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シアトルでアウトドア - ロックフィッシュ釣り編 -

シアトルでは釣りというものがなかなか熱いスポーツとして愛されている (ように思う)。とりわけ6-9月ぐらいにかけては海でも川でもバラエティーに富んだ魚が釣れるわけなので、釣り好きは週末を待ちきれない様子。この釣りが熱いシーズンのためにシアトルに住んでいるという人もいるぐらい。最初にこれを聞いたときには思わず笑ってしまったけど、夏以外の季節があんまりにもパッとしないことを一通り経験した今となっては「うんうん」と頷いてしまう自分もいる。嬉しいような悲しいような…。

今回はロックフィッシュという魚を釣りに出かけたのでその記録。正確にはBlack rockfish (ブラックロックフィッシュ)という名前で、日本でいうところのメバルにあたるみたい。でも見た目はもっとずんぐりとしていた迫力のあるお魚でした。

釣り場所

向かった先はWestport Jetty (ウェストポート・ジェティー)。下図が示すように、シアトルは随分と入り組んだ入江に海があるわけだけど、今回は太平洋側に面したところまで行ったことになる。 シアトルの中心部から車で2時間ほど。ぼくは車を持たない派なので (それについてはまた別途書くとして)、仲良くなった釣り好きの方に帯同させていただくことに。

Google Mapより抜粋

あさイチから釣るべく朝4時半に起床。窓の外を除けばまだ朝日がぼんやりと出るか出ないかといったスレスレの様子。朝焼けのシアトルの街はそれはそれは綺麗で、思わず息を呑むほど。こちらはぼくの家のベランダから見えた風景。

シアトルの日の出

日の出のはじまりと共に、ぼくらのドライブもはじまる (といってもぼくは助手席を懸命に温めているだけだ)。近況なんかについての会話を楽しみながら走ること2時間。

ここまでは完璧だったのだけど、ここから先がとても大変だった (笑)。釣り場はガチ岩場なのだ。おそらく1kmぐらいはあるんじゃないかと思えるほどの岩、岩、岩。これをほいほいと渡って行かなくてはいけない。しかも釣具を背負いながら。ちなみにWestport JettyのJettyというのは波止場という意味らしい。うーむ、そういうことか。

釣れるか釣れないかはさておき、まず釣り場に行くまでが最大の難関だった、としか言いようがない。計ってはいないけど感覚としては15分ぐらいはひょこひょこと岩場を歩いて渡ったんじゃないだろうか。釣り場に着く頃にはもう汗だくになっていた。

ずどーん
ずどーん
ずどーん (終わらない)

ようやく目的の場所まで辿り着いたら、早速荷物を卸して釣り開始。海の方まで岩場を降りて行って釣りをする。岩に立って水平線を見つめながら竿を握っている姿はなんだかとても「海の男」って感じがする。

ここが本日の釣り場

仕掛け・釣り餌

餌はルアーを使うことが多いとのこと。小魚のルアーを糸の先につけて、ちゃぽんっと海に投げ入れたら、海底まで沈めてそこからは巻いたり止めたりを繰り返すという感じ。

縞模様が素敵なお魚ルアー

釣れた!

ただどうやらエビの餌でも釣れるらしい。というわけでドライブの途中で買ってきた冷凍の小エビを解凍し、天秤に針・オモリというオーソドックスな仕掛けにつけてみる。なんとなく生餌のほうが匂いも出るだろうし、いいんじゃないかなと思ってトライしてみることに。

仕掛けを投げて待つこと3分。「ぐぐぐっ!」と強烈なあたりが!やはり岩場に住んでいる魚は穴に逃げ込むようでなかなか簡単には釣り上げられない。岩に引っかかったんじゃないかと思うぐらい重い。

なんとか粘って釣り上げてみる。そしたらなんと釣れた!…なんかよく分からない魚が!(笑)

ででーん

薄ブラウンの下地に水色の斑点が鮮やかに光る。とても綺麗な魚で、日本でよく釣れるベラのようにも見える。

どうやらgreenlingというお魚のようでアイナメの一種とのこと。とても美味しいとのことなので持って帰ることに。このお魚は立て続けに当たりがあり、結局3匹釣れた。

「よし、幸先いいぞ」と思っていた矢先、ルアーで釣りをしていた連れの方に当たりが!竿先がぐにゃんと真下に曲がるような凄まじい引き。

リールを渾身の力でぐりぐりと回したのち、ようやく顔を見せたのはお待ちかね、ロックフィッシュ。身なりはというと、メバルというよりかは日本でいうところのクロダイ(チヌ)を上品に仕立てたような鮮やかさ。どっしりとした体に比べて目がくりんとしていてそのコントラストが際立っている。

 釣れたお魚たち

この日はとっても当たり日だったようで、7時-9時ぐらいの間でどんどん当たりが続いた。風も穏やかであんなにしんどかった岩場も清々しい気さえしてくる (ただこの感覚は帰り道にゼエゼエ言いながら岩場を歩いて戻るときには綺麗さっぱり無くなっていったわけだけど)。

お魚は合計8匹!午前中いっぱいで切り上げるという実に健康的な釣りとなったのはありがたい。

穏やかの海を見つめながらじっくり釣る (お顔にトマト & たまねぎモザイク)
大漁だい!

帰る頃にはお日様も出てきて適度に風も出ていて気持ちいい。ただ岩場の移動はやっぱりハードで、釣った魚の分まで荷物も増えるから一苦労。まあ、いっぱい釣れたからよしとしよう。

砂浜ではサーフィンをする人たちも

うん、とてもおいしい

持って帰ったお魚たちはもちろん美味しくいただく。料理はというと、なんとかYou Tubeを参考にして見よう見真似でやってみる。

ロックフィッシュはお刺身も塩焼きも抜群においしい。白い身は生でも焼いてもプリプリとしていて、高級な鯛を食べているような感覚に近い。アイナメの仲間は煮付けやバター焼きで食べてみることに。淡白な味ながら上品な味わいで舌鼓を打つ。うん、どれもとてもおいしい。

お刺身
塩焼き
煮付け
バター焼き

改めて振り返ってみても、あの岩場のハードさがなければ本当に完璧なんだけどなというのが率直な感想 (笑)。ただ釣り好きはあれが大変と分かっていても何度も何度も通っちゃうんだろうなー。まさに釣りバカってやつでしょうか。

今日はそんなところかな。

それではどうも。お疲れたまねぎでした!

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