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ドキュメンタリー映画『“死刑囚”に会い続ける男』なぜ人は人を殺すのか・殺せるのか

監督はTBS報道局記者の西村匡史 (にしむらまさし)さん 西村さんといえば、西ピーの愛称で …

これ観て戦意高揚できる? 国策映画『土と兵隊』(1939年)

「国策映画ってそもそも何だ?」というフェーズ 先日『関心領域』を観て以降(まだ感想書け…

死に近い人間の… 映画『生きる』ラストネタバレあり

『生きる LIVING』を先に見まして 元のこちらも観ねば、と。主役の渡邊は無為に生きてきたた、…

傑作ドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』上映中!

傑作ドキュメンタリー! すごかった。。 お堅い文化人類学的映画かと思ったら (社会問題を描…

映画『市子』ネタバレあり

船の甲板の上で大事な写真見ないで欲しい。 風で飛んじゃうかもしれないし 風で飛んだら海に落…

痛烈な皮肉とユーモア&アオハル 弩級の反戦映画『肉弾』

特攻の出撃命令を受けた"アイツ"は、その時21歳6ヶ月。 出撃を明日に控えた〝アイツ〟は最後の…

ドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』

「もう一度、国の運命と自分の運命がリンクしているという、ある種の陶酔感、高揚感みたいなものをもう一回経験したいっていう欠落感みたいなものが、あの世代(1930年代生まれ)にはある」by内田樹 ** 全共闘という言葉はよく聞くし なんとなくのイメージもあるけどよく知らない。 僕は78年生まれ。 全共闘って小学生の時に『ぼくらの七日間戦争』(小説版)を読んで、ちょっとノスタルジックに語られてるので初めて触れた程度。 あとは浅間山荘とかにつながって 映画などで見知って、あ〜

不発性を受け入れる 映画『独立少年合唱団』

「自分の手であの戦争を裁かなかったんだ そんな国で何にも起こるわけないんだよ 何にも起こら…

新作ドキュメンタリー映画『BORDER 戦場記者 × イスラム国』

須賀川監督の新作ドキュメンタリー映画『BORDER 戦場記者 × イスラム国』。 まずは3/15からの…

ドキュメンタリー映画『戦場記者』少しの行動の変化が生まれるかも知れない

危険な地域に取材に行くジャーナリストの数が海外より日本の方が少ない。 フリージャーナリ…

『オッペンハイマー』と併せてどうぞ 映画『ひろしま』(1953)

「昔の立派だった頃の日本を思い出すことは大変良いことだと思いますが、 そうした国民の中の…

『ラースと、その彼女』感あり 『夜明けのすべて』

珍しい人たちを映画に引っ張り出して珍しい人たちを映画に引っ張り出して マジョリティに苦し…

映画『ゴジラ』(1954) 紹介マンガ

ゴジラは白亜紀頃から静かに海中で暮らしていましたが、 水爆のせいで安住の地を追われ、仕方…

「笑えよ」という圧力 映画『笑いのカイブツ』

「笑いのカイブツ」って言葉って10数年前くらいだったら 20時とか21時からの民放お笑い番組のタイトルになっていてもおかしくないくらいに ポップにも感じられたと思うんですけど、 今や「笑いのカイブツ」って自然と恐怖や狂気を感じる言葉になってしまってると思います。 「笑い」ってのがノーテンキなものではなくて、 ある種の脅迫のような、 支配構造を押し付けてくるような、 暴力的な一面も「笑い」には感じられるようになってしまったと思います。 「お笑い」の権威が揺らいでいる昨今、