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ガラスの天井を蹴り破れ!映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)STUNTWOMEN THE UNTOLD HOLLYWOOD STORY 上映日:2021年01月08日製作国:アメリカ上映時間:84分
ジャンル:ドキュメンタリー


かっっっっっっっっこいい。。。。


女優がアクション映画出る機会も増えたし
アクションの難易度が上がってるので
彼女たちの技能が映画界にとって必要不可欠な宝物となってるんですね。

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スピードからキルビルからチャリエンからワイスピから、
スタントウーマンの活躍が
彼女ら自身やスタッフなどのインタビューで見せられていきます。


いかに普段サーっと流して観ちゃってるんだってことなんですけど、、、、
正直そんなに危険なスタントだとは思って観てなかった。。

どれほど訓練して、準備して、計画して、話し合って、
さらに深い経験によって痛快アクションシーンになっているのかを知りました。

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映画界自体が男社会

1910年代には今よりも女性監督が多かったし、女性のスタントも多かった、とのこと。

ただ「映画は金になるらしい」とわかってから、男たちに取って代わられた、と。

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映画界自体が男社会だけど
スタンドの世界ではさらに男社会のよう。

「女性は実力を証明し続けなければいけない。何度も繰り返し。」

「今だにカースタントの前に聞かれる。〝大丈夫?〟と。」


『キャプテン・マーベル』でキャプマが
「あなたに証明する必要はない」と踵を返すシーンは痛快だったけど
現実ではまだまだ証明し続けなきゃいけないんですね。。

   


性差別や人種差別、年齢差別


テレビ版の『ワンダーウーマン』のスタントをやったジーニ・エッパー。

今作の撮影時は74歳!


ジーニ以外にもスタントウーマンのレジェンドたちのインタビューも多いです。

彼女らが語る歴史も勉強になるんですが
その話を聞く若いスタントウーマンたちにその情熱が引き継がれていく姿にも感動します。


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で、ジーニは74歳なんですけど
「今もスタントをやりたい!わたしにはもうできない…」って本気で泣くんです。。

他の方も「まだまだ若い子たちと張り合いたい!」とやる気満々。


この映画では、性差別や人種差別が描かれますが
年齢差別への反抗もあるなぁと思いました。

まさか74になって「もうスタントできない…」って泣く人がいるなんて思わなかったもん。。。


アクション監督


アクション映画には監督以外に「アクション監督」という役割があるんですが、
女性が任されることはなかなかないらしい。。

40過ぎるとスタントウーマンの仕事はなくなる、という言葉も出てきますが、
本来ならその次の役職として
「アクション監督」があるはず。


でもなかなか女性には開かれていない扉。

ガラスの天井ってヤツね。


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が、しかしアクション監督に任命されて腕を振るう人物が現れます!


その姿こそリアルワンダーウーマンです!!

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