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腸内環境を整える薬剤師

薬学部が6年制になる少し前のまだ4年制だった時に滑り込みで薬学部に入学。

ハラハラドキドキの綱渡り状態の成績ではありましたが、4年間で大学を卒業し薬剤師の免許を取得し、薬剤師として人生が始まったのが15年前でした。(2022年4月現在)

現在の働き方は『フリーランス』と言われるやつで、薬剤師免許を使うのは週1回半日のみ。

現在は『腸内環境を整えて薬のいらない体づくりをサポート』と言う活動をメインで行っています。

免許を使って治療を行うのではなく、薬剤師として培って来た経験と知識で予防に携わりたい!と言う想いで活動しています。

薬剤師は転職

いわゆる『腸活』を通して病気知らずの健康な体を習慣的に作って行きましょう!と言う活動をしている訳ですが、よく『薬剤師なのにそんなことしているの?』と言われます。

私としては『薬剤師だからここに辿り着いた!』と思っています。

ちょっと過激なことを言うと15年間の臨床経験を通して『薬は病気を治さない』ことを痛感しました。

薬を飲んでいるだけでは効果がなく、生活習慣や食習慣を改める事で薬は本来の効果を発揮します。

全ての薬でそうだとは言いませんが、現在社会問題となっている肥満が原因の生活習慣病やそれに起因する病気にはこの理屈が当てはまると考えています。

私自身も学生時代に難病を2つ発症しましたが、幸い薬物治療もなく経過観察ですんでいますが、今後歳を重ねて行きまた症状として現れてしまうのではないかという恐怖はずっとあります。

薬剤師として自分と同じ病気で治療をしている方に出会うと、私もこの薬たちを飲んでいた可能性があるのか…とゾッとします。

生活習慣病で人生を変える大きな病気を発症した患者さんをたくさんをみてきて、自分自身も死ぬまで健康でいたい、意地でも再発させたくないと言う思いもあり、『継続可能で結果が出やすい健康法』を探していました。

その時『腸内環境』『腸内細菌』が健康や病気に大きく関わっていることを知り、勉強していくにつれてその世界に魅了されて行きました。

まさに目から鱗!

まずは自分自身の行動変容にもつながりましたし、『これで私の夢は叶う!』とまだ何も始めていないのに確かな想いだけは湧いて来ました。

薬の専門家

薬剤師は『薬の専門家』であり、薬の適正使用を担うプロフェッショナルです。

適正使用の中には『使わない』と言う選択肢を提案する事もありますし、それに変わる代替案を提供するまでが役割だと考えています。

生活習慣や食習慣をちょっと変えれば、今飲んでいる薬が軒並み中止にできる患者さんは今の日本に山ほどいます。

2025年問題や2040年問題の解決法は『腸活』であることを疑う余地はありません。

また、少子化対策にもつながります。

私のように腸活に興味を持ち深く学びを進めている人は徐々に増えて来ています。

私と同じように可能な限り薬を飲みたくないと言う人にも多く会うようになりました。

メディアや雑誌で腸活にフォーカスを当てらえる機会が増えて来ましたが、腸活=食事と説明されているものを多く見かけます。

間違いではありませんが…100満点の正解でもないかなぁと思っています。

『腸内環境を整える・腸内細菌と共生する』ことについて考えれば考えるほど、食事だけでなく『生き方そのもの』ではないかと思えてなりません。

動物界の頂点に立つ高等動物として人間ではなく、動物界の一員としての人間が、本来秘めている可能性を最大限発揮できるかは腸内環境の状況に大きく影響しています。

人工的なものが増えすぎ、それが『本来の可能性』の周りをとうもろこしの皮のように1枚・2枚…と厚く覆いかぶさり、可能性が発揮できない状況になっているのが現代人なのかなと推察します。

そのとうもろこしの皮の様なネガティブ要因を1枚ずつ剥がしていく作業こそが『腸内環境を整える』ことであり、あるべき姿に戻る為の手段です。

SNSやネットの普及で自分の感情より他人の目や意見を過剰に気にしながら生活している現代人が健康であるわけがありません。

人工的に作り出された不調に対し、その場しのぎ的に薬を服用し飲んだとて、対症療法をしているだけなのでいつまで経っても根本解決はせず負のスパイラルに陥って行きます。

周りの意見や目など気にせず、自分がどう感じてどうしたいのか、どういう自分でいることが心地よく、自分らしくいられるのか…を考える事こそ腸内環境を整える行動につながります。

『腸内環境を整える』と言うフィルターを1枚通すだけで、考え方や行動や生活習慣や食習慣が数珠繋ぎに良く変わって行きます。

信念が変われば、思考も変わる。
思考が変われば、言葉も変わる。
言葉が変われば、行動も変わる。
行動が変われば、習慣も変わる。
習慣が変われば、人格も変わる。
人格が変われば、運命も変わるのです。

マハトマ・カンジー

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ

このお二人の言葉が大好きです。

『腸内環境を整える』と言いう考え方・行動・習慣が人生を大きく変えていき、有限の命をより悔いなく充足した120%使い倒せる、そんな素晴らしい概念であると世の中が気づき始めています。

自分自身の取り扱い説明書を持っている人はごく僅かで、それがないが故に生きづらさ感じている人がたくさんいます。

薬剤師という立場で臨床現場に立っていたからこそ、医療や薬の素晴らしさも、健康である事がかけがえの無い何よりも優先して追求されるべきものであることに気づきました。

だからこそ、腸内環境を整えることの素晴らしさにも気づけましたし、同じような想いの方のサポートが出来ているんだと思います。

この分野には栄養士・菅理栄養士を中心に様々な医療関係の方が2つめ3つ目の資格として、既に持っている資格で解消できなかった課題をクリアする術として取得している方が増えて来ています。

それぞれの職種との掛け算で様々なサービスが展開され、さらにそこに別のジャンルとのコラボレーションでよりバリエーションが増えて行くことでしょう。

免許を使っても使わなくて、今後も変わらず薬剤師の立場から薬のいらない体作りをサポートし、人生最後まで自分の足や目や口で自由を楽しめるように、本当に治療が必要な人に医師が集中して医療を提供できるように、免許は使わずとも薬剤師として尽力して行きます。

#天職だと感じた瞬間

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