すんごい洪水のシーンあります　映画『THE BATMAN－ザ・バットマンー』　ネタバレ　〜映画感想〜

THE BATMAN－ザ・バットマンー（2022年製作の映画）
The Batman 上映日：2022年03月11日製作国：アメリカ上映時間：176分
監督 マット・リーヴス
脚本 マット・リーヴス マットソン・トムリン
出演者 ロバート・パティンソン コリン・ファレル ポール・ダノ ゾーイ・クラヴィッツ

ずっと疑問を持ち続けるっていうことが正義のあるべき姿だとは思います。

なんの疑問も揺らぎもなく
人間らしい曖昧さや清濁の混沌さを拒絶して
「はい、私は絶対正しい〜っ！反対意見に聞く耳持ちません。あーあー！」ってなってる人たちを〝正しい在り方〟だとは思えない。

ポスターの真ん中にドーンと「？」が載ってますね。
バットマンは俯ちゃって確信も自信もなさそう。

そういう映画。
痛快活劇になるわけない映画。

〝正しい正義〟を描くとそれはジメジメネチネチウツウツとした語り口になる。
それはしょうがない。

そこがこの映画の素晴らしいとこっ！

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なのに頭に2本ツノ突き出したようなマスク被って探偵やらなきゃいけない。
「証拠品に触らないでください」って言われて
「あ、手袋してるから大丈夫」っていうコントも笑ってはいけない。
難易度高しっ！

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そんな制約の中で
パティンソンは素晴らしい演技をしてました。
演出も良かったですね。

飛ぶのが怖いバットマンを初めて見ました。
そりゃ怖いよね。落ちてるもんね、あれ。
しかも着地失敗して痛そうだし。

よく敵から殴られるのもいいですね。
完璧なソルジャーではなく1人の青年であることがわかる殺陣。
素晴らしい。

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ゾーイ・クラビッツ（キャットウーマン）も素晴らしかった。

早送りしてるのかっていうくらい所作が早いし
目の演技も素晴らしいし
可愛いし綺麗だし。

やっとこさここでブレイクですかね。
『ロキシー』でも素敵ですのでぜひ。

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ピーター・サースガードが今作で爆死したことで
実生活の妻であるマギー・ギレンホールも『ダークナイト』で爆死してるので
夫婦揃ってバットマンで爆死しましたね。

ゲイリー・オールドマンよりも信頼度の高く愛しやすいジェフリー・ライト版のゴードン警部も良かった。

ポール・ダノはやっぱこういう役やって欲しいですね。
ハマりすぎて心配。

ポール・ダノの隣の房の男はジョーカーでしたか。
しかもバリー・コーガンかいな！
若手ヤバ俳優の見本市になりますね、次回作は。

コリン・ファレルはさすがに見た目が変わりすぎだったし、
「コリン・ファレルだったんだぁ！どおりで素晴らしい演技だった！」って思わなかったんだよな。。
ああいう顔の俳優さんにやってもらった方が良かったかな。。

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撮影（カメラを固定してのアクション）も個性的で良かったし、
音楽も最高。

デーンデデーデー（https://youtu.be/MXWDCKTaApI）っていうシンプルで強いメロディが強烈でした。

後半のアヴェマリア変奏曲も面白かった。

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良いところが多かったです。

ただ、
種明かしのシーンが映像ではなくて
会話でなされることが多すぎ。

割と2、3人で棒立ちして「実はこうだった」とか「多分こうだと思う」って喋ってるシーンばっかりでしたね。

映像で「コイツがやってたのか！」って思いたかったけど、全部セリフから知る感じだったな。

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キャットウーマンとのイチャコラも長いし多い。

ゾーイ・クラビッツはキャットウーマンをバイセクシュアルとして演じたと語っていまして、
そうすっとアニカを思いながらもバットマンとも何回もキスしちゃったりするので、ちょっと軽い感じに見えちゃう？

パティンソンバットマンが魅力的過ぎるから仕方ない？

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キャットウーマンが最後に「北へ行くわ」っつってバイクで去っていくわけです。

ゴッサムシティ内の北の方ではなく
ゴッサムシティの外に出るってことですよね。

バットマンでは、ゴッサムシティの外に世界があるってことを表さない方が良かったんじゃないですかね。。

「世界は」とか「正義とは」などと大きなことを言ってても実はゴッサムシティの中の話に限定してるから成立してるんだけど、

外にも世界があるってことになると、、

他の犯罪都市は見て見ぬ振りなの？とか
飢餓や人権侵害は関心ないの？とか
1人では無理じゃない？グループ作ったら？

って話が広がってっちゃうので、
ゴッサムシティの外に世界があることは示唆しない方が良かったと思います。

なんかキャットウーマンがあのままゴッサムシティ（ニューヨーク）から北上しめカナダに入国して
プリンスエドワード島でほのぼの幸せに暮らして
「私は今とても穏やかな気持ちで過ごしています。ゴッサムシティなんて捨ててあなたもプリンスエドワード島に来ませんか？」ってバットマンに手紙送って
バットマンがそれ読んで「それもありかもー」って一瞬悩むっていうシーンが思い浮かんじゃった。

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あと、、あんな洪水のシーンがあるのは知らなかったですね。。

3月11日公開の映画であのシーンは、、、ちょっとね。。。

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あと2本続編あるとのことですので、
今はまだ未熟なパティンソンバットマンがこの先どのように変化・成長していくのか。

自分一人で自警を続けるのか。
信頼できる人間を増やしてグループ作るのか。
自分は現場から退いて費用だけ出すようになるのか。

どんな未来がバットマンの未来なのでしょうか。