で行く日は、まだ台風の影響は大丈夫そうです。
天気予報から予測する、直撃当日の日の宿泊場所は、立地的には台風には強そうです。
一人分の航空券と宿泊を直前キャンセルして。
(キャンセル料が庶民には痛い💦💦💦)
出発便は、朝7時台の羽田発。
「決して無理はしないようにしよう・・・。」