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Cool Beans - 英語学習とアメリカ生活と

どうも、こんにちは。福原たまねぎです。

ぼくはアメリカに来てからというものの、10人ぐらいのエンジニアで構成されたチームと毎日一緒に働いている。このエンジニアのみんなはとっても若くて、聞いている感じだと25歳前後のようだ。「子供2人います」なんてお父ちゃんエンジニアもいることはいるが、多くが社会人数年目、なんなら「この前大学を卒業しました」なんて子も多い。大学生に毛が生えたような感じだ (大学生はみんな毛が生えてないということではない)。これを書いているぼくは今年で33歳になるけれど、一回り下かなといったところか。

そのエンジニア軍団の中でとびきり仕事ができて若くてナイスガイなやつがいる。彼はイタリア系っぽい感じで、ワイルドなんだけどクールでどこか優しいイケメンくんだ。引き合いに出すのであれば、『グリーンブック』という映画に出ていたヴィゴ・モーテンセンといったところだろうか (『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルンといった方が分かりやすい人もいるかな)。彼の年齢を踏まえると、ギターリストのジョン・メイヤーっぽいといった方が近いかもしれない (それでも幾分年は離れているけれど)。

なにはともあれ、そんな彼とは日々Slackなりビデオコールなりでしょっちゅうやりとりをしている。よく「あの仕事、ぼくの方で片付けておいたよ」とか「この前お願いされた件なんだけど、みんなには〇〇って伝えてあるから安心してな」なんて声をかけると決まってこんな返事が返ってくる。

「Cool Beans」

最初なんのことかわからなかった。Beans?なに…豆?豆ってなんだよ。こっちはたまねぎだぞ!

なんて思ったりしたものだ (最後のはもちろん余計だけど笑)。よくよく調べてみると、この言葉は「いいね!」とか「イケてんじゃん」といったことを意味するスラングの一種のようだ。ざっと調べた感じだと、どうも特定の若者だけが使うような言葉みたい(どうりで彼からしか聞かないわけだ)。

英語の勉強

ぼくはいずれアメリカに行きたいなって思っていたものだから、日本にいたときもそれなりに英語を勉強してきた。その勉強は多岐にわたるけど、熱心に洋書を読んだり、TEDで英語のプレゼンを繰り返し聴いたりといったことも含まれる。背伸びして『The Economist』という雑誌を購読して必死に毎週読んでいたことだってある(ちょっとぼくにはキツ過ぎて途中で挫折してしまったけれど)。そして職場での話でいうと、日本を離れる最後の数年間は幸運なことにアメリカ人の上司にもレポートしていたし、それ以外のたくさんのEnglish Speakerと英語を使ってコミュニケーションをする毎日だった。そういったある程度の準備をしたうえでアメリカに来たわけだけど、実際にこっちに来てからはそれでも日々分からない単語に出会うものだ。その聞き慣れない単語やイディオムに出くわしては「面白いな」って思うこともたくさんあるけれど、一方であまりにも自分が知らないことが多くって落ち込むことだってざらにある。

ただ一つ言えるのは、こういった新しい言葉の数々を生きた人間から学べるというのには新鮮な喜びがあるものだ。きっと長い年月が過ぎたころには、ヴィゴ・モーテンセンっぽい彼とぼくとはそれぞれ別のチームや違う環境で働いていることだろう。それでもふとしたときに「そういやあいつ、いつも豆まめ言ってたな」なんて思い出が蘇ってくるのは、なんだかわるくない気がする。

日本で勉強するか?それとも…

もちろん日本にいながらあらゆる方法を駆使して生きた英語を学ぶことはできる。NetflixやAmazon Videoで海外ドラマや映画をみたり、You Tubeでいくらでも生きた英語をインプットしたり。そんな時代にぼくらが生きていることは、今更説明の余地がないというやつだろう。そしてそんな努力を日々されている方々に少なからず敬意を表したいと思う。なんせぼくもその日々の鍛錬の辛さや地道さを身をもって知っているからだ。

それでも、文字通り生きた英語をこんなスピードで (そして多くの場合、速すぎるぐらいに) インプット出来るのはやはりアメリカで働くメリットだなと思わずにはいられない。日本でもある程度外人に囲まれながら働いてた自分でもそう思うのだから、決して勢いだけで言っていることではないと信じてもらいたい。

今後海外に行きたいからという理由で今日本で「毎日英語の勉強しなきゃ!」と頑張っておられる方は少なからずいると思う。ぼくがアメリカに実際に来て思うことは、ある程度のレベルまでたどり着いたらもう海外に行っちゃったほうがいいということだ。もちろんぼくは準備の効能というものを強く信じているし、計画や戦略を立てて実行することがあるべき姿だと思っている。なんなら「つべこべ言わずアメリカ来ちゃえよ」といった言葉や、なんでもかんでも「今やんないでどうすんのよ!」みたいなぶっきらぼうな考え方があんまり好きじゃない (だれも批判する気はないのでその点はご理解いただきたい)。それは多くの人にとってそこまでの行動力を求めることは乱暴に過ぎるし、あなたの場合にはうまくあてはまったけど他の人の場合ではどうかしらとぼくなんかは首をかしげてしまう。その目標達成に対して本気だからこそ、しっかりと準備や計画を立て、出来るだけ実直に実行しようとする真摯な姿の方がぼくは好感を持つ。スーパーマンではない限り、日々の筋トレがものをいうものだろう。

ただ準備にも限界はある。あんだけ準備したのにテストにぜんぜん知らない分野の問題が出たり、仕事の大一番のレビューで想定外の質問が飛んできたりなんてことはよくある。あなたにも身に覚えがあるはずだ。どうやったって実戦でしか学べないものがあるのも事実だ。「そんなこたぁ知ってるよ」といった声が聞こえそうだけど、海外にこれから挑戦する人にとって改めて念頭においてもいいことなのかなと思ったりもする。

自分が納得いくまで英語の勉強をしたなって思ったら、そんな自分を褒めてあげて、「ここだ」というタイミングで海外に挑戦するのがいいんじゃないかと思う。そのタイミングは人それぞれだし、年齢なんてぜんぜん関係ないと思う。うまく言えないけれど「その時がくる」のだ。そんな日がくるときっと信じてマメな努力を続けている方にこう言いたいわけだ。

Cool  Beans
(言うと思ったなんて言わないでほしい)

最後まで読んでいただきありがとうございます。シアトルのお気に入りのカフェにて。

それではどうも。お疲れたまねぎでした!

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