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【ネタバレあり】システム重視社会に警鐘!❶映画『ジュラシック・パーク』 ~映画イラスト~

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
Jurassic Park
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 マイケル・クライトンデヴィッド・コープ
出演者 リチャード・アッテンボロー サム・ニール ローラ・ダーン ジェフ・ゴールドブラム

fukui1 のコピー

知的層にも安心して楽しませられるパニック映画

そもそもマイケル・クライトンの同名原作小説「ジュラシック・パーク」は、単なるバカなパニック映画ではなく、難しいことを挿入して知的層にも安心感を持たせることでヒットした小説。

(映画化ありきで小説を書いたのか、単独で小説があってのちに映画化したのかはちょっとわかんないんですが)

「子供やバカが楽しむような映画を自分みたいな知的な人間がわざわざ映画館に行くわけにいかない」という知的層に対して
「いやいや遺伝子の話とかカオス理論とかの話もちゃんとするんで知的な切り口で消費してもらうこともできまっせ」ってことで
子供から大人まで含めての大ヒットとなりました、と。


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大体このシリーズの冒頭で遺伝子とか生命とか自然とかの難しい話をバーーーーッとやって
なんかちゃんと科学的な裏付けがあるっぽい雰囲気を出して
たまに学者がカオス理論とかの単語を並べて怒ってみたりするんだけど
もちろん全部ものすごく雑。。

雰囲気のみ。


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このこのシリーズの2大テーマは「遺伝子操作」と「システム管理」かと。

シリーズ1作目の今作では、極力人件費を省くためにほとんどを無人化してシステム管理しちゃったことで綻びが生まれて大パニックへと繋がった、というシステム管理への批判がありました。

あと、鳥ですね。
恐竜は鳥の祖先であるという今では定説(むしろ鳥は恐竜の子孫ではなく恐竜そのものという話も!)ですが、
この時期1993年はちょっとびっくりな説でした。
この説を唱えるグラント博士が変な目で見られるシーンもありましたね。

ラストシーンには、わざわざすんごい恐竜っぽいカッショクペンギンを登場させて
「ほら、鳥って恐竜でしょ」と念押ししています。


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恐竜ロマン・ジュブナイル映画でもあり、パニック映画でもあり、知的な雰囲気もあり、社会に警鐘鳴らしてる感もあって、

いろんな大変なことありつつも(大体1〜2日の話)最後は突然ほのぼのした雰囲気で終わる、

というのがこのシリーズの特徴。

この第1作がこのシリーズの中で一番良い作品なのではないでしょうか。

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