見出し画像

「14年前の思い出」14年前の今日・2008年7月12日、マカジキ73㎏を釣りました。実はこれが2008年年間でのマカジキ部門での日本記録となりました‼


100kg200kgを 超えるクロカジキとは違って、小型の(*)マカジキという魚種での日本記録です。

会社の先輩によく連れて行ってもらった伊豆・下田漁港からの釣りで、その日は初めてのトローリングでした。
アングラーの記録は私の名前になっていますが、私が釣ったと言ってはおこがましいのであまり口外していませんでした。
伊豆下田の突きん棒漁師・田中克佳船長率いる“人徳丸チーム”で釣り上げたのです。

昔よくテレビで松方弘樹がやっているのを見たように、竿を握りリールを巻いている人が釣り人・私ではあるものの、単純にリールを巻くだけで重要な役割は他のチームの人達です。

最初にかかった一本目。ジャンプしたところあまり大きくない小型のカジキマグロということだったからなのでしょう、初体験の私に「巻いて」と指示されました。
とんでもないと最初は遠慮して断ったのですが、船上ではそんないとまもなくすぐに釣座に座らせていただきました。
少なくとも最初は先輩方のする動作を見させていただこうと元々思っていたのですが、なんのお手本もなくて、とりあえず思い出したのが松方弘樹のテレビ番組。腕で竿を引き寄せるというよりも腰を支点に体の体重を使って引き上げていく動作(ポンピングといいます)を思い起こしながらやってみました。ハーネスといった背中から竿までを支える道具があり、その時リールに巻いていた糸ももっと大物に備えた太い糸でしたので安心です。
安心ですと言っても初体験の私は必死でした。

先にチームで釣り上げたと書きましたが、巻いている本人が釣り人ではあるものの、単純にリールを巻くだけでもっと重要な役割は他のチームの人達です。

故田中船長が、カジキマグロが居そうな黒潮の縁を選んで船を流していきます。伊豆に残る突きん棒漁師だった船長はみんなに慕われ、カジキマグロの世界では有名な方でした。
最初にかかった竿を手にフッキングさせる人、かかっていない竿が邪魔にならないようにひたすら巻き上げて片付ける人(その後はひたすら私はこの役)、魚が寄ってきてから手元に手繰る人(一番重要で船長)、最後に船に引き上げるためにギャフをかける人(確か先輩)、これらのチームワークでやっと釣り上げられるのです。

振り返ってみても私は電動リールだとしたら電気動力の代わりに、単純に言えば手巻きリールを巻いていただけです。もちろん巻くのが下手くそだったら魚をバラしてしまうのですが・・・。
ということでビギナーズラックもあり、結果として釣り上げてみたら小型のクロカジキではなくて、大型のマカジキだったのでした。

(*)マカジキ MARLIN,striped
成魚は全長3m・体重100kgを超える。上顎は細長く前方に伸び、尖った吻を構成する。背中は濃い藍色で、体側に鮮やかな水色の横縞模様が十数本走る。体型は前後に細長く、側扁していて、体表は細かい鱗に覆われる。第一背鰭は前後に長いが、前方は鎌状に発達し体高よりも高くなる。腹鰭は3本の軟条が癒着し、紐状に伸びる。
クロカジキに似るが、第一背鰭前端が体高より高いこと、クロカジキより鱗が細かいこと、体が白っぽく平たいこと、吻が長いことなどで区別する

参考:クロカジキ
死ぬ直前に体色が鮮やかな青になることから英語では"Blue marlin"(ブルーマーリン)と呼ばれるが、死後には黒くなることから和名では「クロカジキ」となる。
成魚は全長2.5m・体重100kgほどのものが多いが、まれに全長4m・体重500kgを超えることもあり、メカジキやシロカジキに匹敵する大きさとなる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?